ANAのA380-800型機「フライングホヌ」でホノルルに行きましたので、お伝えします。
フライングホヌのビジネスクラスシート
A380・フライングホヌのビジネスクラスはビジネススタッガードシートであります。ファーストクラスとビジネスクラスとプレミアムエコノミーは2階席であり、搭乗は2階の扉に設置されたPTBから搭乗します。1階の扉に設置されたPTBからでも搭乗できますが、階段を上る必要があります。
ビジネスクラスのキャビンでも既に事前改札搭乗者が沢山います。機内の広さは2階席ですが、天井の高さは意識しません。B777-300ERと比較しても狭く感じません。
もっとも、最近の77WはTHE Roomばかりでしたが。
今回はビジネスクラス最前列の5A席でした。昔からの青一色ではなく、B787-10からのTHE Roomやプレミアムクラス新シートに通じる色合いであります。
シートモニターはB787-10と同じだと思いますが、狭額縁化しており、B787-9などよりも気持ち大きめであります。
B787-10と違うのはシートコントローラーであり、新プレミアムクラスに搭載のものに近いボタンが少ないタイプです。
A380の2階席の窓側の特徴としてはどのキャリアでもそうですが、窓下の部分が収納になっている点であります。もちろん、天井にもありますが、天井からいちいち取り出すのが面倒なものの、ちょこちょこ利用するようなものはここに入れておくと就寝時はとても快適であります。
また、蓋を閉めれば、サイドデスクには壊れにくい軽いものなどは置いておくこともできます。さらに、この収納が防音壁になっているのかB777-300ERやB789と比較しても明らかに静かでした。
5A席はバシネットが取り付けられる空間があり、使わない時の寝具を置いておくにはとても重宝であります。こうしたスペースも有ってか787の同一席よりも広々としています。
セーフティーカードはA380ホヌ仕様です。3機のみなので特別感を出したのでしょうか。ファーストクラス用の説明もあります。THE Suiteと同じ記載です。
スリッパはプレミアムクラスと同様のものです。
出発
スイートラウンジの真下にある54番搭乗口であり、520席もあるため、かなりの混雑でした。久しぶりに搭乗客がこんなにいるののも珍しい光景でした。
ファーストクラスとダイヤモンド会員向けレーンはそれほど並んでいませんが、事前改札サービス利用が50人くらいおり、30分近くかかりました。ほとんどが幼児連れの家族であり、歩くのが大変な人はそれほどいませんでした。
ウェルカムドリンクはシャンパンではなく、スパークリングワインです。ソフトドリンクはオレンジジュースのみでした。かぼすとかなくなったのですかね。
アメニティのケースは長距離路線用のグローブアッドトロッターです。今回は紺色でシックであり、お気に入りです。中は鮮烈なブルー地であります。アメニティ自体はとてもシンプルです。年々そうなっていくのでしょう。
2階席はさすがに高く感じます。隣に駐機しているB789が低く見えます。また、2階席の側壁はかなりアールがついており、窓も傾斜しています。そのため、室内の反射激しくなかなか夜に撮影は厳しいところであります。
その代替なのかわかりませんが、機外カメラが3か所(前方、下方、垂直尾翼から前方)であります。映像はかなりコマ落ち感があり、動画に撮影と言うわけにはいきませんでした。また、モニター画面の映り込みもかなり激しいです。夜だけに感度が悪いのかブレている感じもします。
今日の飛行時間は6時間45分という事であり、もっと遅くても良いのにと思ってしまうくらいです。太平洋に出ると外は何も見えなくなってしまいました。窓を閉めて、エンターテインメントにシフトであります。
食事とドリンク
安定飛行に入ると機内食の時間となります。ホノルル路線仕様のメニューです。5A席の前はギャレーであり、客室乗務員の方々が平成のオフィスのようにフレンドリーでテキパキとした仕事をしている声が聞こえてきました。
ちなみに1機で20人前後のCAが乗務されていました。
まずはアミューズからです。おなじみな感じです。
ANAオリジナルスティック
スイートポテトのリンゴ和え 海老サラダ
ドリンクはシャンパンのシャンパーニュ・カステルノー・キュヴェ・ブリュット・レゼルヴでした。
