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ANAとピーチのコードシェアは1年ちょっとでディスコン、その理由とは

ANA ピーチコラボ

ANAとグループ会社のピーチアビエーションがフルサービスとLCCとの垣根を越えて、コードシェアをするという衝撃的な出来事が開始されてから1年ちょっとでディスコンとなるため、考えてみました。

鳴り物入りのスタート

ANAとピーチアビエーションはフルサービスキャリアとLCC、コーポレートカラーもブルートピンクでかなり違う会社でありますが、資本的には兄弟姉妹であり、コロナも有ってか、グループ内シナジー強化と言うところで、2021年8月からその一環としてピーチ運航便にANA便のコードシェア便をつけ始めました。

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実際に運用された路線は下記のとおりです。

成田⇔札幌

成田⇔福岡

成田⇔沖縄

名古屋⇔札幌

名古屋⇔沖縄

成田拠点と名古屋拠点であり、まるまるなくなることとなります。

今回は10月からANAサイトでのANA便の空席照会をすると同路線のピーチ便も一緒に出てくることとなります。ウェブサイトにおける導線追加であり、仕組みとしては単純であります。

ANAマイレージクラブでプレミアムポイントを貯めるている人やビジネス利用でANA運航やJA運航L利用が前提の人には迷惑かもしれませんが、「ピーチにしたら」もしかしたら安いかもと導線をたどる人も多くなるかもしれません。

そうすると、他グループ(JAL+Jeststar+Spring、SKY等)を検討せずともグループ内でカバーできることとなりそうです。

一気にコードシェアまで待って行ったのは革新的だったが

コードシェア路線

予約、発券、サービスレベルの合致などコードシェアは結構大変ですが、革新的に進めたコードシェアでしたが、維持費に対して、増収が少なかったのか、維持するメリットがないと感じて、やめることとしたのかもしれません。

弾丸サイトにアクセスする人は飛行機に乗り慣れており、LCCとフルサービスキャリアでは時間や変更に対しての違いが多いことを理解しているかもしれませんが、一般の人は同一路線でANA便であれば同じものかと認識しているかもしれません。

それがわざわざ遠い成田やセントレアまで行って、セルフだらけで時間厳守で小さい飛行機と感じられてしまうとグループとしてエクスペリエンスががっかりとなるケースが多いのかもしれません。

個人的にもプレミアムポイント至上なので、基本的にピーチにはあまり乗りませんが、それでもたまに乗ると時間とかルール厳しいと感じることがあります。

そして、反対側から見るとピーチの職員にANAの定款みたいなことを教育することが結構コストであったのかもしれません。

ANA便名の搭乗客が困っていてもなかなか、差配できないなどあったのかもしれません。

内と外からの側面で、これまで大株主としてルールを押し付けてきたソラシドやADOのようにはうまくいかなかったのかもしれません。

しかし、これはグループ内でサチっているわけではなく、双方の特性が良い意味で理解されているということかもしれません。

携帯キャリアに似た感覚

ブランド

2022年10月でコードシェアを打ち切り、予約画面において導線をピーチ側に提供し、送客する仕組みは低料金志向の利用者を国内の他のLCC等を検討する余地を排除する可能性は高いと言えます。

これは携帯電話におけるブランドに似ているかもしれません。ガースーの一言により、値下げが必須となり、その結果として同一キャリア内で佐布サブブランドができたと言えます。

ドコモではレガシーなドコモにネット完結型のahamo、auではレガシーなauに加えて、格安で店頭対応も可能なUQモバイル、さらにネット完結のpovo、ソフトバンクではレガシーなソフトバンク、店頭可能なYモバイルが出現した構造に似ています。

タッチポイントとしては各社ともネットでの導線は当然ですが、リアルな店舗でもau+UQモバイル、sofbank+Yモバイルのダブルで対応していたりします。

グループ内にとどめておけば、5Gのメリットからいずれは通信料を多く払ってもトップブランドに回帰するということですが、最近の物価高や半導体不足で最新端末が高額している中で消費者がそこまで新型機種に負担するかは疑問でもあります。

ある意味格差社会をすべて囲い込もうとしている施策ではありますが、エアラインもそうなりつつありそうです。

それを積極的に取り込もうとしての方針転換がANA HDであったのかもしれません。

実際、海外のキャリアではシンガポール航空で空席照会をするとプレミアムエコノミーで最安値が結構安いなと思うと、旅程にスクートが混ざっていたりします。

プレミアムポイントが貯まらないのでうざいのですが、こうしたところに徐々に、マルチブランド戦略的なものが進んでいるのが実感できます。

成田まで行かないといけない、時間期限にうるさい、とか言っても、時間通りに到着すれば、安くて満足のLCCといつも通りのビジネスパターンで利用できるフルサービスキャリアと選択肢が多く見えるという点では今回はメリットかもしれません。

最後に

奄美大島

鳴り物入りで始まった連結グループ間コードシェアであるANAとピーチのコードシェアですが、ほぼ1年でティスコンとなっています。個人的には拡大して、奄美大島とかもANA便名でマイルで行けることを期待したのですが、その実現は厳しそうです。

とは言え、ANAマイルをピーチポイントに交換すれば実現できるのではありますが。

理由は上記のことが考えられますが、国際線においてはHND-ICNやPVGなどコードシェアしていただけるとメリットは感じられそうです。

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