世界一周ができる航空会社をまとめてみましたので、お伝えします。
- フィンエアーがフィジー航空とコードシェアにより、世界一周がAY名で可能に
- 自社運航で世界一周できる航空会社は
- シンガポール航空で世界一周する場合の運賃
- 東京を絡めたルートでは
- シンガポール発券の場合、日本からのアクセスは
- 最後に
フィンエアーがフィジー航空とコードシェアにより、世界一周がAY名で可能に
フィンランド航空(AY)がフィジー航空(FJ)とコードシェアを2010年10月27日から開始し、これにより、フィンエアーはアジア側ではフィジー航空と成田、香港、シンガポールで接続が可能となります。
また、北米ではロサンゼルス、サンフランシスコでヘルシンキ、ナンディ間で接続が可能となります。
欧州から東アジア、フィジー、そして、アメリカ西海岸を接続点として、フィンエアー便名で世界一周が可能となります。
似ているケースとしては南太平洋に領土を有するフランスの航空会社・エールフランスが近いかもしれません。
エールフランスではパリからロサンゼルスの直行便に加え、ロサンゼルスからタヒチのパペーテまで以遠権を有しており、エールフランス運航のフライトがあります。
ただし、アジア側の路線はエアタヒチヌイの運航となり、JALと提携しています。同様にエアタヒチ運航便の北米路線はアメリカン航空と提携しているため、微妙に違うようです。
純然としたエールフランス便名での世界一周はかなわないものの、フランス領の航空会社のみで世界一周ができそうです。
自社運航で世界一周できる航空会社は
一度も他社運航を飛行機に乗らずに大西洋と太平洋を横断できる航空会社はシンガポール航空のようです。
同社では太平洋横断路線、フランクフルトとマンチェスターからの大西洋横断路線を有しています。
特にフランクフルト=ニューヨークJFK、シンガポール=ニューアーク間の各路線があるため、ニューヨーク近郊の地上移動のみでシンガポール航空だけで太平洋・大西洋を横断可能です。
シンガポール=ニューアーク間のフライトは風向きによってはユーラシア大陸をほとんど横断することもあるため、実質的にはそうでない場合もあります。
シンガポール航空のネットワークを見ると世界4大陸に就航しています。以前はバルセロナ経由でサンパウロにも就航していましたが、現在は運休しています。
世界一周に近いキャリアとしては中国国際航空(エア・チャイナ)が大西洋路線ではマドリード経由でサンパウロまで就航しているのに加えて、太平洋路線ではヒューストン経由でパナマまで就航しています。
このほか、エアカナダがドバイとムンバイに就航しており、その距離は1,200マイル弱であり、かなり世界一周に近いフライトと言えます。ただし、どちらのフライトも似たルートになりそうです。
シンガポール航空で世界一周する場合の運賃
シンガポール航空で世界一周をする場合はシンガポールを出発し、フランクフルトに先に行くか、ニューアークに先に行くかというルートとなりそうです。
SIN→FRA→JFK,EWR→SIN
SIN→EWR,JFK→EWR→SIN
ビジネスクラスは高額で、プレミアムエコノミーで計算してみました。ANAマイレージ修行2020をスタートダッシュとして、シンガポールを2020年1月1日に出発するルートで考えてみました。
ダイレクト3レグの運賃やマイル積算
運賃は339,015円、予約クラスはTクラス(100%加算+400PP)であります。プレミアムポイントは20,981PP、PP単価は16.15円と良くありません。
また、シンガポール=ニューアーク間は18時間超のフライトとかなり苦行であります。世界一のロングフライトを体験すると言う意味では価値がありますが、ちょっと厳しいそうです。
東京を絡めたルートでは
日本に住んでいる場合、マイル修行は日本発主体となり、東京を絡めるルートであれば、マイル修行にいったん小休止を打ち、次のフライトまで余裕ができます。
今回は、まず、1月1日シンガポールを出発し、フランクフルトでストップオーバーし、ニューヨークJFKにたどり着きます。
その後、北米大陸を別の手段で移動(レンタカーで走破するか鉄道で移動するか、スターアライアンス別キャリア便の別切りで移動)するとして、ロサンゼルスから成田までSQ便で移動し、その翌週末にシンガポールまで移動し、コンプリートする旅程で調べてみました。
ポイントとしてはSQ便でJFKに1月4日の11:15にJFKに到着し、1月7日の14:45にLAXをSQ便でNRTに向けて出発します。
ニューヨークに滞在後にニューアークに移動してUA便で西海岸に移動するのがベストかもしれません。
北米横断区間の運賃は含まれませんが、SQプレミアムエコノミー運賃情報は下記のとおりです。
運賃約219,568円
予約クラスPクラス(100%加算+400PP)
プレミアムポイント 20,621PP
PP単価 10.65円/PP
かなり、単価は改善しており、10円台となっています。もっと余裕があれば、色々なところを訪問もできますが、弾丸旅程で上記のとおりです。
特徴としてはシンガポール航空が得意とする超長距離ルートを敢えて利用せず、経由数が多いため、プレミアムエコノミーでも搭乗時間が短いため、快適となりそうです。
シンガポールからフランクフルトは13時間超あり、ここはつらいかもしれませんが、シートの選択をバルクヘッドにするなどすれば、結構快適になります。
スターアライアンス世界一周運賃のエコノミーよりも安く、シートはプレミアムエコノミーであります。
シンガポール発券の場合、日本からのアクセスは
日本からシンガポールまでのアクセスはANA特典航空券がベストと言えます。年末ぎりぎり(大晦日出発など)となると特典の空席が空いていることも多く、それを利用して、シンガポールからの出発に合わせて利用するのも良いと言えます。
ANA特典の場合、変更ができるため、先の予定で予約しておき、最終的に自分に合った旅程で変更するのが良いと言えます。
そして、シンガポール航空のプレミアムエコノミー世界一周の後に日本に戻るルートは、クアラルンプールまではLCCまたは地上移動(バス)を使い、クアラルンプールからは、同都市発券の北米往復のANA高積算率のエコノミーまたは、プレミアムエコノミーでマイル修行を続けるのが良いかもしれません。
そして、最後は特典チケットの復路で閉じるのが良いかもしれません。
最後に
世界一周というとリタイアした後の楽しみ、または決意してすべてを捨ててするものと思いますが、弾丸旅程でも可能であります。
プチ世界一周として現役のうち体験することで、本格的にそれに進むかどうか判断もありそうです。
今回の運賃はマイル修行としても活用できるため、自分の今後とマイル修行と兼ねることができ、今後の自分を占う点でも良いかもしれません。