タイ国際航空のバンコクとクアラルンプール間の短距離ビジネスクラスを利用しましたので、お伝えします。
バンコクとクアラルンプール間の距離
バンコクとクアラルンプール間の距離は754マイルであり、伊丹と沖縄の距離とほぼ同等です。時間にすると2時間余りであり、エコノミーでもひと眠りできれば快適なフライトです。しかし、ビジネスクラスの場合は、ウェルカムドリンクから本格的な食事、食事中のドリンクとその時間があっという間に過ぎていきます。
ビジネスクラス搭乗記
ボーイング777-300ERに遭遇
通常、バンコクとクアラルンプール間はボーイング777-300型機の中距離便がメインであり、ビジネスクラスのシートは2-2-2のライフラットタイプであり、ちょっと古さを感じますが、搭乗した日はなぜか長距離路線用のボーイング777-300ER型機でした。
シートスペックの配列はスタッガードタイプであり、エアバスA380-800やA350-900と同様であり、1-2-1配列です。シート幅は20インチでシートピッチは87インチと広々としています。また、機体幅の大きいボーイング777型機で1-2-1配列のため、通路の余裕もあり、ゆったり感があります。
シートモニターやテーブルなどのスペックはエアバスA350-900と同様でありますが、大型機のボーイング777-300ER型機は堂々としていて気持ちがよいです。
アメニティ
アメニティグッズは短距離便のためなく、枕のみでした。KLMのジャカルタ=クアラルンプール間はアメニティグッズがあったりしますが、あまり気になりません。
おもてなし
自分のシート向かうとちょっとしたおもてなしが。日本語の新聞が置かれており、CAさんが日本語で挨拶してくれました。すぐに、ウェルカムドリンクのシャンパンを持ってきてくれました。ちょっとしたサービスですが、おもてなしが感じられ、短距離便でもこうした気配りがあるのはファイブスターでもよいのでは感じてしまいます。
離陸
ボーイング777-300ER特有のエンジンが唸りだし、離陸が始まり、離陸します。すぐに海上出て、まだ日差しの強い夕方の水面に反射した日光しがまぶしく、冷たいドリンクが欲しくなり、シャンパンは喉を潤すには最適でした。
機内食
短距離便のため、前菜からデザートまでワンプレートで提供されます。前フライトでカレーを食べたため、インターナショナルメニューにしてみました。
前菜はイカの和え物、メインディッシュはラビオリと牛肉のトマトソース煮とカリフラワーとブロッコリー添えであり、デザートはフルーツとケーキとアジアの生菓子であり、物足りなくもなく、多くもない丁度良いボリュームとドリンクが欲しくなる味の濃いメニューでした。CAさんは「赤ワインにしますか」とさりげなく料理に合うワインを薦めてくれましたが、窓からの日差しが強いため、冷たいシャンパンをお願いするとすぐに用意してくれます。食後も「シャンパンにしますか」とグラスが空くころに来てくれて、数杯飲んでしまいました。
黄昏のフライト
夕方のフライトは沈む太陽がおりなす、色鮮やかな空の世界が味わえます。上級会員を維持したりするのは航空会社の特典もありますが、こうしたきれいな景色も味わいたくなるのがマイラーを続ける動機かもしれません。
着陸
直線的なルートを飛行し、クアラルンプール国際空港(KLIA)に到着。暮れなずむ空と空港の照明がきれいな光景であり、飛行機旅の醍醐味を感じました。
最後に
スカイトラックスのタイ国際航空の短距離ビジネスのレーティングは4でありますが、機内サービスの全ての項目において4以下はなく、運よく良い機材に搭乗でき、CAさんから機転の利いたサービスを受けるとファイブスターとも言えます。ANAのマイルではタイ国際航空はファーストクラスが空いている場合が多いので、いきなり、ファーストに搭乗する人もいますが、ビジネスクラスに搭乗し、サービスの良さを堪能してからファーストクラスに搭乗した方が良くも悪くもエアライン全体のサービスを吟味できると思います。