プレミアムクラスは上級クラスであり、フレキシブルに移動したい場合に有効なクラスですが、普通席同様に事前割引が拡大しているため、年々、土壇場で急に利用するのが厳しくなっており、その実情をまとめてみました。
週末の幹線ルート
週末の幹線ルート、特に東京=那覇線では直前ではほぼプレミアムクラスは空席待ちもないほどの満席状態が続きます。空港のキャパの問題もあり、2020年3月以降においては、第二滑走路が運用開始されるため、少しは解消されると思いますが、原因の根幹はそうでないようでもあります。
東京発
週末(土曜日)の那覇行きは下記のとおりです。
空席待ちはかなりありますが、空席はなし。プレミアム株主優待に至っては1便を除いて満席です。フライトの数時間前からシブトク検索すると空席があることもありますが、以前よりもその許容度は狭くなっています。
以前は羽田発の15時以降であれば結構空いていたのですが、状況は変化しているようです。
沖縄(那覇)発
週末(日曜日)の羽田行きは下記のとおりです。
始発の460便からプレミアム株主優待で満席というのは以前ではありえませんでしたが、現状は致し方ありません。
日曜日に東京戻るのが直前の予約では至難の業とも言えます。成田便もこうした状況では溢れてしまいます。
こんな混雑を見ると海外にエスケープしたくなり、ANAにとってはそれはそれで満足なのでしょう。
プレミアムクラスのシートを増席しているものの
ANAでは、プレミアムクラスシートの刷新と共に幹線で利用される機材(ボーイング777-200(ER)と787-8)においては、プレミアムクラスのシートを増設しています。
ボーイング777-200では7席、ボーイング787では16席も増加させて対応しています。これは週末混雑対策とさらなる収益拡大を狙っていると言えます。
しかし、前述のとおり、事前割引の運賃での影響が大きく、早期に満席となってしまうのは高いかもしれません。
最後に
プレミアムクラスと言うと比較的、直前でもシートを抑えやすく、マイルの積算率も高く、時間が空いたらマイル修行と言う大人の楽しみがありましたが、現在では、早期割引発売時点に構えないといけなく、予約購入断面ではかなり庶民化したサービスと言えます。
安い事前割引よりも、直前でも利用できる運賃を優先したほうが、結果的に収益性は高くなるかもしれません。
個人的には地道に粘って最後の最後で発券することもありますが、代替ルートなど考えてしまい無駄が多いマイル修行でもあります。やはり海外の方が優位になってしまいます。
プレミアムクラスの需要はそもそも高いのですが、早くシートを埋めることとサービスの満足度をあげることの両立は難しいのが現実なのでしょう。
新滑走路や座席数の増加でしばらくは様子見といった状況が続きそうです。
なかなか予約が取れないため、ぼやいてしまいました。