タイ国際航空のA350-900のビジネスクラスに搭乗しましたので、お伝えします。
機材保有状況
世界最大のエアバスA380-800を保有しつつ、以前から利用しているボーイング747-400を現在も利用しているほか、最新鋭の機材であるエアバスA350-900やボーイング787シリーズを導入しています。いずれは、古い機材は引退となると思われますが、搭乗する度にどの機材に遭遇するか楽しみでもある航空会社です。
ビジネスクラスのシート状況
タイ国際航空のビジネスクラスは機材によって違いがあり、新型の機材ほど、快適であると言えます。現在トレンドとなっているリクライニングがフルフラットとなり、個室間隔のスタッガード配列のシートはエアバスA380-800,A350-900,B787-9,8,B777-300ERに設置されています。それ以外のワイドボディ機は2-2-2配列のライフラット仕様のビジネスクラスとなっています。ライフラット仕様のビジネスクラスでもシートピッチは十分にあり、アジア域内の短中距離フライトでは、十分と言えます。また、同社のコーポレートカラーであるパープルとピンクを基調としたインテリアは一貫されていますが、濃い目の木目を利用するなど年々デザインが成熟化しており、全体に落ち着いた雰囲気があります。
ビジネスクラス搭乗記
搭乗から離陸まで
早めにゲートに行き、ビジネスクラスレーンでは先頭集団に並び、ビジネスクラスへは一番乗りかと思うと、A350XWBと記載されたジャンパーを着たエンジニアかパイロットかわからない人たちがビジネスクラス最後部におり、きれいな写真を撮ることができませんでした。
今回は運良く、窓側のシートに。
ちなみに、窓側通路側シートはこんな感じです。
シートモニターは16インチであり、20インチを超えるモニターが設置されるビジネスクラスもある中物足りない感じもしますが、不自由はありません。ただし、LIVE TVが見られ、NHKプレミアムが見られるため、便利です。
タイ国際航空のビジネスクラスのシンボルと言えば、オーキッド(蘭の花)を一輪さりげなく置いているのが特徴であり、永らく継続されています。
シートコントローラーは無機質で信頼感のあるアルミ製であり、わかりやすくボタンがたくさんついています。
モニターコントローラーは多機能であり、コントローラーに設置された液晶画面で色々な操作ができるほか、モニター自体がタッチパネルとなっているため、感覚的に操作することも可能です。
電源に関しては、モニター下にUSBポートが2つあり、サイドテーブル下にユニバーサルタイプの電源が1つあります。パソコンとスマホが電源不足でも機内でリチャージも可能です。
ウェルカムドリンクのタイムとなり、シャンパンとお願いしたところ、「離陸後」と言われてしまい、やむなくリンゴジュースをお願いしました。


セーフティビデオは、現在のトレンドを考慮した乗客に目を引くような造りとなっており、ユーモアを含めたコンテンツとなっています。以前のセーフィビデオは長期間利用されていましたが、それから比較するとずいぶんあか抜けた感じがあります。
アメニティ
6時間弱のフライトですが、アメニティグッズはきちんと準備がありました。FURLAのポーチにアメニティグッズがあり、スリッパやマウスウオッシュ、ブラシ、歯ブラシ、リップバーム、イヤーピース、アイマスクなど実用的なものでまとめられています。ポーチ自体は充電ケーブルを収容するのにちょうど良い大きさであり、旅行がますますスマートになります。
離陸
セーフィビデオも終わり、タキシングの長い仁川空港を抜け、滑走路に。エアバスA350-900では、垂直尾翼にライブカメラが設置されており、リアルタイムで飛行機の状況がシートモニターで確認できます。窓側に座りつつ、シートモニターで離陸の状況がうかがえるのは新鮮であり、離陸し、海上に出る瞬間は結構面白いものです。離陸後、Wi-Fiが利用できますが、なぜか接続ができず折角いただいた10MBバイトのバウチャーカードを使わず終いでした。
機内食
離陸後間もなく、食事タイムが始まります。6時間くらいのフライトのため、スターターがあります。
離陸前にお願いしたシャンパンとおつまみが来ます。何となく乾いた喉を潤す時間であり、飛行機の中で最も至福の時と言えます。一気に飲み干すと、すぐに注いでくれ、この辺りは秀逸と言えます。機内食は前菜からスタートします。以前もそうでしたが、タイ国際航空の前菜はスモークサーモンと野菜の組み合わせが多く、お酒が進みもます。さらに、定番のガーリックトーストも前菜とのハーモニーがあり、シャンパンとともに何とも言えない絶妙感があります。
主菜


主菜はタイ国際航空のため、タイらしくグリーンカレーにしてみました。茄子のピリ辛炒めと出汁が効きパクチーの香りと辛さにより、エキゾチックにしたスープが妙味であり、この後にグリーンカレーに挑むと満足感が漂います。タイ米のライスがお子様ランチのように盛られているのは古式と言えますが、この辺りを炒めたライスやインターナショナル風に味付けするとイノベーティブなメニューに進化すると感じました。
デザート
メインディッシュの後はチーズとフルーツのプレートです。食事の量を考慮してか、シンプルな盛り付けであり、お酒のつまみにはちょうど良い量であります。最後はデザートで、グラスに盛られたココナッツアイスでした。ANAがClub ANA時代に提供していたパフェを想起してしまいました。最後はコーヒー・紅茶受けのチョコレートが配布されましたが、最後までシャンパンで通してみました。


着陸
前日の睡眠不足もあり、フルフラットで結構ぐっすり眠っているといつの間にかタイ領土に。空港混雑もなく、スムースに着陸態勢に入り、着陸。ランディングの模様がリアルタイムで見られるのも同機のメリットであり、利用者に色々な体験を提供するのもこれからのサービス業と感じるところでした。
最後に
タイ国際航空といえば、ベストエコノミーを受賞しており、エコノミーのイメージが強いのですが、ビジネスクラスもしっかりしており、5スターエアラインと変わりません。むしろ、気兼ねせずに搭乗でき、雲の上で、本当にリラックスできるフライトと言えます。