ANAの国内線に大型・中型機でシートモニターのついた新シート導入機材が発表され、初号機が運航開始され4か月が経過しましたが、現在の導入状況を調べてみました。
国内線の主要ルートはB777-200(ER)とB787-8型機
ANAの国内線は現在、国内線専用機としては大きいものでボーイング777-300から777-200(ER)、787-9、787-8、767-300(ER)が利用されていますが、今後は主要ルート(羽田、大阪(伊丹・関西)、新千歳、福岡、沖縄那覇)については、ボーイング777-200(ER)とボーイング787-8に絞っていくようです。
そして、これら機材の新シート化を進めていきます。
新シートのスペック
国内線では上級クラスのプレミアムクラスと国際線でいうエコノミークラスである「普通席」の2クラス制となります。
各シートのスペックは下記のとおりです。
スペック | プレミアム | 普通席 |
---|---|---|
座席数 |
28 |
364 284 |
シート配列 | 2-3-2 2-2-2 |
3-4-3 3-3-3 |
シート間隔 | 127cm | 79cm※ |
シート幅 | 最大56cm | 43cm※ |
モニター | 15.6インチ | 11.6インチ |
シート電源 | あり | あり |
USBポート | あり | あり |
Wi-Fi | あり/無料 | あり/無料 |
複数ある場合は上段がB777、下段はB787です。
※配置によって異なることがあります。
プレミアムクラスのシートはサフラン(旧ゾディアック・エアロスペース)社製であり、ANAやJALの国際線のビジネスクラスのシートを同社製のものもあります。
普通席についてはトヨタ紡織製となります。名前のとおり、トヨタブランドやレクサスブランドの車の座席を製造しているほか、北陸新幹線のグランクラスのシートも手掛けています。
個人的には過去に一度、新シートのプレミアムクラスで利用したことがあります。満席で思うように撮影はできませんでしたが、搭乗記は下記のとおりです。
ANAプレミアムクラス搭乗記 新シートを試してみた - 弾丸トラベルは怖くない!
現在、運用されているのはボーイング777のみ
発表されてから半年ほどであり、これから導入されていくため、現在、新シートが設置されているのはボーイング777、とりわけダッシュ200ER型機の一部となります。
ANAではシートマップを掲載しており、「ボーイング777-200(722)」という名称となっています。国内線の予約画面で検索した場合も見分けることができます。
従来型のボーイング777-200のシートでは772と表示される、一方で新シート設置機材は722と表示されています。
どの路線で新シート機材を利用できるか
先述のとおり、現在、運用されているのはボーイング777-200ERのみとなっています。ANAの国内線の運用において、ボーイング777-200シリーズは大型機に属し、国内線では幹線と呼ばれる路線にほぼ限定されています。
羽田、大阪(伊丹・関西)、新千歳、福岡、沖縄那覇と限定的になります。広島や鹿児島や長崎にも以前は飛来していましたが、現在はB787かB767が主力となっています。
そのため、羽田発着の大阪(伊丹・関西)、新千歳、福岡、沖縄那覇の路線を検索すると見つかります。
現在、新シート機材が活躍しているのは一番多いのが「羽田⇔福岡」のようです。朝一から昼にかけて、同区間を一日複数回往復しています。そして、夕方は「羽田⇔大阪(伊丹)」にも行っているようです。NH37/40便での出番となり、羽田で寝ていることが多いようです。
新千歳への出番も遅番が多いようですが、現在は新型コロナウィルス影響で減便のため、日によっては運休となっているようです。
なぜ福岡線が多いのか
なぜ福岡線が多いかと言えば、JALのA350-900対抗と言えます。JALでは羽田=福岡路線にA350-900機材を10往復投入しています。クラス構成はファースト、クラスJ、普通席となっており、ANAよりもより広いニーズが受け入れられるため、同区間の便数が多いANAにとってはサービス面でざわつく存在かもしれません。
まだまだ、新プロダクトは少ないですが、スイートラウンジなどを活用して、囲い込んでいるような気がします。
現在は何機が新シート設置となっているのか
現在、新シートに置き換えられたボーイング777-200ERは2機のようです。初号機であるJA715Aはネットメディアやブログに多く掲載され有名です。
もう一つの機材はJA741Aであり、Hello 2020 JET塗装となっています。東京オリンピックの開催の延期いかんでは2020を2021または2022にリペイントするのかは不明ですが、2020年1月以降新シートとなっており、2020年に活躍するのは間違いないでしょう。
そして、JA741Aは福岡専と思いきや週末には羽田=沖縄も飛んでいるようです。予約画面では789だったりしますが、運休の影響で休日出勤もしているようです。
今後のプレミアムクラスの需要が高まったりすると、燃費とプレミアム運賃、普通席の埋まり具合では出番が多くなるかもしれません。
マイル修行で羽田=沖縄間往復を定期的に繰り返す場合には9番台のフライトをあえて利用すると直前で、良いサプライズがあるかもしれません。
最後に
現在の国際線は、ほぼレスキューフライトであり、往復の運航はありますが、日系の航空会社ではインバウンドのフライトがレスキューフライトとなっています。ハワイも2週間待機となり、ほとんどの国の主要空港でトランジットも禁止されています。
国際線の利用が事実上不可となっており、国内線で飛んでみるのも旅行としては良いかもしれません。
世界各地の景勝地より、日本各地の方がグルメやおもてなしや絶景において意外と多く、海外でケアするようなことがフリーとなり、満足度は高いかもしれません。コロナ次第ではありますが。
すでに春の虫は蠢いています、人間はもう少し我慢が必要ですが、我慢できるのも人間だからかもしれません。蠢ける時期は来ると思います。
「元気が一番、元気があれば何でもできる!」1,2,3・・・最近のドラマの影響を受けてしまいました。ドラマのようにハッピーな未来になるように行動するほかありません。