羽田空港の第2ターミナル国内線エリアにあるANA SUITE LOUNGEがリニューアルされるため、まとめてみました。
リニューアル概要
7月14日金曜日より、拡張かつ、リニューアルされる概要は下記のとおりです。
・座席数を約100席増設
・パーソナルブース席の設置
・防音個室ブース8台の正式導入
一気に100席も増設され、パーソナルブース席も設置されるのはかなりの改善と言えます。特にパーソナルブースは現状10席ない程度であり、パソコンを開けて作業をしたいのですが、大体満席であり、仕方なくソファ席で腰を曲げながら作業となってしまうのが改善されるのは良いことかもしれません。
また、現状は受付近くのエスカレーター付近にポツンと置いてあった防音個室ブースが8席に拡大されるのは良いかもしれません。
防音個室ブース
防音個室ブースについて、ブース内にダウンライトが設置されており、明るく照らされ、天井には換気ファンがあり、ブース内の空気を循環させることができるようです。
また、電源には100V/ACの電源コンセントが2口備わっており、さまざまな機器を接続することができ、USBポートも備えており、TypeAが1口とTypeCが1口あります。便利なハンガーフックも設置されており、荷物や衣類を掛けることができます。これらの設備が整っているため、快適な空間で作業や利用をすることができそうです。
防音個室ブースは事前予約システムがメインで5席が事前予約、3席が当日の空き状況により、利用可能です。国際線のビジネスクラスアップグレードみたいですね。
金曜日の夕方にZOOM会議とかで同ブースを利用できれば、会議終了後、地方の最終便にスムーズに搭乗できるのは良いですね。
現状の国内線SUITE LOUNGE
現状のスイートラウンジについては新設されてから10年以上経過し、新設時から特にリニューアルはされていませんが、国内線ラウンジとしてはシャワー完備など国内でも屈指のラウンジであります。
ラウンジはこちらの記事にまとめています。
ただ、年々、ダイヤモンド会員が増えているのか、混雑が激しくなっています。6-7割はビジネスマンであり、30代以上の男性で混雑している感じであり、ますます混雑感をあおっている感じであります。
根本的に座席を増やさないと5スターエアラインの品質が下がると考えたのか、今回のリニューアルであります。
ラウンジ情報は下記のとおりです。
営業時間 5:15~最終便出発まで
場所 第2ターミナル 国内線エリア 本館南側4階
アクセス基準
ANA「ダイヤモンドサービス会員」および同行者1名
ANAミリオンマイラープログラム「Lounge Access Card」保持者および同行者1名
2人目以降の同行者については、一人あたり2,000マイルまたはアップグレードポイント2ポイント(ダイヤ会員のみ)にて4人目まで利用可能
ANA SUITE LOUNGEご利用券
以上はリニューアル後も変わらないようです。
国際線アライバルラウンジは消滅か
ステイホーム真っ只中だった頃に書いた記事にて、リニューアルについて考えてみたのですが、アライバルラウンジの活用も考えてみました。
今回、プレスリリースに記載している拡張エリアの写真を見るとアライバルラウンジのイメージ写真と酷似しており、リニューアル拡張と言いつつ、現在の国内線スイートラウンジに隣接し、使われていない国際線アライバルラウンジとの壁をブチの抜いて、拡張しているのかもしれません。
アライバルラウンジのレイアウト(当時)
第2ターミナルの国際線は7月19日より、運用が開始されますが、現行で確定している出発フライトは下記のとおりです。
NH859便 香港行き 8:55
NH851便 台北松山行き 9:50
NH211便 ロンドン行き 9:55
NH969便 上海虹橋行き 10:05
NH853便 台北松山行き 13:20
到着便についてもT2の利用は有ると思われますが、時間が限られ、そのために広大なエリアを持つアライバルラウンジとして動かすには維持費の割に利用者が少ないため、費用対効果が少ないということかもしれません。
それであれば、水道や清潔さの保持のためにコストのかかる足湯やシャワーブースや食器洗いなどで時間のかかるフードエリアはアクセスできないようにして、混んでいると不満が多い国内線のスイートラウンジに充当したようにも見えてしまいます。
インバウンドの人は羽田に到着して、限られた滞在時間で観光するので、目的地に急ぐでしょうし、全国各地に乗り換える人は保安検査場を通過した後に一息つきたいと考えると国内線のスイートラウンジに行くことなどから、現行ではアライバルラウンジを開設するのは最優先でもないようです。
羽田空港の国際線のアライバルラウンジは幻と化すのか、それとも、水回りとフードエリアと狭くしたくつろぎエリアと、規模を縮小してアライバルラウンジを開設するのかは不明であります。
一応、当時のコンセプトとしてはダイヤモンド会員であれば、国内線到着時にもアライバルラウンジは利用可能であり、現に成田空港では国内線到着でも利用できているのであり得るかもしれません。
最後に
羽田空港の国内線のANAスイートラウンジは激込みで国内の他の空港のスイートラウンジと比較してもあまり良くなかったのですが、リニューアルにより、一気に100席増設されるので、混雑はかなり解消されるでしょう。
また、個室ブースや防音個室ブース増設も時代とともに変化しているワークスタイルに対応したと言えます。
こうしたリニューアルの裏では、使われていない国際線のアライバルラウンジの一部を転用していると見られ、現在の国際線と国内線のニーズをみて、リフィットとしたと言えます。資産の有効活用と顧客満足度向上と言ったところでしょうか。