JALではこんな時期ではあるものの海外航空券の期間限定運賃を設定し、販売を始めています。その理由とマイル修行に利用できそうなおトクなルートをチェックしてみました。
期間限定運賃の設定されている都市
期間限定運賃の設定されている都市をクラス別にチェックしてみました。下記のとおりです。
クラス | エコノミー | プレエコ | ビジネス | |
---|---|---|---|---|
台湾 | 片道 | 〇 | - | - |
香港 | 片道 | 〇 | - | - |
マニラ | 往復 | 〇 | - | 〇 |
バンコク | 往復 | 〇 | - | 〇 |
ホーチミン | 往復 | 〇 | - | 〇 |
シンガポール | 往復 | 〇 | 〇 | 〇 |
ジャカルタ | 往復 | 〇 | 〇 | 〇 |
ハノイ | 往復 | 〇 | 〇 | 〇 |
北米 | - | - | - | - |
欧州 | - | - | - | - |
ハワイ・グアム | - | - | - | - |
豪州 | - | - | - | - |
東アジアと東南アジアのみで期間限定運賃が設定されています。このうち、東アジアは香港と台北のみで且つ片道でエコノミーのみの設定となっています。
一方で東南アジアはバンコク、シンガポール、ハノイ、ホーチミンシティ、ジャカルタ、マニラが設定され、エコノミー、プレミアムエコノミー(都市は限られる)、ビジネスがそれぞれ往復で設定されています。
観光ではなく、ビジネスや急用事情に対しての期間限定特別運賃感が強いと言えます。
期間限定運賃の発売期間と利用開始時期
期間限定運賃の予約・発売期間は下記のとおりです。
東アジア 10月4日まで
東南アジア 9月30日まで
比較的、短期間の設定となっています。便数を絞っているのでは通常では考えられない座席数のためかもしれません。
利用開始期間
東アジア 8月21日~10月7日
東南アジア 10月1日~12月25日
利用開始期間を見ると東アジア(台北と香港)は10月一週目までであり、同地に戻る人や下期から赴任する人向けという感じにも見えます。
一方で東南アジアはインドを除く、主要都市間では往復で販売されており、設定が10月からとなっており、10月以降に検疫において動きがあるのかもしれません。
そうは言っても、入国すると隔離的な対応があったりします。タッチで入国をしないとしても帰国の国内空港で検査を受けて、レンタカーか自家用車で移動して、自主的に自宅等に滞在するとなるとハードルが高いと言えます。
検査でネガティブであれば、少しは安心ですが、それでもあまり人に会うのはためらうところであります。
マイル修行をお得に利用できそうなルートはあるか
こんな時期でもマイル修行を考えてしまい、リスクを背負って往復するのであれば、一度に積算するポイントが高い、プレミアムエコノミーとビジネスクラスでチェックしてみました。
プレミアムエコノミー
プレミアムエコノミーは日本発券10月以降と言うこともあり、軒並みEクラス(70%積算)となっています。運賃はすべて10万円超のため、これだけではマイル修行には不適と言えます。
強いて、沖縄とジャカルタを組み合わせると9.28円/FOP位にはなりそうです。国際線に紐づいた国内線の積算率改定がある2021年1月31日までの搭乗までの搭乗前提ではありますが。
しかし、往路は良いとしても、復路は東京にて24時間で乗り継ぐことは国が提示しているルールからすると矛盾となります。
システム的にはできてしまいますが。それとも12月にはそれが解禁されるのか不明です。
ビジネスクラス
ビジネスクラスではマニラ往復が候補となります。ただし、最低滞在期間の縛りがあるため、海外発券前提で翌週に往復(14日間の待機の情報がどこまでリレーされるかわかりませんが)にすると運賃は104,410円であり、Xクラス(125%加算)ではFOPは7,850FOPとなり、13.30円/FOPとなります。
仮に14日間ルールが解禁されるとして沖縄往復を追加すると下記のようになります。
運賃は115,280円であり、FOPは12,978FOPとなります。FOP単価は8.88円/FOPとなります。
あくまで東京から全国各地の乗り継ぎが24時間以内と言う前提であり、今の方針では厳しいところであります。
複数都市検索で日付を2週間ずらして旅程を検索すると運賃は出てこないため、やはり24時間乗り継ぎ前提のようです。
以前はストップオーバーができたこともあり、以前のルールに戻してもいいのかなと思います。予約変更無料措置でそれが対応なのかもしれません。
最後に
JALは果敢に海外航空券の期間限定特別運賃を出しており、これはこの先の海外への渡航の道標となる可能性もあります。
しかし、帰国後の14日間縛りもあり、まだまだハードルは高いですが、昔のように東京でストップオーバーできるようになると随分それが緩和されるかもしれません。
今回、発出された期間限定運賃はある意味で興味を持ちました。今後の海外渡航との兼ね合いの指針にもなるかもしれません。