北陸新幹線の上越妙高駅前にあるアパホテル上越妙高駅前に滞在しましたので、お伝えします。
ロケーション
アパホテルには上越妙高という名の付くホテルは二つあります。一つはアパホテル上越妙高駅前であり、もう一つはアパリゾート上越妙高であります。前者は上越妙高駅の真ん前であり、後者は同駅から車で45分、または、関山駅から車で15分の所にあります。
アパとしては鳴り物入りで始めたリゾートは利用率を上げたいのかネットで「アパホテル 上越妙高」と検索すると公式サイトでは上位がリゾートの方であり、次いでじゃらんや楽天が駅前を出してくる順序であり、供給側の希望と、需要側が求めるものの違いかもしれません。
アパホテル上越妙高駅前は上越妙高駅から徒歩3分程に位置し、駅直結と言ってもいいくらいです。周りはこれから再開発が進むのか空き地が多い場所でもあります。
裏側には駐車場があり、宿泊の場合でも課金されます。駐車場側にも入り口があります。駐車場も貴重なマネタイズ空間なのでしょう。
駅の反対側(西口)にはライバルの東横インがあります。西口には他にスーパーホテルもあります。また、ホテルではありませんが、コメダ珈琲店もあり、チェックアウトした午後に利用しましたが、混雑していました。
エントランスはどこのアパでもほぼ共通しているオレンジ色の入り口であります。鳥居のようにも見えます。外観は黒かグレーで全体的にタークトーンの建物が多く感じます。
黒塗りの車には偉い人が乗る理屈に近いのかもしれません。ただ、黒一色だと葬式になってしまうので、さし色としてauのように目立つオレンジを使用しているのかもしれません。
ロビーフロアも黒とオレンジを多用しており、豪華感を現しているかもしれません。ソファはダルメシアンと思うくらいであります。APAらしいところと言えます。
館内設備
基本的に1階に宿泊スペース以外を集中させています。1階にはレストラン、大浴場、コインランドリー、自動販売機、製氷機を集中させており、日本のトップビジネスホテルではほぼ共通となっています。ドーミーインとかは2階も多いですが。
コインランドリーは洗濯・乾燥分離型であります。注意点としては洗剤自動投入ではなく、フロントで洗剤の購入が必要です。
コインランドリーの反対側にはコーヒーマシンがありますが、有料であります。囲炉裏のような空間があり、洗濯待ちに適しているようです。
同ホテルホームページより
大浴場は玄要の湯という名前であり、人工石の光明石温泉を利用したものであります。滞在中意外と時間がなく、今回は利用できませんでした。
ちなみに反対の西口には天然温泉 釜ぶたの湯という日帰り温泉がありました。サウナは別料金でしたが、温泉は比較的濃い目であり、なかなかでした。
ルーム探訪
ルーム全景
今回は9階のルームでした。廊下はL字型に設置されており、ちょっと変わった配置でした。
ここでもチャリン・チャリンビジネスのカード自販機があります。スマホの台頭でなかなかマネタイズしにくくなっているのではと感じてしまいますが、まだまだ高齢の人には推しな品目なのかもしれません。
今回は南側の部屋でした。隣の隣はスイートみたいな広い部屋ですが、それ以外はあまり変わらないようでした。
ルーム全景であります。ベッドがほぼ部屋を占有するアパらしいレイアウトであります。ただ、比較的新しいためか、新しさと清潔さを感じます。
ベッドに横になってベストポジションテレビモニターはかなりノイジーな情報過多なトップ画面であります。まあ、この画面だけでかなり把握できるので、リモコンを操作しなくていいので、日本人にはこうした方がベストなのかもしれません。
室内設備
続いて、デスクトップ回りであります。デスクトップしては結構広いものであります。
リモコンは流行り病について不明な初期の仕様であり、ビニールがかぶせられています。消臭剤もアパ仕様であります。色的にはゴキジェットのような感じであります。
おもてなしなのか折り鶴があります。海外から来るとこうしたところに感動したりするのでしょうね。大浴場やウォッシュレットや清潔さも同時に感動するところなのかもしれません。
グラスはなく、使い捨ての紙コップであります。こうした時代なので、合理性は抜群でありますが、3杯も注ぐとふにゃふにゃになってくる点と、もう少し大容量のものであれば満足が行くかもしれません。
日本のビジネスホテルのレガシーとも言えるサンダルがあります。海外の高級ホテルでは使い捨てのスリッパメインでありますが、一応それもあります。
