大韓航空のビジネスクラスである「プレステージクラス」に福岡空港からソウル仁川空港まで搭乗しましたので、お伝えします。
福岡空港国際線ターミナルに
鬼滅の刃ジェットで福岡空港に到着し、国際線連絡バスで移動します。国内線ターミナルから国際線に行く人は少ないですが、国際線ターミナルから国内線ターミナルに降りる人物凄い多かったです。朝一でLCCに乗ってきて福岡に行こうと言う人が多いようです。
言葉を聞くとハングルと台湾っぽい感じでした。ほとんどが若者であり、遊びに来たようであります。ウォンと言えども円安なので、そこはソウルで買うよりも福岡の方が安いという事なのかもしれません。
飛行ルートにあたる部分の道路はバスが往来するたびに開けられて、また閉じると言う挙動は昔と変わっていません。
LCCは行列が凄い出来ていましたが、フルサービスキャリアである大韓航空についてはエコノミーのチェックインカウンターは少し並んでいましたが、ビジネスクラスは待ちなしでした。
保安検査場は優先レーンはありませんでしたが、5分もかからずに通過でした。しかし、免税店は長蛇の列が出来ていました。乗り遅れそうなぐらいの長蛇の列でした。
福岡空港国際線ターミナルの端っこにある58番搭乗口から飛行機に乗り込みます。国際線ターミナルは大型機前提なのか結構高い位置にあり、小型機はかなりの歩かされます。羽田や成田は小型機ではほぼ沖止めになるのでそこはちょっと違う感覚かもしれません。大型機前提で作ったにもかかわらず、LCCなど小型機が多くなったのは皮肉かもしれません。
ビジネスクラス「プレステージクラス」
大韓航空ではビジネスクラスを「プレステージクラス」と呼んでいます。以前にJALがエグゼクティブクラス、ANAがClub ANAと呼んでいたのに似ています。と言っても、ユナイテッドがユナイテッド・ポラリスと呼んだり、デルタがデルタ・ワンと今でもビジネスクラスにオリジナルな名前を付けているキャリアは多いです。
本日の機材はボーイング737-900であります。日本国内ではあまり乗ることのない飛行機であります。と言ってもB737-800と何が違うかと言われても機内ではあまりわかりません。
シートは2-2配列の合計8席であります。これがB737-900ERの場合は12席なので、座席数で無印B739であること確定です。
シートピッチは40インチという事ですが、38インチのプレミアムクラスと比較しても広く感じます。足元がすっきりしているからでしょうか。
操作系はちょっと古さを感じるボタンやリモコンであります。フットレスト、レッグレストもあり、昔は本格的なシートだったことを想起させます。
スリッパ修行はプレミアムクラスと同じ位の厚さであります。韓国のキャリアはマイルドな色調を結構使うことが多いなと感じてしまいました。
大韓航空の機内誌である「モーニングカーム」です。モーニングカームは同社のマイレージプログラムの「スカイパス」の上級会員の称号でもありますが、2024年3月からは日本のキャリアに似た感じで、シルバー、ゴールド、プラチナ、ダイヤモンドになるようです。機内誌に名前が残るかは知らんけど。
機内誌で一番興味があるのが路線図であります。日本のキャリアと違うのは、ヨーロッパの就航ではハンガリーのブダペスト、イタリアのミラノとローマ、オランダのアムステルダム、スペインのバルセロナであります。スカイチームが強い所に相乗りしている形であります。ロシアが完全スルーされている感じのマップでもあります。
一方で北米の就航ではアトランタとラスベガスとトロントが違うだけであります。デトロイトやミネアポリスがあると思いましたが、有りませんでした。デルタにお任せしているようにも見えます。
いざ、韓国へ
機内誌の就航路線をじっと見つめているとCAさんが入国関連の書類を渡してくれます。一番奥の税関関連はこれまで25年近く韓国に行っていますが、必ず書かされている書類であります。今も変わりません。
黄色は最近らしいものなので、これも必須であります。アルゼンチンで接種・取得した黄熱病ワクチン接種記録と同じようです。ワクチンはベースカラーは黄色のようです。
そして、一番上の入国申告書はK-ETAは取得していたのですが、一応書いておきました。結果的には入国の際に返されてしまい、使わず仕舞いでした。K-ETAは結構便利であります。
続いて、ウェルカムドリンクであります。泡系のアルコールはなく、ソフトドリンクのみでした。以前の記憶でANAの金浦線ではウェルカムドリンクがなかったので、プラスポイントと言えます。
セーフティビデオはK-POPとのコラボのようです。数年前から展開されていたようですが、あまりに記憶にありませんでした。日本だと坂道系が出てくるのでしょうか。
福岡空港国際線ターミナルを離れます。ムンバイに行く途中にテクニカルストップの合間、ラウンジを利用したり、色々な記憶が出てきました。
すぐに滑走路に辿り着き、離陸であります。タイヤ痕が凄すぎます。航空機タイヤと言うと福岡の地場産品(BS)でもあるようですが、東京・小平の方が多いかもしれません。
