エバー航空のビジネスクラスにて台北桃園空港からクアラルンプール(KLIA)に搭乗しましたので、お伝えします。
エバー航空のビジネスクラスのシート
エバー航空ではファーストクラスの設定がないため、ビジネスクラスが最上級クラスとなります。長距離便とアジア域内便でシートの形状を変えています。
長距離便では「ローヤルローレルクラス」と呼ばれており、ボーイング777-300ERで運用されています。シートは1-2-1配列と豪華仕様であります。
近距離便は「プレミアムローレルクラス」と呼ばれており、A330で運用されています。アジア主要都市間は主にA330-300で運用されております。同機材のシートは第一世代と第二世代が存在し、第二世代への移行が進められています。
第二世代のビジネスクラスのシートは後程説明しますが、黒や濃いグリーンでまとめられており、落ち着いた印象です。2-2-2配列でシートピッチを確保するため、各列は少し斜めに配列されています。
一方で、最近導入が進んでいるボーイング787型機はアジア路線中心ではあるもののビジネスクラスのシートは豪華な造りとなっており、一部長距離便にも運用されています。
1-2-1配列のスタッガード仕様となっており、新世代のエバー航空にふさわしいシートとなっています。
ビジネスクラス搭乗記
搭乗
外見は旧塗装のままであります。車輪の停止位置については、桃園空港ではA330とB787は同じようです。
機内も第一世代かなと思い、機内に乗り込むと第二世代のシートとなっています。
2-2-2配列で窓側は窓側に向かって斜めに配列されています。後ろから見るとシートピッチが結構あるのがわかります。
カクテルテーブルは赤色の柴犬の背中のような木目調です。
モニターのリモコンは座席後部に配置されています。リモコンはカラーモニター付きです。USBポートはリモコンそばに配置されています。


座席のリクライニングボタンはカクテルテーブル後ろにあります。
シートモニターは狭額縁仕様であり、隣席のモニターと接する程の大画面です。
アメニティ


アメニティについては特に配布されません。2,000マイルちょっとのため、別に不便は感じません。ヘッドホンはサンダー製のノイズキャンセリングタイプです。


スリッパもあり、ANAと比較するとフカフカしています。
機内Wi-Fiも利用できます。
ウェルカムドリンク
ウェルカムドリンクはスパークリングワインをいただけます。エバー航空ではきちんとステムの付いたグラスで提供してくれます。隣席の人は水を頼んでいましたが、ライム入りで提供されるのはなかなかであります。
クアルンプール入国に対して有効なプレミアレーンカードを渡してくれます。ANAではビジネスクラスの搭乗券を提示する形に変更となっていますが、BRはカードとなっています。時間帯により、当局で変更をかけているのかもしれません。
離陸
桃園空港はゲートから滑走路まで移動は長く、途中で他の飛行機に譲ったりすると結構時間がかかります。
パイロットも時間がかかっているのを理解しているのか、滑走路に入るとすぐにエンジンをフルパワーにします。A330らしいレガシー世代のジェット機らしい音を唸らして加速していきます。
眼下にはMRTの高架橋が見えつつ、遠くを見ると台湾らしい高い山並みが見えます。朝らしいすがすがしい景色です。飛行機はこの後、西に旋回し、海上に出て、南に進路をとり、高度を上げていきます。
今回も動画にしてみました。タキシングはタイムプラス、離陸は通常の動画としています。いずれも4Kとなります。
手振れ補正をするのを忘れてしまったため、揺れが激しくなっておりますが、ご了承ください。逆に画角はワイド一杯となるため、空中に上がった後は比較的にパノラマな景色が見えます。時間は3:30程です。
お待ちかねの鼎泰豊
機内食の時間です。時間は朝8時であり、朝食の時間です。食事とドリンクのメニューが配布されます。
アジア域内であり、卵料理の洋食か、お粥プラスアルファと思っていると赤字で「鼎泰豊」と書いてあります。朝ではありますが、興味津々と「鼎泰豊」をオーダーします。
テーブルクロスもこだわりが感じられます。
まずは、ドリンクからです。シャンパンであります。エバー航空のビジネスクラスに搭乗すると窓を背景に乾杯をしたくなってしまいます。
そして、鼎泰豊がワンプレートでサーブされます。牛肉が盛られた、辛口汁の麺であります。メニューはこれのみですが、満足であります。隣席の人も鼎泰豊を頼んでおり、人気と言えます。
食後はフルーツであり、ちょっと歯ごたえのあるものばかりでした。日本とは果物に対する食感の感覚が違うのかもしれません。
食後はお茶の時間ですが、ワインを追加でお願い。2度ほど追加しましたが、特に普通に注いでくれました。グラスはステムレスタイプであり、品のあるカーブを描いています。ANAと比較するとグラスは薄いようです。
着陸
台北からクアラルンプールは4時間弱であり、食事をして、ドリンクを堪能しているとあっという間と言えます。
降下をはじめ、昼のKLIAに到着します。日本からの場合、早朝か深夜のため、昼の着陸は新鮮と言えます。沖止めのNH886便も見えます。
最後に
空の上で、鼎泰豊を食べられるとは流石、エバー航空と言えます。機内は清潔であり、ドリンクの追加の誘いのタイミングもなかなかであります。エバー航空をたまに搭乗したくなるのも理解できます。