今回は洋食にしてみました。アペタイザーであり、品は下記のとおりです。鴨らしい薫りの高いものでした。お酒が進みます。
アールグレイ香る南瓜のブランマンジェ風 鴨スモーク 胡桃ドレッシング
パンは以下のとおりです。
バゲット ケールフォカッチャ
右側のパンは機内食製造時の調理時残渣由来の堆肥で育ったソフトケールを使用しているとのことです。
ここでワインがなくなったので、ロゼワインに切り替えます。シャトー・ラ・カスティーユ 2018(フランス産)
そして、メインディッシュです。カラス鰈であり、鰈独特の旨味とすっきりとしたワインにぴったりでした。
カラス鰈の香草パン粉焼き オニオンクリームソース [443 kcal]
最後はデザートであります。昔はケーキをワゴンで運んできたりしましたが、最近は甘いものは食べる人が少なくなっているのかもしれません。
マロン ショコラ
この後、到着前に以下のものから選択または複数選択できましたが、朝と言うか早朝なのであまりお腹には入らずにきつねうどんのみにしました。博多風なのか麺は柔らかめでした。
・ サンドイッチセット(フルーツ、ヨーグルトつき)
・ きつねうどん
・ 茅乃舎 野菜スープ
・ きのこのクリームスープパスタ
・ チーズ(ブルー、ウォッシュ、ハード)
・ ハーゲンダッツ
・ プティフール
あっという間の到着
食事も終わり、トップガンの新作を見終えると出発から3時間ぐらいであり、もう1本観ようと思いシン・ウルトラマンを観始めたのですが、なかなか内容が入って来ず、1時間もすると眠くなってしまいました。
という事で、就寝の準備をします。本格的に寝ると言っても、2時間弱横になるだけでありましたが。窓側にスペースがあるため、THE Roomとまでは行きませんが、横になっても狭さはありませんでした。
目が覚めるとホノルルまで約1,000kmとあっという間であります。到着時間は8:11とかなり早まっています。国内線では最近は遅延が多いのですが、国際線は余裕の早さであります。もちろん、気象的な影響が大きいのでしょうが。
窓を開けると既に朝焼けでした。A380の窓は2枚構造となっており、外側との窓との間にはかなりスペースがあります。これも防音効果に繋がっているようです。
到着まで時間があるので、スマホで翼の王国を観てみます。ハワイの特集をしており、乗っているA380の写真がありました。
社運をかけてハワイに力を入れているのは同機材やホノルルの施設を利用してみると実感します。
オアフ島が見えてくるとダニエル・K・イノウエ国際空港に間もなく着陸です。4発機のエンジンの光景も随分暫くぶりであり、新鮮でした。
着陸時も静かであり、A380の着陸時に感じられる前後のギアの着地間隔が短く、バンと力強い着地ではなく、ふんわりと着陸した感じでした。
ゲートはANA専用のC4であります。飛行機の先頭の真ん前にはANA LOUNGEがあり、ラウンジから見ると巨大さがわかると思います。
降機してから入国審査場まで以前は、シャトルがあったのですが、休止しているため、かなり歩かされることとなります。弾丸旅程なので係官からはずいぶん質問されましたが、何とか入国できました。
オープンな空港だけあり、屋根の付いている場所でもかなり暑いです。500人近い利用客をこれから待ち受けるのか多くのスタツフが待機していました。外に出ると日差しが眩しく時差ぼけしている感じでした。
今回のA380の搭乗でANAの貨物機以外の機材は全機種達成となりました。競走馬の馬主になれば、貨物機に同乗できるかもしれませんが、今世ではなさそうです。
最後に
随分時間がかかりましたが、ANA A380 FLYING HONU(フライイングホヌ)のビジネスクラスに遂に搭乗しました。
今回は海外発券からのUGでしたが、DIAの力が効いているように感じました。羽田便は特典でも取れる日も有りますが、やはりA380 フライングホヌの力は強そうです。
また、搭乗してみてANAのハワイ戦略について力が入っていることを感じるフライトでありました。これ以外にも力が入っていると感じた部分について記事にしていきたいと思います。
ウミガメは寒い場所は苦手なので、当面は暖かいホノルルが回遊先となりそうです。