ANAビジネスクラスとエコノミークラスでPP単価だけでなく、運賃もビジネスクラスの方が安い路線があるのでどういうことなのか調べてみました。
北京発券
今回の発券地は北京であります。まあ、距離的にも沖縄を加えないとあまり美味しくない地域ではありますが。
ビジネスクラス
北京発券の最安は週の真ん中に寄っているため、土日休みな日本のサラリーマン・マイル修業僧にはちょっと厳しいかもしれません。まあ、月曜日往路発の金曜日復路とすればそんなに金額は変わらないのですが。
運賃・予約クラス・プレミアムポイントは以下のとおりです
運賃 114,670円
予約クラス Pクラス(70%+400PP)
プレミアムポイント 3,556PP
PP単価 32.25円/PP
70Pなので諦観の念であります。まあ、沖縄を付ければ、気休めになりそうですが。中国行くなら国航でコロンボにビジネスクラスで行った方が醍醐味であります。
ただ、機材は77Wでありますが、シートマップを見るとビジネススタッガードであり、どこまで貧乏くじなのかと感じてしまいます。
エコノミークラス
ビジネスクラスと旅程は同じであります。エコノミーに乗ろうとすると詰め込みセブン国際線であります。まあ、PEKなので近いですが。
運賃・予約クラス・プレミアムポイントは以下のとおりです
運賃 135,470円
予約クラス Hクラス(70%+0PP)
プレミアムポイント 2,756PP
PP単価 49.15円/PP
こちらはビジネスクラスの方が運賃が安い且つ、プレミアムポイントは搭乗ポイント往復で800PPの差もあり、運賃はビジネスクラスもプレミアムポイント合計も良くなっています。エコノミーHは残念であります。
このクラスを買う意味は、交通費精算でマイルを貯めるくらいしかないですが、同じ積算マイルであればビジネスの方が良いかもしれませんが、会社規定でビジネスクラスを予約できない人は残念ですね。
まあ、ビジネスクラスにアップグレードできないエコノミーはこのエコノミーの半額ぐらいでありますが、積算率はKクラスの30%であり、運賃半額の積算率半額以下となるとますますPP単価は悪くなります。
徹底したプレミアムポイント積算封じ作戦であります。このようなところを見てしまうと国際線プレミアムポイント2倍キャンペーン2025は絶対出て来ないでしょうね。(これくらい煽っても当局も無視かもしれませんが)
PP単価の差
先述のとおり、ビジネスクラスPの70%とエコノミークラスHの70%は積算率は同じではありますが、違いは搭乗ポイント400Pであります。往復では800Pとなります。
ビジネスクラスPとプレミアムエコノミークラスNクラスだけに許された付与であります。一応管理職なので管理職手当はつけましょうみたいな感じです。
しかし、今回の場合は、これに加えて、運賃がエコノミーの方が高いと言うところであります。まあ、70Pよりもフルフレックスかと言うとそうでもないのでどうなのかなと思います。
仕事で利用している場合は大企業はANAと相対契約しているので、あまりこうしたことはないのでしょうが、日本の大半を占める中小企業でANAを利用している場合は正規運賃の利用となり、こうしたネジレがあるかもしれません。
まあ、儲かっていれば経費が高い方が良いのでしょうが、赤字の場合はそうとも行きません。ビジネスクラスの方が安いのでと証明して搭乗させてもらう事もできる会社もあれば、なまじっか大きくなっている会社では規定で駄目となると不可となります。
ANAは収入が増えることとなります。そして、ビジネスクラスにアップグレードの申請がされるとなると、個人マイルを拠出して、アップグレードすると会社からはキャッシュを多くとり、負債となるマイルを個人から回収できるわけであり、ウハウハなのでしょう。まあ、日本人であれば気づきそうでありますが、C国の法人の場合はどうかと思います。
新年のあいさつで2025年に向けては「撓」の一文字と書いてありましたが、弓を撓めるまで撓めて、利益を確保してと言う事かもしれません。
と言う事は、今年はマイル修業をするにはあまり良い年ではないのかも知れません。2024年にダイヤモンド修業をパスして、救済ダイヤを2025受けた人は損かもしれません。読みがどうかと思います。
2025年にダイヤモンド修業をパスして、2026年救済ダイヤの方が機材などのプロダクトが出てきたりするので、メリットは多そうです。今年はいまから止めようかな。
ビジネスクラスの座席や食事、プレミアムクラスもなんか古く感じるので1年間疎くなった方が2026年は新鮮となり、良い修行が出来るかもしれません。
最後に
エコノミークラスよりも安くてPP単価が良いと言うのはどちらかはありますが、揃ってエコノミーの方が良いと言うのはなかなか珍しいところであります。
旅程に入る機材とか見てもわかりますが、2025年はANAにとって、撓としていますが、結構、顧客に我慢を強いる年なのかもしれません。新機材もなく、来年に発生するコストを今年中に稼いでおこうとするとそれがサービスに影響が与えるか懸念があるところです。まあ、来年以降もそうではありますが。
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