羽田空港からシンガポール・チャンギ空港までANAのビジネスクラスを利用しましたので、お伝えします。
空港到着からのスイートラウンジ
今回もシンガポール入国に必要な書類は事前に何とかクリアできたので、すんなりスイートラウンジにアクセスできました。
前回、ニューヨークに行った際はシャンパンばかりだったので今日は白ワインのみにしてみます。
食事のオーダーはスマホからとなっていますが、メニューは以前と変わり映えしません。しかし、唯一、鮭塩焼きセットは機内食と似ています。これから機内で食べるので注文はしません。時間帯によっては頼んでみても良いかも知れません。
なお、スイートラウンジの場合、増床した区画の一番奥にフードドリンクコーナーがありますが、こちらにはセルフでいただけるサラダなどありました。以前よりはずいぶん淋しい熱帯魚ですが。
まだまだ、フライトは少ないと言え、アジアや欧米へのフライトも確実に増えているようです。
今日は1H席であり、最前列であります。前の方がサービスが早いのでやはりベストと言えそうです。
ゲートはラウンジを出てエスカレーターを降りて最短の110番でした。以前から羽田発は大体、この位置ではありますが、たまに140番まで歩かないといけないこともありますが、シンガポールは大体110前後あたりです。
ビジネススタッガードシート
そして、いよいよ機内に。何度、ビジネススタッガードの搭乗記を書いたかわかりませんが、久しぶり過ぎて感動であります。国内線運用でも77Wと78Iのスタッガードシートであり、789は本当に久しぶりであります。
1Hのシートは窓側でありますが、シートは通路側にあり、ちょっぴり残念ではあります。でも、前には誰も乗客はいない最前列席であります。
その特権のためか特大な荷物スペースとなる空間があります。THE Roomと比較するとモニターが小さかったりしますが、それでもビジネスクラスであります。
B787のセーフティカードは国内線と同じであります。
そして、木目調の大きなサイドテーブルがあります。正直こんなに大きくなくても良いのですが、後席のレッグスペースのことを考えるとこの方法しかなかったのかもしれません。
ヘッドフォンはソニーではなく、パナソニックでした。ノイキャンは効いていたか記憶がないので、AirPodの方がよさそうです。
シートテーブルはサイドテーブル横から開けるタイプです。プレミアムクラスと比較するとワチャワチャしなくて良いのがメリットであります。
枕は一つであり、コンフォーター(掛け布団)はTHE Roomと共通であります。ANAの直販サイトではこれを14,800円で販売しています。家でもビジネスクラスをしたい人は購入しても良いかも知れません。
一方で、シートに敷くパッドはTHE Roomとは異なり、従来からのものです。すぐに折りたためるのでこれはこれで便利であります。1Hはこのように寝具を巨大なスペースに置けるのでとてもメリットがあります。
離陸
出発前にアルコールシートは国内線でも配られますが、なんと一気に4個も配ります。拭く場所が多いからか、サービス提供の時間が長いからなのかわかりませんが、ちょっと驚きです。JFKの時はこんなことはありませんでした。
ウェルカムドリンクはやはりスパークリングワインでした。フレシネとも違い、プレミアクラスの余りのものでもないようであり、謎であります。
飲み干すと扉が閉まり、出発となりました。
滑走路に向けてタキシングしていると鳥が見ます。空港で鳥は厄介者であり、エンジンに鳥が飛び込み、バードストライクが起こると飛行機にとっては危機的な状態に陥ります。気になり、カメラでズームして確認してみると鷹でした。鷹が飛んでいると他の鳥は恐れて、逃げてしまうため、バードストライク対策として空港では鷹を使うことが多いようです。
数本飛んでおり、朝の時間帯は集中的に利用しているのかもしれません。パンク町田氏が鷹匠であったかは確認できませんでしたが、飛行機が鷹に守られているのは不思議な感じであります。
南行きの宿命なのかD滑走路からの離陸であります。タイ国際航空のトリプルセブンが先に飛んで行きます。
富士山上空を飛びましたが、ご機嫌斜めなのかほぼ雲の中でありました。この後は沖縄とフライトは以前と変わらないようでした。
