ANA国際線マイル修行をする場合にプレミアムポイント単価を突き詰めていくとぶちあたる予約種別。その中でもっとも有力なMクラスの現状を確認してみました。
Mクラスの位置づけ
クラス | Economy | Premium Eco | |||||||
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積算率 | 70% | 100% | 70% | 100% | |||||
搭乗ポイント | 0 | 400 | 400 | ||||||
UGビジネス | × | 〇 | × | 〇 | |||||
種別 | Q | H | U | M | B | Y | N | E | G |
Mクラスはエコノミークラスであり、フレキシブルなタイプの運賃となります。マイルの積算率は100%であり、搭乗ポイント400PPも付与されます。上位にはBとYが存在し、下位にはU,Hが存在します。
特徴としては100%積算でありながら運賃は意外と安い発券地があり、ビジネスクラス(一応プレミアムエコノミーも)へのアップグレードができます。
同様な位置づけとしてプレミアムエコノミーではEクラスが存在しますが、Mクラスよりは一つ上のクラスということもあり、高めです。Eクラスは発券できる都市が多いのも特徴で、アップグレードポイントがなく、空席待ちの優先権もないマイル修行ビギナーには向いているかもしれません。
Mクラスはビジネスクラスアップグレード前提のため、アップグレードポイント利用、空席待ちからアップグレードが落ちてきやすい上級会員向けかもしれません。
Mクラスの現状
半年先のMクラスの路線とプレミアムポイントとプレミアムポイント単価をチェックしてみました。
クアラルンプール=シカゴ
10月後半にクアラルンプールからスタートし、東京で途中降機の上、弾丸でシカゴを往復して、再び東京で途中降機し、クアラルンプールに戻るルートです。
運賃 186,350円
プレミアムポイント合計 24,180PP
PP単価7.71円/PP
この運賃は4月断面で検索したため、燃油サーチャージが12,860円含まれており、2020年6月から7月に空席があり、発券した場合は燃油サーチャージがかからないため、173,490円となり、7.17円/PPまで下落します。
シドニー=パリ
こちらも時期的には10月後半にシドニーからスタートし、東京で途中降機の上、弾丸でシパリを往復して、再び東京で途中降機し、シドニーに戻るルートです。
運賃 213,630円
プレミアムポイント合計 28,576PP
PP単価7.47円/PP
シドニー欧州ルートではパリまたはブリュッセルはMクラスとしては最安クラスで通常時においては結構ラストミニッツまで空いていることもあるため、定番でした。
欧州のの他の路線(ロンドン、フランクフルト)と比較すると機材がボーイング787-9型機と中型機となるところが特徴的です。
シドニー=ロンドン
こちらも時期的には10月後半にシドニーからスタートし、東京で途中降機の上、弾丸でロンドンを往復して、再び東京で途中降機し、シドニーに戻るルートです。
運賃 224,270円
プレミアムポイント合計 28,616PP
PP単価7.84円/PP
パリと比較するとプレミアムポイントは40ポイント多いものの、運賃は約1万円高いため、単価的には不利となります。
一方で羽田=ロンドン線はボーイング777-300ERとなるため、ビジネスクラスアップグレード前提で考えると最新のシートが利用できるため、その利用料として考えれば安いかもしれません。
今年就航する欧州の他の都市をシドニーから検索してみても、まだドイツ経由ばかりであり、これらの運賃は実際就航後に出てくるのでしばらくは既存路線でMクラスを利用することとなりそうです。
最後に
Mクラスの現状をチェックしてみました。全体としては円高の効果、発券時期を6~7月にした場合は燃油サーチャージのかかる路線ではさらにお得となり、ここ数年来では安くなっています。
マイル修行の締め日である12月31日までは日程はかなり厳しいかもしれませんが、2020年分は来年に繰り越しなどの対応が出ると存在感は出てきそうです。
今年の後半がどうなるかはわかりませんが、良い状況になってほしいところです。