
ロサンゼルス発羽田行きのユナイテッド・エコノミーの運賃が安いため、まとめてみました。
ユナイテッド航空エコノミー ロサンゼルス⇒羽田片道

旅程は7/12の正午にロサンゼルスを出発し、成田ではなく、羽田に翌日15時半前に到着します。機材は787シリーズでは座席数が多い、ボーイング787-10型機であり、運が良ければ隣席が空いていると言うこともあるかもしれません。
運賃・予約クラスは下記のとおりです。
運賃 36,530円
予約クラス Kクラス(30%+0PP)
燃油サーチャージで運賃が爆謄している中で、日本国内線のような運賃はとてもありがたい存在です。
海外発券で単価の良いものを利用してきた後に日本に戻るための、矢切の渡しのようにも感じます。

プレミアムポイントは1,637PPであり、PP単価は22.32円/PPと単価は良くありません。一方で、積算されるマイルはANAダイヤモンド会員継続2年+ANAカードゴールド以上を保有し、ボーナスマイル130%MAXではトータル3,765 マイルであり、1マイル稼ぐのに9.7円とこちらはなかなかであります。やはり距離が長いのは正義と言うのが出ています。
ZIPAIR Tokyoに対抗
2021年12月25日よりJALの子会社のZIPAIR Tokyoはロサンゼルス線を就航させており、機材はお古ながら、B787-8で運航されています。同社はLCCと言えますが、トッピング次第では快適に利用できることもあり、結構評判は良いようです。
太平洋間でこれまでLCCが存在しなかったところに出てきたわけであり、同盟のANAのAir Japanの展開が見えないことに、痺れをきらしてか、変更不可エコノミーで対抗してきているようにも見えます。敢えてBasic Economyではなく。
ユナイテッド航空のエコノミーとZIPAIR TokyoのStandardを同じ日の運賃とサービスで比較してみました。
| UA | ZIP | |
|---|---|---|
| 運賃 | 36,530円 | 46,373 |
| 機材 | 787-9/10 | 787-8 |
| 東京空港 | 羽田/成田 | 成田 |
| 座席数 | 149/199席 | 272席 |
| シートピッチ | 78.4cm | 78.4cm |
| シート幅 | 43.9cm | 43.9cm |
| 電源 | 〇 | 〇 |
| USB | 〇 | 〇 |
| Wi-Fi | △ | 〇 |
| 有料座席指定 | 〇 | 〇 |
| 機内食 | 〇 | △ |
| ラウンジ | △ | × |
| マイル積算 | 〇 | △ |
〇は提供があるもの。△は条件付き(上級会員限定、有料、交換レートで非効率・有など)
日にちによっては最安運賃が羽田ではないケースもありますが、羽田にアクセスできるのはユナイテッドのメリットと言えるでしょう。
運賃についてはユナイテッドの方が安くなっています。ZIPは4.6万円からスタートとなっています。ここにトッピングしていくこととなるか、我慢することとなります。
WiFiについてはZIPは無料、ユナイテッドは有料となっています。バックホール回線はいずれもパナソニックアビオニクスのようなので、品質はあまり変わらなさそうです。
機内食については、ユナイテッドは一回タダで提供されます。ZIPは有料で選択可能であります。なんでもいいので食べたい人はユナイテッドの方が良いかもしれません。
ラウンジについては両社とも△ですが、ユナイテッドはスターアライアンスゴールド以上であれば、ユナイテッドクラブが無料で利用できる一方で、ZIPは成田空港のみ1,600円払えば利用できます(今回はLAX発なのでなし)が、アルコールはZIP特典として1杯までとなっており、上級会員であれば、フルサービスキャリアであるUAと言えます。
今後、スターアライアンスでは、上級会員でなくとも、有料でスターアライアンス加盟のラウンジの利用を広げることを明言しているので、フライト前に空港でまったりしたい人には選択肢ができそうです。

座席についてはユナイテッドは有料で選択できる範囲が大きいので、活用した方が良いかもしれません。ちなみにKクラスについて、ビジネスクラスへのアップグレードはANAのマイルやアップグレードポイントでできないクラスです。
最後にマイル加算ですが、ユナイテッドはスターアライアンス加盟キャリアであり、ANAとは共同事業をしているため、積算率渋めのKクラスでも、ボーナスマイルも積算します。
ZIPについてはJALグループと言うことでZIP独自のポイントクラブからJALマイルへの交換はできますが、リニア感はユナイテッドと言えます。
最後に

このご時世、減便で供給座席が少ないのに加えて、エネルギーの世界的供給が不安定になっており、それを反映して国際線の航空券の運賃は跳ね上がっています。
そうした中で、ユナイテッドは日系LCCに対抗するような運賃をアウトバンドではありますが、提供するようであります。
中東御三家が豪華な飛行機と大きな空港を構えて、世界中にネットワークを張り巡らしたのも源泉はエネルギーを持つからであり、油を持つと持たざるとで異次元の格差があるようです。
ZIPは太平洋路線から初めてLCCとして本土に攻勢をかけているわけですが、それに対して、まさかのフルサービスキャリアであるスターアライアンス盟主が動いたのは、脅威を感じたのかもしれません。
何より、何かと厳しい影響を受けた市民には安さは正義である所を示したのが良いと言えます。