ANA180便成田発メキシコシティ行の日本発最長路線に搭乗しましたので、お伝えします。
日本発最長路線
最長路線というと一般的にはノンストップで飛行するのは共通していますが、「最長のフライト時間」と「最長距離」という観点があり、距離が長いと自ずと飛行時間も長くなりますが、偏西風の影響で東回りと西回りでは、飛行時間が異なります。
日本発着のノンストップ最長距離トップ路線は下記の通りです。
ANA 179/180便 成田=メキシコシティ 7,003マイル
アエロメヒコ 57/58便 成田=メキシコシティ 7,003マイル
両社とも同一の路線で、同一機材を使い、日本発午後、メキシコシティ発深夜と似た時間帯で就航しています。
ちなみに飛行時間では、ANAは日本行きが14時間20分、アエロメヒコが14時間25分とフライト時間ではアエロメヒコが単独1位となります。
実際の飛行時間や飛行距離は日によって違うので何とも言えませんが日本から一番遠い都市へ直行していることに間違いありません。
ビジネススタッガードシートの配列が違う
ボーイング787-8型機とボーイング787-9型機のビジネススタッガードシートでは配列やデザインが異なり、ボーイング787-9型機のビジネススタッガードシートに乗り慣れると少し違いを感じます。
ボーイング787-8型機では、1-2-1と1-1-1の配列を繰り返しますが、787-9型機では、基本的に1-2-1の配列を繰り返しています。
そのため、通路の広さや窓側の座席での窓までの間隔が違います。今回搭乗した1Kのシートは窓側に面しており、それをよく感じました。
また、テーブルも木目調ではなく、ブルーのテーブルに青いイルミネーションがついています。
スイッチや接続ポート等、また、エンターテイメント等の機能としては、ボーイング787-9型機の方が、衛星放送をLIVEで視聴できるほか、Wi-Fiも利用できるため、優れています。787-8型機の方はぐっすり眠り、食事を楽しむにはぴったりかもしれません。
満席でないと通常のエンジンを使用
ANAのメキシコシティ路線用のエンジンはメキシコシティ空港が高地(標高2,230m)にあるため、乗客が多い時など安定してメキシコシティ空港を離陸できるようにロールスロイス社製の特別エンジン(Trent1000-L)を装備していますが、今回搭乗した機体は特別エンジン搭載機ではありませんでした。ビジネスクラスでも後方は結構、空いており、満席でなければ通常のエンジン搭載機でも運用されているようです。
長距離便ではアメニティも充実し、快適
ベッドパッドや軽いコンフォーターだけでなく、ニールズヤードレメディーズのアメニティセット、カーディガンなども貸してくれます。
ヘッドフォンはいつも、自分で用意しているものを利用するのですが、直前に故障してしまったため、ANA用意のソニー製のノイズキャンセリングヘッドフォンを利用しましたが、ノイズキャンセリングでは定評のあるソニーだけあり、消音力は凄いです。
機内食が充実
2018年9月からメニューが新しくなりました。12時間を超えるフライトのため、食事も充実していました。
まずはアミューズからスタートします。
プレミアムブラウンペッパーのチーズスティック
フォアグラのムースとアプリコットのジュレ
ミニポワヴロンとチーズ ハーブオイル
フォアグラのムースの見た目はスイーツのようですが、食べるとしっかりとした旨味があり、ワインが進みます。
つづいて、洋食の前菜となります。
鴨のロースト オールスパイスの香り
帆立貝と茸のムース
蟹とキャベツのマリネのロール仕立て
コーンスープ
前菜としては、肉が多く、なかなか食べ応えがありました。帆立貝ムースが控えめに端っこに盛り付けられています。
そして、メインディッシュは牛肉にしてみました。
牛フィレ肉のポワレ 茸の赤ワインソース かぼちゃのピューレ添え
バゲット かぼちゃのフォカッチャ 柿と胡桃のブレッド
日本発の機内食は想像以上に美味しく、大満足のメインでした。パンも日本発は美味しく、ANAでも日本発の機内食にかなり力を入れている感じがします。
デザートはカートで用意され、選択することができます。フルーツとタルトメープルにしてみました。
食後酒として小瓶の洋酒が配られ、今回もコアントローにしてみます。
この後、5時間ほど熟睡し、目覚めのシャンパンをいただきます。
その後、小腹が空き、エスキス東京とのコラボメニューの野菜を中心としたラビオリとおつまみをいただきました。
栗と根セロリの大きなラビオリ、椎茸のソテー、野菜のうまみソース
ミックスナッツ、ミックスあられ
カレーやラーメンだけでなく、洒落た料理を途中にいただけるのも長距離便の醍醐味とも言えます。
そして、到着前にはきちんとした朝食が出ます。夕食を洋食としたため、和食としてみました。
小 鉢 宮崎県産切干大根と烏賊の松前漬け
主 菜 鰤幽庵焼き 俵御飯
味噌汁、香の物
夕食でフルコースをいただいた後のため、丁度よいボリュームでありました。最後はアイスクリームもあります。
余談ですが、スイートラウンジの食事も9月から少しテイストが変わり、見た目もパワーアップしています。
フライト
180便は定刻より少し遅い17:04に出発し、滑走路に移動します。スターアライアンスの最新鋭機が多い成田空港を離陸し、夕方の九十九里を見ながら高度を上げていきます。
あっという間に暗くなり、外は闇に。
目が覚めるとアメリカをもう離れるところまで来ていました。その後、雲の間を通過し、高度を下げていきます。
最終的には7,100マイル以上飛び、メキシコ国際空港に到着します。
フライト時間は12時間5分でした。入国は混雑しておらず、あっという間に入国できましたが、荷物検査でスーツケースまで開けられてしまいましたが、別室送りはなく、メキシコシティに入国しました。
最後に
個人的には初の7,000マイル超のフライトであり、とても実現したかった旅程であり、それだけでも満足でした。加えて、機内食の充実ぶりに久々に驚き、広々としたスタッガードシートで快適過ごせたので、最高でした。