ANAの9月の搭乗実績が判明し、7-9月の各月の実績がそろい、たまたまその時期に展開されたキャンペーンのため、実績の予想をしており、その的中率がどうか確認してみました。
ANAの国内線実績
ANAでは月次で国際線、国内線、貨物・郵便輸送の実績を公表しています。同時に前月末での使用機材数もだしています。10月末での機材数は265機あり、これから777-300の数の漸減が始まるのではないかと思います。
https://www.anahd.co.jp/group/pr/pdf/20201113.pdf
各月の実績は7月836,529人、8月961,337人 9月1,064,861人となっています。
7-9月の各月の実績を予想した理由
ANA国内線の7-9月の各月の実績を予想した理由は国内線ダブルマイルキャンペーンの当たる確率を考えるという邪な理由からでした。
前年実績と今年度第一四半期の各月の実績から昨今の状況を考えて出したものです。その時の記事はこちらです。
記事を書いたのは8月17日であり、各月の実績はまだ公表されていない状態での良そうでした。
予想では7月 787,356人、8月1,196,625人、9月 883,868人としていました。
予想時点では新型コロナの第二波が盛り上がっており、この先、さらに伸びるかピークアウトするかという断面で、7月のような増える予想で低めに出していました。
予想と実績の乖離率はどうか
前述のとおりであり、予想と実績の乖離率をチェックしてみました。下表のとおりです。
7月 | 8月 | 9月 | 合計 | |
---|---|---|---|---|
予想 | 787,356 | 1,196,625 | 883,868 | 2,867,849 |
実績 | 836,529 | 961,337 | 1,064,861 | 2,862,727 |
乖離率 | 6.2% | -19.7% | 20.5% | -0.18% |
7月は実績上振れ、8月は実績大幅下振れ、9月は実績大幅超過となっています。ビジネスとして、月次単位の予想としてはダメダメであります。
一方で3か月累計では予想2,867,849人に対して、実績2,862,727人と乖離率は何とか▲0.18%とダブルマイルキャンペーンの当たる確率を算出するにあたっての組み立てとしては近かったといえるかもしれません。
月次単位での上振れ、下振れの要因は新型コロナが8月半ばでピークアウトしたことにより、第二波の盛り上がりが予想以上にセンチメンタルとなったようです。
反面、その後急激に減少し、重症者数が少なくなったことがGo Toトラベルを早く使いたい人の搭乗する原動力となったのかもしれません。
結果的に、キャンペーンではダブルマイルは当たり、おそらく、もれなく当たったようです。
今後の動向は
第三波の到来ともいわれており、風邪やインフルエンザのように冬場は患者が増えるとやはり、警戒をして控える人がいる一方で、対策と慣れから出かける人も第二波よりは大井と言えます。
ただし、例年、冬場は利用者が少なく、年末年始で盛り上がるといっても親には移したくないと帰省を見送る人も多くなりそうです。結果的には前年度実績としては45%前後となるかもしれません。
最後に
新型コロナ禍での経営のかじ取りは想像以上に厳しく、感染拡大と減少に振り回されることとなりそうであり、手持ち資金があれば十分に対策ができそうですが、それも厳しい状況かもしれません。
なかなか難しい日々が続きます。