ANAクアラルンプール発券が急激に安くなったため、その内容と何故安くなったのかまとめてみました。
クアラルンプール発券ニューヨーク往復 ビジネスクラス
今回の旅程は10月であります。10月20日の日曜日にクアラルンプールを出発し、羽田は22時過ぎに到着。品川区民や港区民だと自宅まで帰っても負担にならないと言えます。JFK発は11時であり、朝のシドニー行きやロンドン行きを考えると随分余裕があります。
帰りはJFKを13:50に出発するので、日本はもう土曜日であり、テレワークも気にせずに空港に行けることとなります。羽田には翌日の土曜日夕方に到着し、そのままクアラルンプールに向かいます。クアラルンプールには日曜の朝に着くので、再び14:15発の羽田行きに乗れば日曜日中に帰国できることとなります。
運賃・予約クラス・プレミアムポイントは以下のとおりです。
運賃 約334,570円
予約クラス Pクラス(70%+400PP)
プレミアムポイント 18.058PP
PP単価 18.53円/PP
70Pだけあり、PP単価は20円に近くなっています。アップグレードポイントやマイルを消費せずにビジネスクラスに搭乗できるので、移動が頻繁にある人は検討の価値があるかもしれません。
また、今回、いつもアクセスする日本の日本語サイトからだとこの運賃は出ず、倍近い運賃しかありませんでした。しかし、Googleフライトからリンクをたどっていくとマレーシアリンギット表示はされるものの、格安のビジネスクラスが出てきました。
そして、10月の各旅程を見てみると結構空いていたりします。マレーシアからの出発をあくまで前提としているようです。
最近、東京発券のトロント往復のエアカナダのビジネスクラスが23万円ぐらいで出てきたのですが、バクだったのかGoogleフライトの更新は遅いものの、即座に60万円台になっていたのとは違うようです。
エコノミークラスはどうか
続いてはビジネスクラスにアップグレードできる同じ日の予定です。復路に関してはビジネスクラスよりも6時間ほど早く到着する旅程ではありますが、こちらは品川区民、港区民のみならず、23区民、千葉県民であればいったん家に帰れるルートでもあります。家で昼寝をしても良いのかもしれません。
運賃・予約クラス・プレミアムポイントは以下のとおりです。
運賃 約259,017円
予約クラス Hクラス(70%+0PP)
プレミアムポイント 16,458PP
PP単価 15.74円/PP
PとHの違いは搭乗ごとに積算される400PPがあるかないかの違いとなります。従って、プレミアムポイントは70Pのビジネスクラスより1,600PP低くなります。一方で、運賃は総額7.5万円ほど安いので、PP単価は良くなります。
ただ、この区間で折角ビジネスクラスにアップグレードが出来るのにエコノミーというのはかなりもったいないので、アップグレードをすることとなります。そうするとマイルやアップグレードポイントを消費するので、70Pの方がスケジュールがFIXしているのであれば良いと言えます。
なぜ、急に運賃を下げたのか
過去にもこうした運賃があり、パンデミック前の水準と言えます。積算率も同じであります。ではなぜ、急に安くなったのでしょうか。
クアラルンプールからニューヨークまでどこかのハブ空港を経由しても、接続している航空会社を考えてみます。
そうすると
ANA、JAL、シンガポール、カタール、エミレーツ、エティバド、ターキッシュ、キャセイパシフィック、エバー、チャイナエアライン、大韓航空、アシアナ、エチオピアなどが挙げられます。ただ、トータルの移動時間を考えると太平洋経由が効率的と言え、さらにダブルデイリーをしているキャリアが有利なってくると言えます。
そこからすると
ANAとシンガポールが有利となり、ANAに関してはユナイテッドのニューアークも利用できます。
そして、直近では、シンガポール航空の長距離戦で乱気流に遭遇し、機内で犠牲者とケガ人がでた事故が発生しています。そうした事もあり、ここぞとばかりに需要を掬っているとも邪推してしまいます。エコノミーは好調でもビジネスクラスの固定客を定着させるのなかなか厳しく、ましてはサービス面では一応、世界トップクラスの戦いをしているので、コスパが一番効くのかもしれません。
いずれにしても、飛行機が離陸してしまえば、乱気流には遭遇することはあると言えます。ベテランのチームが乱気流を極力避けたりしても遭遇したりするケースもあるので、飛行機はジェットコースターと思い(実際には飛行機の方がはるかに高速で高低差を移動するわけですが)、ベルトはビジネスクラスとかでも装着していた方が難の無い、文字通り、無難な結果になると言えます。
最後に
個人的にはプレミアムポイントはそろそろ、8万というか9万が近くなるので、冷却期間に入りそうでありますが、7月くらいからプレミアムポイント2倍キャンペーンが来たりすると2年ぶりの+Moreとかも考えてしまいそうです。スカイコインの変換率2倍は魅力ですが、しばらくスカイコインに兌換していないですし、アップグレードポイントを確保しておきたいと言うモチベーションしかないと言えます。
久々と言うか、珍しいクアラルンプール発券の格安ビジネスクラスですが、その背景には様々な事象が絡んでいそうです。