それでも部屋から出る時はジャパニーズレガシーのスリッパの方がよく、やはり日本人なのかと感じてしまいます。
ドライヤーは平成時代にあったホース式ではなく、普通のドライヤーでした。平成式はメンテにお金がかかりそうですね。クローゼットはなく、ラックのみでした。
こうしたホテルでは珍しく、無料の水がついていました。これは販売もされており、マネタイズのアイテムのようです。
秩父山系の古成層、石灰層にろ過された天然水。マイルドでさわやかなミネラルウォーターです。硬度49度の軟水で飲みやすく、お料理にも適しています。
富士山側と言うよりは、埼玉県側から山梨に流れてきた水と言うことかもしれません。まあ、石灰が多そうなのでおいしいのはそういう理由なのかもしれません。
有事の際の生命維持装置を販売していたりします。一酸化炭素中毒防止に被るもののようで、80円で販売されています。
LCCの保険のように、予約完了までに常に誘われるものであります。そして、在庫を抱えても賞味期限もなく、原価も安いので、不安心理とマッチすれでチャリンチャリンとなるでしょう。そして、何事もなく、チェックアウトすれば持ち帰る人もいると思いますが、そのまま置いていく人も多いと言えます。
APA CARD VISAの宣伝や最新映画の案内がありました。APA CARD VISAはANAカードVISAを連想されます。エポスポイントもWで貯まると書いていました。
その上にはAPAアプリについて記載され、ANAアプリを連想させます。
もはや、APA名物とも言える書籍があります。同グループが出来て、同社が大きく伸びた時期にはホテルの箱内では意外と時間があり、本を読む時間があったかもしれませんが、今はネットで隙間なく計画を立て、時間があってもスマホの通知が来るとSNSを観たり、登録チャンネルの動画を見てしまったりと、書籍まで手が伸びないと感じてしまいます。
もっとも、スマホを使わない世代の人たちにとっては時間があり、購入に至ると利益率の高い印税収入がファウンダー一族に入っていく仕組みなのかもしれません。
冷蔵庫はキンキンに冷えるタイプであり、グラスが一つ冷やされていたのがシュールであります。紙コップがカバーされていたのと対照的でなにもカバーされていませんでした。紙コップがフニャフニャになった後使用しましたが、特にトイレに駆け込むことはありませんでした。
館内着があります。外には出られませんが館内はこれでOKです。このあたりはビジネスホテルではデフォルトであり、当たり前ですが、有ると安心します。
バスルーム
アパらしいバストイレ一体のユニットバスであります。狭い風呂が嫌なら大浴場と言う選択肢がありますからと言える場所であります。
それでも、香港の安い部屋のようにシャワーブースの中に便器がないのは個人的には落ち着きます。トワイライトエクスプレスの個室でシャワーがついた寝台でもシャワールームに折り畳みのトイレがついていたのは抵抗感がありました。
バスタブはアパ仕様の独特の丸みを帯びたバスタブであります。体積を測定すると同等であり、縦横四角形よりも場所をとらないのかもしれません。
ウォッシュレットとビデ夫人もついています。海外に行くと5つ星のホテルでもないところが多い中、重宝です。
アメニティは狭いブース内にたくさん置かれており、存在感があります。この辺りはやはりないとハンドソープがないと直球のクレームが来るのかもしれません。
バスアメニティについてはほぼ完備であります。エコとか言って、フロントでピックアップするところが増えていく中、なかなかであります。カップは使い捨てでありました。
窓から景色
一面採光であり、ビジネスホテルにありがちな正方形の窓でした。
窓から景色は上越妙高駅ビューでした。一応、奥には上越の山並みも見えます。鉄分的には満足ですが、新幹線の通過はそれほど、多くありません。以前、山陽新幹線の厚狭駅近くのホテルに滞在しましたが、そのホテルはもう少し線路から離れていましたが、通過音は結構聞こえました。
最後に
帰りの新幹線のホームからもAPAホテルは見えるところにあり、ビジネス目的では間違いなく、便利な場所であります。
実際に日本でも随一のビジネスホテルグループであり、不足な点は少ないと言えます。オリジナルな書籍があったり、黒基調でオレンジがさし色のデザインは独特でありますが、清潔で快適なホテルは日本品質と言えます。