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日帰り旅 マン島で蒸気機関車に乗った

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日帰りでマン島の蒸気機関車に乗りに行ってみましたので、お伝えします。

マン島の中心地・ダグラス

マン島はイギリスとアイルランドの間にあるアイリッシュ海の真ん中に浮かぶ島であります。イギリスのようでイギリスではないのですが、ほぼ制度や様式はイギリスと変わらないところであります。島の人口は9万人程であります。

ただ、特徴的なのはタックス・ヘイブンであったり、道路の制限速度がなかったりします。移動している感じではアウトバーンのような高規格道路は有りませんでしたが。

島の首都と言うか、中心の街はダグラスであり、空港からバスで30分弱で到着します。バス停がわからなくても、中心部の雰囲気とたくさんの人が下車するため、それに合わせれば、問題は有りませんでした。

中心部はスターバックスがあり、大きなスーパーも有りました。朝10時くらいに到着したのですが、カフェはたくさんオープンしていましたが、バーやハブは11時または正午くらいからでした。

運河みたいなところにはヨットが多く停泊しています。こちらも租税回避の目的なのかもしれません。ヨットや馬など所有してみたいところであります。

昔からの時計台とモダンなビルが混在するのはイギリスと似ているところであります。

淡路島と同じぐらいの面積の大きさのマン島でありますが、淡路島のように本州と四国が近くはないため、主な交通手段はフェリーか飛行機となります。高速艇も有るようですが、フェリーが主流のようであり、結構時間はかかるようであります。

中心部から500mくらい歩いたところにダグラス駅があります。いにしえの歴史を感じるレンガ造りであります。

鉄道と言っても、公共交通機関と言うよりは観光鉄道線と言った雰囲気であります。平日も有ってか、かなり空いていました。駅の中に入ると、切符の購入の有人の窓口があります。蒸気機関車列車が停車する駅では空港までの最寄り駅はカッスルタウンであり、そこまでは7ポンドでした。もちろんカード決済可能でした。北総線よりは安いかもしれません。

プラットホームもいにしえの雰囲気であります。しかし、横には巨大なスーパーのTESCOがあります。駅のカフェではアルコールは置いていなかったので、TESCOまで歩いてワインを買いに行ってしまいました。

また、プラットホームから先は禁酒エリアのようであり、待合室スペースのベンチで飲み干して、プラットホームに向かいます。

線路幅は日本の在来線の狭軌(1,067mm)よりも狭い914mmでした。マンクス・スタンダード・ゲージと言うらしいです。

車両編成は蒸気機関車・1両が客車を牽引するタイプであります。客車は現代の鉄道とは縁遠い、すべてが手動となっています。

客車内はコンパートメントとなっており、中央に通路はなく、左右側面に外に出る扉がついています。開け方はコツが必要です。シートは3人が座れるベンチシートが向かい合わせに設置されています。真ん中にテーブルがあると最近はやりのオフィスに感じてもあります。

SLは出発直前に客車と連結します。バック運転で蒸気を噴き上げて入線してきます。E5系とE6系のようなスムースで精緻な連結ではありませんでしたが、見ていて楽しいものであります。

機関車トーマスの国に近いだけあり、日本と同じくSLは貴重な存在でありますが、平日という事も有ってか乗客はリタイアした人ばかりでした。アジア人は皆無でした。

マン島鉄道(略称IMR)のトレードマークは上部に蒸気機関車と下部にマン島の旗に描かれている三脚巴が描かれています。三脚巴はこうしてみるとちょっと不気味でありますが、土方歳三の家紋である左三巴紋に通じるところがあり、紋様とかは人間の遺伝子に人間以前から刷り込まれているのかと感じてしまいました。

ダグラスを出発してから暫くすると海岸線を走ります。荒涼とした大地に、当日は天気も雨という事であり、スコットランドのような景色であります。

蒸気機関車なので加速度とかはN700Sとかとは別物であり、トロッコに近い感じでもあります。こんな古い設備をいまでも運営しているのは日本でも今後、参考になるかもしれません。

蒸気機関車は全ての駅に停車するわけではなく、通過する駅もありました。BALLASALLA(バラサラ)駅に停車します。通勤の脚ではないため、ほとんど乗降もなく出発します。

日帰りの旅のため、空港最寄り駅で下車したかったのですが、カッスルタウンまで止まらないのでカッスルタウンまで乗車します。この辺りは空港から近いことも有り、物流倉庫みたいな景色が多く、意外と見どころは少ないですが、それでもたまに羊の牧場が見えたりと異国感は感じられる景色でもありました。

ダグラスを出発して、30分程でカッスルタウン駅に到着であります。保存鉄道だけあり、駅はメンテナンスされています。ただ、基本的には1日に数本のみの列車停車という事も有り、こじんまりとしています。

駅舎内はちっょとした博物館のようになっています。伊勢鉄道の鈴鹿駅や木次線の亀嵩駅のような感じであります。蕎麦は有りませんでしたが。

駅への看板が旧東急ハンズに見えてしまいます。英語がネイティブの国なので、この言い方が正しいのでしょうが。

下車したカッスルタウンでは、蒸気機関車同士の行き違いであり、整備士の方が夜間で何やら注入しています。化石に近い機関車はやはり、センシティブを通り越して、蘇生みたいなことになっているのかもしれません。

キャッスルタウン駅から空港までは2km弱であり、タクシーを呼ぶには短く、歩くにはちょっと長い、帯短襷長であります。ただ、雨も上がり、歩いて行くことに。駅から幹線のビクトリアロードに抜けるとほぼ道なりであり、途中からは空港までの道路はほぼ一直線であり、途中には滑走路の端を横切ります。

普段、機内からしか見ない景色を自分の足で見るとなかなか味わい深いものであります。途中バス停もあり、バス停で待っている人が複数おり、すぐ来るのだろうと思いつつも、結局、途中でバスに追い抜かれたのですが、そんなにロスタイムはないので空港まで歩き抜きました。約20分のウォーキングであります。

空港到着後はラウンジフライトとなり、リバプールからマンチェスターまでマン島経由の日帰り旅となりました。

最後に

思いついて、マン島に行き、蒸気機関車を見つけて乗車してみました。平日という事も有ってか、難なく乗車でき、空港までアクセス鉄道としてみました。

束の間の19世紀から鉄道が普及していた国の鉄道に乗ってみました。日本ではトロッコ級の森林鉄道などはもはや動いているものはなく、その跡地と博物館しか辿るものは有りませんが、歴史を実感できると言うのはすごいことかもしれません。

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