ANA株主優待の11月末有効期限分についても、翌年5月末での延長措置が先日発表されましたので、その概要とプレミアム株主優待運賃が満席で予約が取れない場合の対策を考えてみましたので、お伝えします。
株主優待券の延長について
6月29日にTDnet(適時開示情報閲覧サービス)に下記の情報が掲載されています。
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120200626453595.pdf
株主優待番号の有効期間延長に関するお知らせということで、2019年11月発行分(有効期間:2019年12月1日から 2020年11月30日まで)について、有効期間が延長され、2021年5月31日までとなっています。
2019年5月発行分が延長となった時の同じパターンで実施されることとなっています。
実際、延長された優待券を使用してみましたが、特に何か申請や同意、確認と言った操作は必要なく、スクラッチの下にある記号を入力すれば簡単に登録できました。
前回の発表後、ペットボトルのジュース代並みに暴落していたチケットショップの二次流通価格も現在では回復とており、2,500円台からとなっています。
ここは通常に戻って欲しくはないのですが、それでも安い水準でもあります。あとは延長後の有効期限のぎりぎりにどれぐらいまで下がるかと言うところがポイントと言えます。
特に現在の状況ではいつまた自粛に入るかわからないため、その辺の見極めもあるかと思います。
プレミアム株主優待運賃が満席の場合の対策
そもそも枠の少ないプレミアム株主優待運賃
株主優待運賃については、以前は普通運賃と同様の空席枠を設けていましたが、現在はそれが絞られ、株主優待運賃のみが満席ということも良く見かけられます。
特に移動の多いシーズンや週末の夕方便、日曜日の羽田行き便などが顕著に表れています。
そもそもプレミアムクラスでは座席数が少なく、さらに枠の少ないプレミアム株主優待運賃ではそれがさらに顕れます。
株主優待運賃で乗せたくないとでも言っているくらいに満席だったりもします。
それでもプレミアムクラスに安く乗りたい場合は
プレミアム株主優待運賃だけに空席がないものの、普通運賃は高すぎて購入したくない場合にも、その対策は限定的ですが、あります。
搭乗日1日前から当日まで利用可能なアップグレードです。例えば羽田=石垣路線ではプレミアム株主優待運賃だけが満席となり、他の運賃は1席空いています。
この時の普通運賃を見てみると株主優待運賃は空いています。普通席運賃としては最安です。
この運賃で購入すると予約詳細画面ではアップグレード手続きボタンがでてきます。
国内線アップグレードの場合、購入した運賃に関わらず空席があればアップグレードできるシステムとなっているため、普通席最安の株主優待運賃からでもアップグレードは可能です。
そして、プレミアムポイントを貯める必要があれば有償またはスカイコインで購入することとなります。そうするとマイル積算率が+50%となり、プレミアムポイントも+50%積算されます。
株主優待運賃が32,640円で搭乗日前日のアップグレードが14,000円となり、合計46,040円となります。プレミアム株主優待運賃水準であり、焦ってバリューに手をだすよりも大きくコストをセーブできます。
路線にとっては前日に普通席のバリューが安くて、プレミアムクラスに空きがあると言うケースもあるので、敢えて株主優待運賃にこだわる必要はないかもしれません。
アップグレード後の変更手続き
以上のように普通席からアップグレードに成功したものの、より良い時間帯のプレミアムクラスに空き(株主優待の空きはなし)が出たので、そっちに変更したい場合、手続きは多いですが、可能となります。
手順としては下記のとおりとなります。
元のアップグレード後の予約便から変えたい便に変更
差分徴収または払い戻しのため、カード決済を実施
フライトの変更が完了(ただし、普通席)
元のフライトのアップグレードの払い戻し、カード決済実施
変更後のアップグレード手続きの実施、カード決済を実施
アップグレード完了
となります。
プレミアムクラスに空席数が1の場合や日中時間帯は結構ドキドキしながらの作業となります。
特に先日の2倍ポイントの最終日であった6/30の羽田=那覇線のプレミアムクラスに空席が出てから満席になるまで1分以内とまさに蒸発であり、上記はこうした超ピーク時では使えないかもしれませんが、地方路線では結構使えるかもしれません。
同一路線の場合は同一日に購入済みの予約があると、新規で予約が入れられないため、上記のような作業が必要となります。
別な路線ではそれが可能なため、変更と言う手続きをとらずに解約新規という手続きでも可能ではあります。極力必要な分だけ処理するようにした方が良いですが。
最後に
株主優待運賃は当日でも購入でき、ちょっと時間ができた時に気軽に手頃に出掛けられる運賃として重宝します。
さらにプレミアムクラスでもプレミアム株主優待運賃があり、重宝しますが、空席であることが少なく、その実効性に疑問を感じることもあります。
一方で、前日からのアップグレードを活用して、手頃に快適に取ることも可能であり、色々な選択肢を活用して、快適な旅を作っていくのがベストかもしれません。