2023年3月23日にオープンした阿蘇くまもと空港の国内線ターミナルに新ラウンジASOを利用しましたので、お伝えします。
熊本空港・新ターミナル
2023年3月23日に阿蘇くまもと空港のターミナルは新しくなり、それに伴いラウンジASOも新ターミナルで新しくなり、移転再オープンしています。
リニューアルにあたっては羽田空港を運営している日本空港ビルデングのノウハウも取り入れられているようです。
ラウンジの場所はターミナル3階の保安検査場通過後の制限エリア(エアサイド)にあります。お土産のくまもと旬彩館の向かいでかつ、搭乗口5のすぐ近くです。ちょうど上の写真では右端の中央あたりにラウンジの入り口があります。
ラウンジASO営業時間は6:30~最終便出発までとなります。
ラウンジアクセス基準
ラウンジのアクセス基準については航空会社の上級会員か特定のクレジットカード保有者が利用できます。後者の場合は2時間が無料となっています。
JAL上級会員
JALグループまたはワンワールド加盟航空会社便利用で以下の会員またはフライトを利用の場合、アクセスできます。
- JAL国内線ファーストクラスにて当日熊本空港より出発または同クラスに当日乗り継ぎの搭乗者
- JAL(※)国際線ファーストクラスからもしくは同クラスへ翌日午前6時までに乗り継ぎ客
- JMBダイヤモンド、JGCプレミア、JMBサファイア、JALグローバルクラブ各会員
- ワンワールドエリートステイタスの「エメラルド」もしくは「サファイア」会員
⇒搭乗者本人+同行者1名
- JAL(※)国際線ビジネスクラスからもしくは同クラスへ翌日午前6時までに乗り継ぎ客
⇒搭乗者本人のみ
※JALが運航する他社便名のコードシェア便と他社が運航するJAL便名のコードシェア便の一部は除く(ワンワールド便名JAL運航、JAL便名のワンワールド運航に限られそう)
ラウンジクーポンの取り扱いはなく、オペレーションが大変なのでしょう。また、熊本線には国内線ファーストクラスの設定は今のところないので、羽田で乗り継いで新千歳に行くと言うパターンかも知れません。
国際線アッパークラスへの乗継では熊本から羽田まで行くようなケースを想定しているようです。
ANA上級会員
ANA便、ANAコードシェア便に熊本空港から搭乗にて
- ダイヤモンド会員、プラチナ会員、スーパーフライヤーズ会員、スターアライアンスゴールド会員、ANAミリオンマイラー・ラウンジアクセスカード保有者
⇒本人と同行者1名まで(マイルやUGポイントでさらに追加同行者を利用させることは不可)
- ANAカードプレミアム保有者、ANAプレミアムクラス搭乗者
⇒本人のみ
ラウンジKANSAIやラウンジ大淀で対応しているマイルやアップグレードポイントにてアクセスできるシステムは同ラウンジは利用できないので、ブロンズ会員は本人も利用できないこととなります。
また、ラウンジKANSAIで利用できる「ANA SUITE LOUNGE」ご利用券も利用できなくなっています。こちらもやはり、オペレーションが大変なのでしょう。
天草に行くのに天草エアライン運航でも、ANAコードシェア便で購入すれば利用できることとなります。
対象クレジットカード
対象のカードは下記のとおりです。
ANA便搭乗(コードシェア便含)で平会員でANAカードプレミアム(VISAプラチナ)保有者はVISAプラチナではなく、ANAカードプレミアムとしてアクセスした方が時間とビールに制限がなさそうです。
ラウンジ内
ラウンジ全景であります。天井が高く、壁のないオープンな空間にカウンターデスク、テーブルスペースやソファースペースなどたくさん設置されています。その高い壁にはプロジェクターで動画が投影されていました。こちらも暫定ラウンジ時代にも見たことがあります。同じプロジェクターが使われているのでしょうか。
JALとANAとクレジットカード保有者が共有となるため、結構利用者はこれだけ大きくても多く、混雑している印象がありました。
ソファ席は人気なのか利用がそちらに偏っている印象でした。カウンターデスク席は近くに人が少なめなので、静かでありました。コンセントはいたるところにあり、USBポートとペアで設置されています。
空港全体ではありますが、天井は熊本県産の木材を利用しており、何とも印象的であります。
個室のワークスペース(有料)があります。ダイヤモンド会員だったら無料とかあれば良いのですが。ちなみこのラウンジ内のスペースとは別に15分単位で利用できる有料のワークブース・ワークシェアスペースもあります。
お決まりの搭乗案内もラウンジ内にあります。ただし、ラウンジ内にはトイレは有りませんでした。ラウンジ入り口の真横にトイレがあるのであまり不便ではありませんが。
ドリンクコーナーは受付とラウンジスペースの中間に集中して設置されています。ソフトドリンクと生ビールとなります。
醤油そら豆のおつまみもあります。既視感があると思うと暫定のラウンジ時代にも設置されていました。
焼酎の試飲サーバーは新しく見た感じであります。これを何度も試飲して酔う人とかいるのでしょうか。
ビアサーバーも既視感がありますが、台数が増えたようにも見えます。システム的には受付でコインをもらい、そのコインを挿入して、タッチパネルでサーブ開始となります。
以前はプラカップでしたが、グラスに変更となり、冷やされています。そして、ビールが飲める回数はラウンジアクセス者の属性で格差があります。
クレジットカードでアクセスした場合は1杯無料であり、JALとANAは無料(飲み放題)です。何度も受付にコインを貰いに行くのは気まづくなりそうですが。
最後に
今後、日本の空港(羽田、新千歳、成田、伊丹、福岡、那覇除く)において、大きな空港では各航空会社が国内線用のラウンジを設置していましたが、それを廃止して空港運営のラウンジがカードラウンジと航空会社ラウンジとしての機能を併用するハイブリットラウンジが増えていくことでしょう。
関西空港のラウンジKANSAIや今回紹介したラウンジASOがそうした先駆けになりそうです。広くて、生ビールが無料で(会員によっては1杯まで)飲めるのは良いかも知れません。
ちなみに新しいラウンジができる前のラウンジは下記の通りでした。