2020年9月7日更新:9月30日搭乗分で同キャンペーンは終了します。
日本国内にスカイチームのアライアンスを持たないアメリカ3大キャリアであるデルタ航空は日本国内線利用者に実施してきたキャンペーンが大きく変更しました。その内容と対策をまとめてみました。
2020年版 日本国内線の利用で500ボーナスマイルキャンペーン
詳細は下記のとおりです。
キャンペーン内容
すべての日本国内線で500ボーナスマイルが獲得可能
搭乗期間
2020年4月1日~2020年9月30日
対象となるフライト
日本国内定期路線すべての航空会社
(すべての航空会社・運賃・クラス、ただし、不定期路線・チャーター便はこのキャンペーンの対象外です。国際線の路線の一部として運航されている国内線のフライトを含む国際線のフライトは除く)
対象者
メダリオン会員(シルバー、ゴールド、プラチナ、ダイヤモンド)
日本で発行されたデルタ航空提携クレジットカード所有者※
ボーナスマイル上限
20フライト(合計10,000マイル)
※デルタ・スカイマイル・トラストクラブ・VISAカード、デルタ・スカイマイル・ダイナースクラブカード、デルタ・スカイマイル・JCBカード、デルタ・スカイマイル・アメリカンエクスプレスカード
デルタ航空ホームページより
変更点
大きな変更点は下記のとおりです。
対象者
条件 | 種別 | 2019 | 2020 |
---|---|---|---|
対象者 | 一般会員 | 〇 | × |
メダリオン会員 | 〇 | 〇 | |
提携カード会員 | 〇 | 〇 |
上限数
一般会員 10フライト→対象外
メダリオン会員 40フライト→20フライト
提携カード会員 →20フライト(新設)
これまで通り、ANAやJALのマイレージサービスにマイルを積算しつつ、スカイマイルでもマイルを積算できるところは変わっていませんが、その対象者と上限マイル数が変わりました。
2019年版では提携カード会員という条件はありませんが、提携カード会員イコール一般会員以上となるため、カードを保有していても実質対象となっていました。
これが2020年版ではメダリオン会員と提携カード限定となり、何もお金を落とさない人は振り落とされてしまいました。
また、メダリオン会員ではこれまで40フライト(合計20,000マイル)の上限が20フライト(合計10,000マイル)とデグレとなっています。
強いて言うとデルタ提携カードを保有している一般会員は10フライトから20フライトに改善されたとも言えます。(メダリオン会員の提携カードホルダーは40→20フライトのため改悪ですが)
キャンペーン参加方法
このキャンペーンの申請方法は下記のとおりです。
ニッポン500マイルキャンペーン・ボーナスマイル加算申請フォームをプリントアウトし必要事項をご記入の上、搭乗券*とともに添付(JPG、PNG、もしくはPDF形式:最大2MB)にてJapan500@delta.comへEメールでお送りください。
ご旅行が終わってから 2ヵ月以内に送付してください。
*対象書類:
「搭乗券」(「搭乗券」という表記がある書類で、搭乗者名、便名、搭乗日、座席番号、区間が明記されている必要があります)
保安検査場で発行される「ご搭乗案内」「保安検査証」(「搭乗券」という表記・記載された書類がない場合はこの書類を提出してください)
航空会社から発行される「搭乗証明書」
2019年途中からこれまでFAXで送信するタイプからEメールによる受付と変更となり、ペーパーレスで申請ができるようになり、本当にタダでマイルが貰えるようになりました。
この方法を実際に行ってみた記事は下記のとおりです。
1万スカイマイルの価値
以上のようにこれまではANAやJALのマイルを積算しつつ、申請方法のペーパーレスかも相まって、文字通り、タダでマイルをもらえていました。
しかし、今後は後述しますが、何らかの対策をしないと、マイルの二重取りができなくなり、得られるマイル数も1万マイルにとどまります。そのデルタ・スカイマイルの10,000マイルはどれくらいの価値に位置するのか必要マイル数から推察してみました。
7,500マイル 日本⇔韓国片道フライト(大韓航空利用)※1
15,000マイル スカイマーク片道利用(羽田⇔神戸、神戸⇔那覇など)※2
17,500マイル 東京⇔バリ、ジャカルタ片道フライト(ガルーダインドネシア利用)※1
※1 税金や手数料が別途かかります。時期による異なる場合もあります。
※2 日本在住のデルタ・スカイマイル提携クレジットカード本会員またはメダリオン会員の方が対象、適用除外日があります。
片道ではあるものの、韓国まで行くことができます。ソウル発券は日本発券と比較して安いため、ソウル発券のアクセス用には重宝する特典です。
今後もニッポン500マイルを獲得する対策
今後もニッポン500マイルを獲得する方法は大きく分けると二つとなります。
提携クレジットカードを持つ
メダリオン会員になる
前者については、キャンペーン案内に英語で記載されているのは日本発行の下記の提携カードです。
Delta SkyMiles TRUST CLUB VISA Card
Delta SkyMiles Diners Club Card
Delta SkyMiles JCB Card
Delta SkyMiles American Express Card
この中で、年間の維持費が安いのはデルタ・スカイマイルJCBカードが安く、その中で、
テイクオフカード(初年度無料、次年度以降2,750円)
一般カード (初年度5,500円、次年度以降13,200円)
が安上がりそうです。
後者についてはマイル修行をしてメダリオン会員になるというのが正攻法ですが、ステータスマッチを活用するというのも方法かもしれません。
デルタ・スカイマイルでは過去3年に一度もステータスマッチをしていない、前年のマッチされる航空会社でのステータスポイント獲得の画面コピーの提出、場合によってはフライト履歴の提出など労力はかかりますが、無料でメダリオン会員となれます。
ただし、3か月間だけのため、その間に国内線を多く飛ぶ場合は集中して積算することとなります。
そんな短期間では厳しいという場合は必要最低限のステータスポイント(MQM)を獲得して、最長翌々年の1月末までメダリオン資格を延長する方法もあります。
シルバーメダリオンへの延長資格は6,250MQMであり、スカイチーム加盟の中華系キャリアのビジネスクラスで東南アジアを1往復すればクリアできそうな基準であります。勿論貯めたマイルはニッポン500と合わせて利用できます。
最後に
デルタが成田から撤退し、羽田にシフトしていくこととあわせて、大幅変更となったニッポン500マイル。これからはお金を多く落としてくれる日本人だけが対象となり、お得感を減らして、takeばかりの利用者離れを加速させているのかもしれません。
飛ぶ顧客とカードを利用する顧客をさらに重視しているのかもしれません。