午前中は天気が良かったのですが、午後は雲が多くなり、雲の二層構造の間を抜けていきます。
想像を超える短距離国際線の機内食
347マイルほどのフライトであり、羽田から岡山程のフライトであります。プレミアムクラスではボリュームの少ない食事であります。また、欧州域内のビジネスクラスはほぼサンドイッチみたいなものであります。
そうしたことから、さすがに距離が短いのでサンドイッチに毛が生えたものくらいかなとメニューを開けてみます。
メニューは以下のとおりです。
前菜:クルミとオーガニック野菜のサラダ
メインコース:韓国風ビーフとタコのシチューにご飯とおかずを添えて
ブレッド:黒ゴマロール
デザート:新鮮な季節のフルーツ
と意外というと失礼ですが、想定よりも温かいものであり、食材も韓国らしさの牛であります。
そして、ワインであります。白と赤とポートが用意されており、泡はありませんでした。銘柄はSelected Freshとしか書かれていませんでした。
実際に、白ワインを頼んでみました。プレミアムクラスチックな小ボトルを渡されます。こちらも開栓したものを渡されます。KJKは日本も韓国も存在するという事かもしれません。ワインの銘柄はChateau de Beauregard-Ducourtというボルドーのものでした。ネットで調べると750mlで2,000円くらいのものでした。
日本のキャリアの場合、日本酒と焼酎と言うコンテンツがありますが、韓国の場合はマッコリを機内で出すわけにもいかないので、結構ワインとかこだわりがあり、良い印象があります。
そして、食事であります。シチューとか言っても、結局、イモとブロッコリーが幅を利かせているのだろうと思うと、イモはなく、がっつり牛肉があり、旨味をだすタコも多く、マリアージュです。しかしながら、サラダは素人でもできそうな盛り付けでありましだが。そして、ご飯はなつかしい、グリーンピースご飯でした。
何となく、家庭風でありつつも、韓国らしさを感じました。
デザートは梨とスイカとオレンジでした。ケーキとか選択できるかと思いましたが、さすがに短距離なので無理のようでした。ソウル市内では、秋から冬にかけて路地売りで結構おいしそうなフルーツを販売しているのを見ますが、遺伝子チェックとかしてみたいところであります。
普段、食後にコーヒーは頼まないのですが、ソウルは寒そうであり、飲み過ぎるとトイレが恋しくなるので、コーヒーで〆ました。コーヒーの利尿効果により、空港で空にして市内を目指すと言う感じです。
残り時間は1時間も有りませんが、少し照明が落とされます。次世代(next Generation)の天井であります。
映画はどんなのがあるのだろうと見てみます。最新作が多いようですが、いまいち、そそられません。昔は国際線に搭乗すると日本未公開の映画を先行して観れたと喜んだものでしたが、最近は加齢で興味が薄れたのか、YouTubeの方が面白くてそっちばかりに傾倒しているのか不明ですが、映画は観なくなりました。
やっぱり、近い仁川空港
大邱と大田の中間あたりの飛行であり、フライトとしては半分くらいであります。あと150マイルくらいなので早く着きそうであります。
オリンピックの平昌は結構西側にあり、日本海が近い所なんですね。寒そうです。
数年振りではありますが、見慣れた仁川の景色であります。天気は良さそうですが、とても寒そうな景色であります。この後、順調にに着陸しました。
広大な敷地をタキシングしているとエチオピア航空(ET)のB787がいました。ADD(エチオピアの首都であるアジス・アベバ)から飛んで来たみたいですが、この後は成田まで行くようであります。ブログを始めたころに搭乗記を書いたのが懐かしく感じてしまいました。
仁川空港はさらにターミナルを増築中のようです。成田空港のターミナルを2030年代を目途に一本化を目指したい、羽田空港アクセス線を2030年代にと言うように先のお話として議論しているうちに確実に顧客を獲られてしまうかもしれません。
綺麗な第2ターミナルをベースとする大韓航空でありますが、時間帯なのか、広大過ぎるのか静かであります。歩きましたが、変に交通システムに乗らなくて良いので、迷うことがありません。日本みたく、スマホで青い画面を見せなくて良いのも気が楽でした。
この日のソウルは日中でも氷点下であり、日本とは桁違いの寒さでした。おそらく、札幌よりも寒かったです。新潟ぐらいの緯度でありますが、大陸の冬はしばれると言ったところであります。
最後に
2022年では初めてANA以外のキャリアの国際線ビジネスクラスに搭乗しました。搭乗できない期間の間にサービスはアップデートしており、以前の経験が生きないことも有りますが、その変化を楽しむと言うのも空旅の醍醐味であります。
ちょくちょく海外に行くと世界各地のDX状況やサービスの変化などわかるので、ネットでは頭で理解していても、やはり、身を動かして渡航すると、改めて刺激が強く、色々な知見が蓄積できるのは良いところです。