日本人にとって、もっとも手軽な海外発券であるソウル発券ですが、昨今の情勢からすると利用はしばらく厳しくなるかもしれないため、まとめてみました。
ソウル発券は南米往復が熱い
エアカナダ ソウル=ブエノスアイレスビジネスクラス往復
下記の旅程は2020年10月の往復の旅程となります。往路はトロントで一回の乗り継ぎ、復路はトロントとバンクーバーでの乗り継ぎとなります。機材はボーイング787-9と777-300ERの組み合わせで不便はありません。
運賃・予約クラス・プレミアムポイント
運賃 359,090円
予約クラス Pクラス(125%+400PP)
プレミアムポイント 33,164PP
PP単価 10.83円/PP
予約クラスはPとなると一瞬がっかりしますが、エアカナダのPクラスはAMCでは125%であり、搭乗ポイントも付与されます。そのため、南米のような長距離路線とレグが増えると想像以上にプレミアムポイントが膨れ上がります。
日本発券の同社のビジネスの1/3、プレミアムエコノミー同等であり、海外発券の醍醐味を凝縮したルートとも言えます。やっぱりスターアライアンスで安いのは魅力的と言えます。
アメリカン航空 ソウル=サンパウロ往復
こちらもエアカナダとほぼ同等の日程となります。往路はダラス、マイアミを経由して、サンパウロにいきます。復路はダラスのみの経由でそそくさとソウルに戻ります。
運賃・予約クラス・FLY ONポイント
運賃 236,486円
予約クラス Iクラス(125%)
FLY ONポイント 29,982FOP
FOP単価 7.89円/FOP
TAM離脱ショック影響なのか、ワンワールドは世界的にステイタスポイント単価は強烈となっており、隣国の韓国から遠い南米でも驚異の7円台の単価となっています。
日本発であれば、プレミアムエコノミーよりも安い運賃であり、ソウルに寄った方が断然お得と言うことは自明となります。
南半球の10月は春先になりつつある時期であり、ブラジルの感染症対策がその頃にどうなるかわかりませんが、魅力的な運賃であることは間違いありません。
ソウル発券を取り巻く状況
パンデミック
近年では同時多発テロにより、破綻した航空会社が多かったものの、今回の事態はそれを凌駕する事態となっており、同業界にとっては未曽有の事態と言えます。
既に破綻して、整理に入る企業もある他、従業員解雇などのリストラを推進するニュースを連日耳にします。そして、政府や金融機関に支援を要請し、手持ち資金を確保する動きが大きくなっています。
感染が落ち着いたとしても航空会社の打撃が大きく、ソウルへの就航が少なくなったりすると値上げも考えられます。
また、検査体制などで不透明感のある日本は最後まで入国制限のかかる国としてリストアップされる可能性もあり、何処の国に行っても安全な存在であった日本人は過去のものとなるかもしれません。
北の情勢
三代将軍の動静が気になるポイントとなっており、韓国ウォンはここ5年来で低い水準になっています。海外発券において、ウォン安は追い風なのですが、この情勢が秘める影響は大きいかもしれません。
状況によっては第二次世界大戦の総決算となり、同戦争の戦勝国によるパワーゲームとなり得るかもしれません。
このようなことから現在は安定している韓国も何か大きな力の影響に巻き込まれて、仁川空港に行っているような余裕はなくなる可能性も想定されます。
最後に
ソウル発券は南米など遠いところでも安く、マイル修行の魅力はパワーアップしているようです。
一方で、取り巻く環境によっては、日本人であるがゆえに利用しにくくなったりする可能性もあります。また、朝鮮半島情勢がきな臭くなる可能性もあり、単純に喜べないことだらけであり、悩んでしまいます。