何かと賑やかなプライオリティパスですが、今度は金浦空港で再オープンしたみたいなのでお伝えします。
プライオリティパスはなぜ沸騰するかのか
プライオリティパスは1992年に設立されており、ANAマイレージクラブが1997年に導入されたとの比較しても歴史は深いと言えます。
ただ、全世代にプロモーションしていたわけではなく、大人の余裕とも言えるようなサービスとして常に存在しており、プレミアムなクレジットカード所有者に対してアクセスの権利を提供したり、独自の年会費の課金で運営されているプログラムです。
そんな中で、日本においてプライオリティパスが近年沸騰しているのは、結構珍しいかも知れません。それまでのイメージはヨーロッパで上級会員資格がなくてもプライオリティパスがあれば、ラウンジ利用できると言うものであり、航空会社のラウンジよりはサービスが緩いラウンジもありましたが、重宝したものであります。
しかし、最近は変化球なのか、今後の王道なのかわかりませんが、万全の用意をしたラウンジよりも、一般利用者が利用している空港レストランと提携し、一定の金額(日本では3,400円がほぼ一択)相当のバウチャー的な扱いで利用できる空港が増えています。
この傾向は日本で顕著であり、関西空港でお好み焼き、中部国際空港では日帰り入浴+セットメニューやハンバーガー、セントレア国際線エアサイドでも丼セットとアルコールなどかなり進んでいます。
まあ、規制バリバリの東京(羽田・成田)ではなかなか難しいかも知れませんが、プライオリティパスの未来が見えるのかもしれません。
個人的には、ラウンジアクセスと言うのはこれまでの知見からするとメリットはありますが、そのサービスレベルで粗が見えてしまう場合もあります。
一方で金額を定めて、その範囲内でメニューから選択するとなると、ソロバン機能が起動して何と何をオーダーすれば限られた金額で自由に選択できる楽しみがあるかもしれません。日本人はそうした傾向が強く、プライオリティパスの新たな道筋が具現化したのかもしれません。
日本において、ラウンジと一線を画したプライオリティパスのサービスの体験記は下記のとおりです。
金浦空港のプライオリティパスとは
日本から心理的に最も近い海外とも言えるソウル金浦空港でありますが、以前はプライオリティパス特典のあった空港でもあります。しかし、その後の航空を取り巻く大きな環境により、プライオリティパスでの利用できる施設は閉鎖されていましたが、それが復活したようです。
ソウル金浦空港は韓国独自の空港であり、もともとは国内線と国際線併用の韓国も玄関口でした。中東で起きたKE機事件の対象となった機材の目的地はGMPであり、その犯人がバーレーンで拘束され、最終的に最初に韓国の地を踏んだのもGMP(金浦空港)であります。そんな色々な過去がある金浦空港ですが、現在では羽田空港のように国内線の首都ハブとして韓国国内線を担っているものの、国際線でも日本、中国、台湾との一部国際線も担っています。
そうした中で、国際線キャリアはご当地フラッグキャリアの大韓航空と大手のアシアナ航空をメインとして、就航しています。
日本からは日本航空とANAが就航しており、同空港で両者の上級会員は航空会社のラウンジ(JALの場合はKALラウンジ、ANAの場合Asianaラウンジ)が利用できます。
上級会員でない場合は選択肢がなかったのですが、プライオリティパスで利用できるラウンジが再開となるとメリットは大きいです。
ラウンジ情報は下記のとおりです。
SKY HUB LOUNGE
場所 金浦空港・国際線ターミナルエアサイド ゲート35付近
時間 AM6:30~PM8:00
利用条件 最長3時間まで
提供メニユー 軽食、アルコール、無料WiFiなど
ゲートが近いので、1フロア上との間で昇降が発生するKALラウンジやアシアナラウンジよりも近くて、搭乗ギリギリまでいられそうであります。
個人的にはまだ利用したことがないので、どんな感じかわかりませんが、早く体感してみたいところでもあります。
最後に
プライオリティパスは遠い海外やちょっと遠い東南アジアで利用するものと認識していましたが、日本国内でも結構利用できるところが増えているほか、近場のソウル金浦空港で利用できるようになったのは便利かもしれません。
現在、デルタ・スカイマイルが平会員に降格してしまったため、金浦空港から大韓航空を使う場合にはビジネスクラスでなければラウンジの利用ができなくなってしまったので、SKY HUBラウンジが再開されたのは選択肢が増えたと言う意味で大きな動きであります。