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ANA国内線 新アップグレード料金を新旧比較(2026年新運賃特集)

ANA国内線について、2026年5月から新運賃となりますが、それにあわせて制度も大きく変わり、そうした中でアップグレードも大きく変わるので、値上げかどうかも含めて記事にしてみました。

国内線アップグレード・システム変更

今回、国内線のアップグレード方法は大きく変わっています。以下のとおりです。

現行

アップグレード申請期間 (搭乗日2日前~搭乗日前日に適用) 

対象運賃  特典航空券を含む、国内線運賃

アップグレード方法   予約センター・webサイト

支払方法        有償料金またはアップグレードポイント(上級会員のみ)

プレミアムポイント付与率 有償のみ+50%

新アップグレード

アップグレード申請期間  支払方法により相違

対象運賃  新シンプル運賃、特典航空券を除く国内線運賃

アップグレード方法   webサイト・空港カウンター(当日のみ)

支払方法   有償料金(出発時刻24時間前~出発時刻20分前まで)

       アップグレードポイント(上級会員のみ)・マイル

       (搭乗日の27日前0:00から搭乗便出発時刻の20分前まで)

プレミアムポイント付与率 有償のみ+50%

赤字が変更点であり、赤が目立つので結構な変更点があると言う事となります。現行では空港カウンターがダメだったものが、その昔のように復活したり、アップグレードポイントとマイルでのアップグレード期間が大幅に前になっている点が特徴です。

また、これまでは特典航空券でもアップグレードはできましたが、新たに新設されるシンプル運賃とともに不可となってしまいました。

この制度と現状の利用実態から推察するに余程、暇な路線でもない限り、出発24時間前からのアップグレードは厳しく、24時間前からどうしても有償IGしたいと言う場合はwebサイトで空席が出るのを睨めっこしないといけないと思いますが、国内線のシステムもアマデウスに移行した場合、飛行機マーククルクルが待ち時間が拡大することから忍耐力とそれを待つ余裕が必要となります。

アップグレードポイント・マイル数一覧

新国内線運賃システムにおける必要なアップグレードとマイル数は以下のとおりです。

アップグレードポイント

一区間・一律4ポイントであり、これは新旧変わらずとなります。国際線でアップグレードポイントを利用する必要がない人で国内線で結構利用している人にはホッとする維持かもしれません。

マイル数

今回新たに設定されたマイルでのアップグレードは区間マイル数により、違いが発生します。主な区間は以下のとおりです。

羽田発着の主な路線のマイル数

6,000マイル

秋田、大館能代、能登、小松、庄内、富山、新潟、仙台、八丈島

8,000マイル

函館、釧路、稚内、根室中標津、オホーツク紋別、岡山、山口宇部、高松、高知、徳島、鳥取、米子、萩・石見、名古屋 

11,000マイル
大阪、岩国、広島、松山、宮崎、熊本、鹿児島、大分、長崎

15,000マイル
札幌、福岡、佐賀、宮古

18,000マイル
沖縄、石垣    

アップグレードマイル数を覚える時に覚えやすいのが、後述するアップグレードに必要な料金と同一となっています。国内線のアップグレード価値は1マイル=1円となっています。

しかし、羽田⇔沖縄は区間マイルは984マイルでありますが、必要マイル数は18,000マイル必要となります。国際線では区間マイル数が3,312マイルの羽田⇔シンガポールでのビジネスクラスへのアップグレードに必要なマイル数は18,000マイルであり、OKA-SIN修行においては皮肉なものです。大量保有マイラーがPPは普通席でいいけど修業は楽したい層をHND-OKAから排除しようとしているようにも感じてしまいます。

アップグレード新旧比較

続いてはプレミアムポイントが追加で積算される有償でのアップグレード料金について、主な区間のアップグレード新旧運賃を比較してみました。現在の運賃は2025年3月30日~2025年10月25日搭乗分となります。

