スターアライアンス便でのEU(欧州連合)内のフライトでワイドボディ機に乗れる路線があるか調べてみました。
ヨーロッパ内のフライト
ヨーロッパ内のフライトと言うとA320やA220やB737などのナローボディのジェット機かプロペラ機であります。
エコノミーであれば2時間前後のフライトなので特に文句もありません。また、アメリカ国内線でもニューヨークとサンフランシスコやロサンゼルスを結ぶ一部の便ではワイドボディと呼ばれる大型機が投入されいるケースもありますが、やはり、B737やA320がメインであります。
そして、ビジネスクラスについて言うと日本やアメリカではナローボディ機であっても、ビジネスクラスは専用の2-2配列のシートが用意されていますが、ヨーロッパ内のフライトではエコノミーと同じ3-3配列のシートで真ん中のシートを潰してビジネスクラスとしているのがほぼすべてと言っても良いくらいであります。
機内食やドリンクの提供はビジネスクラスであってもシートピッチはエコノミーであり、何か物足りなさを感じるものであります。
EU内フライトでワイドボディ機は存在するのか
以上のようにほぼナローボディ機ばかりの運航のEU内フライトであり、そうした中でスターアライアンス便でEU内フライトでワイドボディ機があるか調べてみました。
ワンワールドではイベリア航空はマドリード=ロンドン間がワイドボディであったり、かつてワンワールドであったLATAMがサンチャゴからマドリードの以遠権フライトとしてフランクフルトまでワイドボディ機であったことはありますが、スターアライアンス便ではそうした事は稀有であり、正直ないのかなと思っていました。
なお、EU加盟ではないものの、ほぼヨーロッパ域内みたいなフライトであるターキッシュエアラインズのイスタンブールとパリやロンドン間ではワイドボディ機で運航されていますが、今回はピュアにEU域内を調べてみました。
オーストリア航空 ウィーン=フランクフルト間
意外にもかなりフライト区間が短い、ウィーン=フランクフルト間であります。この路線の区間マイルは388マイルであり、羽田=米子間ぐらいのフライトであります。まあ、米子の場合、たまにワイドボディ機のB767が飛んだりしますが。
機材としてはボーイング787-9やボーイング777-200ERが1日1便が投入されています。時間帯は午前便と夕方便が多いようであります。往復である日もあれば、そうでない日もあります。オーストリア航空自身は国際線でアジアや北米にも就航しており、フランクフルトからの長距離国際線の接続便として大型機を接続する必要性は少ないようでもあります。
純粋にウィーンとフランクフルト間の需要に考慮なのかもしれません。ウィーンとフランクフルト間の地上移動を考えると高速道路ではつながっているものの時間がかかり、鉄道はフランクフルトとミュンヘン間は速いものの、ミュンヘンからウィーンとなるとJETと言う名前はあるもののかなり時間のかかる特急列車などがあるので、空路が距離が短い割に出張ニーズでは高いのが想像できます。
また、ワイドボディ機は基本的に長距離国際線用でありますが、オーストリア航空の場合、長距離国際線の路線は限られるため、ウィーンを出発する前、または到着した後に間合い運用で運航されているのかもしれません。ちょうど需要の高い時間帯に多くの座席数でナローボディ機では拾い切れない需要をカバーする事と機材を地上に置いておかない事とで一挙両得と言う事なのかもしれません。
ANAマイルで利用できるか
ワイドボディ機運航のチケットをまともに有償で購入することも可能ではありますが、特典航空券で利用可能か確認してみました。
今回は座席スペックで大きな差がでるビジネスクラスで探してみました。
結論としては、「あるよ!」♪チャラッチャラッ~であります。時間帯を合わせればフランクフルト発着のNH便と合わせることも可能であります。日本=フランクフルト間をビジネスクラス特典をとり、ウィーンまでの区間は味気ないナローボディ機よりもあえてワイドボディ機を選択するのも良いかもしれません。
まあ、2024年夏からはNHのウィーン直行便が再開されるのであまり、意味がないようですが、直行便の運航は毎日ではないので往路か復路で活用するという方法はありそうです。
最後に
事業者側にとってもワイドボディ機は終日、満席で長距離を飛ぶのがベストと言えますが、なかなかそうも行かずに地上に留まっているのであれば、今頻度で需要が見込まれる路線に間合い運用でも投入したほうが良いと言う事かもしれません。
日本ではJALはそうでもないですが、ANAは国際線の大型機材をかなり減らしたこともあって遭遇するケースはレアとなっていますが、国内線で整備や間合い運用のために国際線機材が投入されたりします。
EU域内ではかなりレアな運用であるので、ウィーンに行く用事があったら、けんさくしてみるのも楽しそうであります。