羽田発シンガポール行き昼便のANA841便ビジネスクラスに搭乗しましたので、フライトをリアルタイムにお伝えします。
ANAのシンガポール路線
スケジュール
ANAのシンガポール路線は羽田が1日2往復、成田が1日2往復の合計4往復となっています。同じスターアライアンスのシンガポール航空は羽田が1日4往復、成田が2往復就航しており、東京を国際線ハブとするANAとしては少ない感じもしますが、以前は成田2往復しかなかった時代からするとずいぶん選択肢が広がったとも言えます。
成田 | NH803 | 16:50 > 23;25 | SIN | NH804 | 00:40 > 08:30 | 成田 |
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NH801 | 18:05 > 00:40 | NH802 | 06:35 > 14:30 | |||
羽田 | NH843 | 00:30 > 06:55 | NH842 | 10:50 > 18:25 | 羽田 | |
NH841 | 10:45 > 17:30 | NH844 | 22:20 > 06:00 |
羽田便は夜行便が1往復、昼行便が1往復であり、成田便はシンガポール行きが2便とも夕方発、シンガポール発は一便が深夜便、もう一便が早朝便と北米接続を前提とした運航体系となっています。
シンガポール路線機材
シンガポール路線の機材はボーイング777-300ERが一往復、ボーイング787-9型機が3往復しており、ビジネス需要の多い同路線で最新鋭の機材を利用し、全便Wi-Fiも提供しており、サービスにおいても激戦区というのが伺えます。
また、2019年4月末からはボーイング777-300ERに代えて、ピカピカのボーイング787-10型機を導入し、全便ボーイング787型機での運航となります。
ビジネスクラス搭乗記
ゲートは外れゲートの144番ゲート
羽田空港国際線ターミナルはできた当初はモノレールを降車してチェックインカウンター、手荷物検査、出国審査、そしてゲートまで同一フロアでしかもゲートまで歩くのが少なくて済む空港でしたが、年々拡張され、140番台ゲートはANAのチェックインカウンターからかなり歩き、外れゲートとも言えます。それでも成田空港よりはフロアの上下移動がなく便利ですが。
ということで、140番ゲートに近いもうひとつのスイートラウンジに。本館ともいうべきスイートラウンジに比べると手狭ですが、静かであります。
ラウンジレポートはこちら
朝シャンを嗜み、いざゲートに。ほぼ予定通りに、機内に案内されます。
搭乗
機内はビジネススタッガード仕様。マイル修行で何度となく搭乗すると食傷気味になりますが、そこはビジネスクラスであり、エコノミーは別世界であります。
本日のシートはビジネス最後列の窓側のシート11Kであります。ビジネスクラスとしてはもっともサービスが遅く提供されるシートでもあり、ダイヤモンド会員で最初に機内入ってからずいぶん待たされる席でもあります。
テーブルはライトカラーの木目、シートコントローラーは存在感を顕していますが、タッチパネルの方が便利のため、ほとんど使うことはありません。
飛行機好きであれば、見ていて飽きないSKY MAPであります。滑走路も精細に表示、見ていると時間が経ちます。
快晴の中、富士山を撮影しているとようやく、ウェルカムドリンクが配られます。ANAのビジネスクラスではプラカップであり、グラスにしてほしいところでありますが、安全性や合理性ではかなわないのでしょう。
離陸
沖縄でもシンガポールでも南に行く便はだいたいD滑走路から離陸するため、もっとも遠い国際線ターミナルから眠くなるくらい移動時間が長いと言えます。ターミナル出発が午前11時前というのが幸いであり、離陸の順番待ちはほぼありません。
時間つぶしにファインダー越しにA滑走路に着陸する飛行機を撮影することもできます。
「ポーン、ポーン、ポーン、ポーン」と4回鳴ると離陸であります。離陸すると右に旋回し、太陽光に反射した東京湾とアクアラインが見えます。
そして、旋回が終わる右手にTokyo International Airportが見えてきます。
今後、発着枠の増加でどこの国と接続されるのか考えていると相模湾を通過し、富士山と各アルプスが遠くまで見えます。今日は晴天であり、日本地図をリアルタイムに見える別世界であります。
機内食
富士山が見終えるくらいに、食事に先だって、ペットボトルが配られます。安定のTORAYです。
ドリンク
メニューが配られます。最近はどのフライトでも白メニューであります。
食事の前のドリンクは白ワインに。
ライマット カステル シャルドネ 2017
コステルス・デル・セグレ、カタルーニャ、スペイン
スペインというかカタルーニャのワインであります。力強い香りと舌の中でしばらく味の余韻が残るシャルドネらしい一本です。
アミューズ
ナッツスティック ソフトスモーク帆立貝と大長みかんソース セミドライチェリートマトとチーズ ハーブオイル
ANAのビジネスクラス昼便のアミューズと言えば、スティックが定番であり、安定の濃い味のお酒がすすむ逸品であります。アミューズの中でのメインは帆立貝と大長みかんソースであり、シャルドネとお似合いの品でもあります。
アペタイザー
スモークサーモンと赤肉メロン パテ・ド・カンパーニュ
メニューに記載されているとおり、スモークサーモンとパテが主役ではありますが、パテにかけられたジュレとスモークサーモンに上にいるキャビアがビジネスクラスということを認識させてくれます。
メインディッシュ
牛フィレ肉のステーキ アルベイガン添え
機内食(洋食)の王道である牛肉ステーキであります。毎日国際線に搭乗している人は飽きてしまうかもしれませんが、やはり牛肉はステーキであります。アルベイガンはネットで調べるとカレーの一種のようであり、野菜の旨味とスパイシーさがくせとなるようです。そのスパイシーな野菜と焼いた玉ねぎの辛さがビーフと調和して、赤ワインが進む逸品であります。
〆はチーズ
折角、赤ワインを動員したため、赤ワインに合うものを考えているとデサートワゴンが到来。チーズ一択で選択。チーズは
チーズプレート( シャウルス A.O.C.シュロスバーガー アルト、セザールレガリス)
であり、最後まで赤ワインを愉しむことができました。
ひと眠りもラーメンに
もう機内はライトオフモードに。窓は明るくできないため、青白い空の世界。これも機上にしかない光景であります。
少しうとうとする、小腹が空き、定番の一風堂の空の上のトンコツ「 そらとん」をオーダー。インスタントとはわかっていても、何ともほっとする品であります。
ちなみに、バンコクとシンガポール路線はとんこつ、ジャカルタとクアラルンプール路線はコク極まる味噌「 大地」と違いがありますので、こだわりのある人は注意してください。(笑)
着陸
ステーキ、チーズ、ラーメン、そしてワインを機上で平らげるとさすがに満腹となり、これ以上は無理となり、おとなしく着陸に臨みます。
フライトマップを見ると本日はストレートなフライトであり、定時よりも1時間近く早く到着のアナウンスが。シンガポールの港を眼下に焼き付けながら到着です。
ターミナルはFであり、各ゲートの交差点まで近い場所であり、意外と歩かなくて済むのが良いと言えます。
最後に
東南アジアの花形路線と言えば、シンガポールかバンコク、その中で、サービスレベルの高い競争が続いているのはシンガポールであり、5スターエアラインのANA、シンガポール航空、JALが直行便を就航している都市でもあり、ビジネスクラスは利用しがいのある路線と言えます。そして、ビジネスクラスのシートからみる景色はやはりエコノミーでは味わえない特別な光景が終始続きます。