路線 アップグレード料金 値上幅
A B C C-B
事前UG*1 当日IG*2 新UG*3
1 東京札幌 14,000 15,000 15,000 0
2 東京稚内 7,000 8,000 8,000 0
3 東京函館 7,000 8,000 8,000 0
4 東京秋田 5,000 6,000 6,000 0
5 東京名古屋 7,000 8,000 8,000 0
6 東京小松 5,000 6,000 6,000 0
7 東京八丈島 5,000 6,000 6,000 0
8 東京大阪 10,000 11,000 11,000 0
9 東京岡山 7,000 8,000 8,000 0
10 東京広島 10,000 11,000 11,000 0
11 東京米子 7,000 8,000 8,000 0
12 東京松山 10,000 11,000 11,000 0
13 東京高知 7,000 8,000 8,000 0
14 東京福岡 14,000 15,000 15,000 0
15 東京熊本 10,000 11,000 11,000 0
16 東京長崎 10,000 11,000 11,000 0
17 東京宮崎 10,000 11,000 11,000 0
18 東京鹿児島 10,000 11,000 11,000 0
19 東京沖縄 14,000 15,000 18,000 3,000
20 東京宮古 14,000 15,000 15,000 0
21 東京石垣 14,000 15,000 18,000 3,000
22 大阪札幌 14,000 15,000 15,000 0
23 大阪函館 10,000 11,000 11,000 0
24 大阪福岡 7,000 8,000 8,000 0
25 大阪沖縄 10,000 11,000 11,000 0
26 大阪宮古 10,000 11,000 11,000 0
27 大阪石垣 10,000 11,000 11,000 0
28 名古屋札幌 14,000 15,000 15,000 0
29 名古屋福岡 5,000 6,000 6,000 0
30 名古屋沖縄 14,000 15,000 18,000 3,000
31 名古屋宮古 14,000 15,000 15,000 0
32 名古屋石垣 14,000 15,000 15,000 0
33 福岡札幌 14,000 15,000 15,000 0
34 仙台沖縄 14,000 15,000 18,000 3,000
35 新潟沖縄 7,000 8,000 8,000 0
36 静岡沖縄 7,000 8,000 8,000 0
37 広島沖縄 7,000 8,000 8,000 0
38 福岡沖縄 10,000 11,000 11,000 0
39 沖縄宮古 3,000 4,000 4,000 0
40 沖縄石垣 3,000 4,000 4,000 0
41 宮古石垣 3,000 4,000 4,000 0

*1 事前アップグレード料金 (搭乗日2日前~搭乗日前日に適用)

*2 当日アップグレード料金(搭乗日当日に適用) 

*3 出発時刻24時間前~出発時刻20分前まで

基本的には現行の当日アップグレード料金と同額でスライドしていますが、一部では値上げ手強います。その路線は4区間のみであり、良心的なように感じますが、今回の改正では前日のアップグレードが出来なくなるので、すべての区間において値上げとなります。

しかも、当日だとアップグレード成功の機会も少なくなるので、有償よりもマイルを吐き出させるか、そもそもプレミアムクラス改めファーストクラスに搭乗したいなら、ファーストクラス運賃で購入しないという示唆にも感じてしまいました。

そして、現行の当日UG料金と比較しても値上げしている主な区間は以下のとおりです。

東京⇔沖縄 +3,000円(新18,000円)

東京⇔石垣 +3,000円(新18,000円)

名古屋⇔沖縄 +3,000円(新18,000円)

仙台⇔沖縄 +3,000円(新18,000円)

+3,000円値上げと+20%と結構な値上げであり、PP単価を意識する人にとっては+50%積算率であっても、例えば株主優待運賃が積算率80%にあり、有償でアップグレードした場合でも130%は125%から上昇率は4%なので痛いと言えます。

そして、この18,000円と言うのはプレミアムクラス改めファーストクラス運賃との値差も上がることを示唆しており、ファーストクラス株主優待運賃も46,860円と高くなるところです。

しかし、名古屋⇔沖縄についてもアップグレード料金が値上げとなっており、先日発表となったシンガポール航空運航便のマイル積算率改悪

とあわせてセントレア発修行の人は涙目のようです。

ANA HDの持ち株比率1.55%の大株主の名古屋鉄道はマイラーでも普通の利用でも利用する人は変わらないと思うのですが。

最後に

今回は2026年新運賃特集の一つして、国内線の新アップグレードポイントを深堀してみました。マイルでアップグレードできるのは良いところですが、シンガポールまでのビジネスクラスにアップグレードと同数のマイルが必要であり、プレミアムクラスとビジネスクラスでは随分サービスの差があるのでどうなのかと思ってしまいます。

また、沖縄⇔羽田、名古屋、仙台と石垣⇔羽田のマイル数を同じ期間の当日アップグレード値上げするのはマイル修業対策とも感じてしまいました。

若い人は自動車を買わないと同様にマイル修業をする人が減っているのかなと思ってしまいました。マイル修業僧の圧力が少なくなり、事業者がやりたいようになっているのかもしれません。

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