機内Wi-Fiはすぐに利用できますが、国際線の場合は有料であります。プランは3つあり、30分、3時間、フルフライトの3タイプであります。
このプランはシンガポール線でもニューヨーク線でも同じであり、フルフライトはシンガポール線では割高のようでもあります。この辺の是正はできないものかと考えてしまいます。
機内食
ベルトサインが消えてもプレミアムクラスとは異なり、暫く準備が続きます。そして、ようやくメニューが配られます。
メニューの詳細は以上のとおりであります。昼便なので、フルコースであり、和食か洋食から選択します。洋食はハンバーグかカレーであるため、和食にしてみました。
まずはアミューズです。胡麻とクルミのスティックと砂肝とセロリのマリネであります。既視感はありますが、お酒には丁度良いです。
つづいて、前菜であります。ひじき煮とゴーヤ合いまぜ、鮎春巻、香味枝豆、牛肉昆布巻きと旨酢寒天と肉味噌掛けであります。ミョウガの香りが効いていた印象が強いです。
そして、主菜です。牛肉黒糖生姜煮 太刀魚けんちん焼であります。ここでご飯と味噌汁と漬物も添えられます。
最初は豚角煮と思いましたが、牛角煮でありました。トロトロであります。やはり日本発は和でも洋でもいいですね。赤魚はありませんでした。
今回のシャンパンはシャンパーニュ・カステルノー・キュヴェ・ブリュット・レゼルヴであり、欧米線とは違う銘柄でした。泡泡感が強く、泡ならではでありました。
到着まで
食後は寝てもいいのですが、映画を見ることに。電子シェードをフルにすると何ともきれいなブルーとなりました。外は昼なので直射日光が凄いと言うことでもあります。
映画を観てみます。大河への道という伊能忠敬を取り上げた映画ですが、志の輔の落語が原作となっているものでした。シンガポール線は映画一本でちょうど良い位です。
配られたペット水はbluと書いてあり、ベルギー産かと思うとマレーシア産でした。クアラルンプールで調達しているのか、シンガポールで調達しているのかわかりませんが、次にクアラルンプールに行くことを考えてしまいました。
到着前に軽いものを頼みます。タンドリーチキンのサンドイッチとフルーツであります。フルーツはCAさんの配慮であります。ラーメンやカレーも行きたかったのですか、この週はビジネスクラス搭乗の割に運動をしていないため、我慢しました。
着陸
何かの考慮なのか、たまたまなのか台湾上空は飛ばずに、それでも以前に似たフライトルートでチャンギ空港に着陸を目指します。
ジョホール川にかかる斜張橋が見えます。ここ自体はマレーシア領土であり、シンガポールのとの国境ではありませんが、もうすぐシンガポール領空であります。
そして、チャンギ空港に到着し、昔からANAのターミナルであるT1に到着であります。日本到着のような遠回りな経路もなく、入国審査に向かいます。
平仮名でようこそではなく、歓迎でした。この後、日本人の多くが自動ゲートにほぼ行くので、行くと有人ゲートに行けと表示されます。行くと指紋の採取だけで終わります。事前に申請するととても空港での時間が短くて済みます。
以前のように紙の書類にポンポンポンとスタンプを押して、ビリビリビリと切り離すこともありませんでした。
Jewelが近くに出来てからはずいぶん変わったT1でもあります。チャンギ空港ではマスク着用率はほぼ100%であり、日本のようであります。おそらく厳罰があるのかもしれません。
吉野家のように安くて早くて旨い(快適な)タクシーでホテルに向かいます。円安なので昔ほど安くありませんが、羽田から都内にタクシーよりは断然安いです。地下鉄の車内放送でタナ・メラを聞きたかったのですが、場所的にタクシーでした。
最後に
今回のフライトはシンガポールに向かうフライトとしては47回目でした。久しぶりに随分南まで来ました。常夏のモワッとした空気を感じるとシンガポールであります。変わっていないようで結構変わっているところもあり、興味津々です。
ANAビジネスクラスのスタッガードシートは相変わらずであり、何か落ち着く感じでもありました。787にTHE Roomのようなシートが設置されることを望みつつも、このシートでも暫く旅したいところであります。