ANAの最新鋭の飛行機であるボーイング787-10型機をシンガポールから成田空港までビジネスクラスで利用しましたので、お伝えします。
とにかく長いB787-10
ボーイング787-8型機に乗り慣れていると別の飛行機と思うくらい長い飛行機であります。断面積が大きいため、ずんぐりむっくりの感がある787型機ですが、胴体の長さが787-8と11.6mも違うとスマートな印象が漂います。
B787-10型機の全長は68.3mあります。格上のボーイング777-200の全長63.7mよりも上回り、今では絶滅危惧種ジャンボ機のボーイング747-400ERの全長70.6mに匹敵する長さであります。
ANAの場合、一番目のドアから2番目のドアまでをビジネスクラスとして利用しており、この空間がボーイング787-10型機独特の空間であります。
他の機材と比べるとビジネスクラスのシートは少ないですが、ビジネスクラスとして他のクラスの区画と完全に分かれているため、独特な雰囲気であります。
また、ビジネスクラスの前方においては、エンジンからの距離が離れるため、他の787シリーズよりも音は静かに感じます。翼を撮影しようとするとかなり後ろ向きになってもわずかしか写りません。
意外と印象が変わるビジネスクラスシート
これまでのANAのビジネスクラスはコーポレートカラーのブルーを前面に押し出したカラーリングであり、半分どころかほとんど青いと言うのが印象であります。それと比較するとずいぶん落ち着いた雰囲気であります。
シートだけ見るとダークダークしている感じがしますが、全体でみると白の印象も強く、清潔感と落ち着いた感じがあり、個人的にはとても良いと言えます。シートの色はチャコールグレーに近く、CAさんのスカートの色が近いと言えます。
テーブルのウッドテイストは変わりませんが、従来はナラ材の木目に近く、おとなしい存在感でしたが、787-10型機ではゼブラウッドのようにかなり木目を強調しています。しかし、色は明るいため、くどさはありません。
肘掛は従来のブルーからライトグレーに変更しています。明るい印象を与えていますが、経年すると結構汚れが目立つのではないかと思ってしまいました。
アクセントとしてはANAと言うことなのかパーテション周りはブルーを残しています。
しかし、そのブルーもかなり濃い目の色となっており、シートなどのダークトーンとの中和が図られています。個人的にはもっとダークトーンにして、陶磁器などの濃い青にしてもよかったと感じます。
搭乗記
搭乗
チャンギ空港では手荷物検査にも優先レーンが設置されています。ゲートごとの手荷物検査の空港らしい配慮であります。KULもそうして欲しいところであります。
朝6時前の搭乗(日本時間でも7時前)であり、眠い~一言であり、ウェルカムドリンクはオレンジジュースにしてみました。伝統のプラカップであります。
寝る人用にペットウォーターも配られます。個人的にはラウンジで飲み過ぎたため、離陸前に飲み干してしまいました。
断面積に優れたB787ではありますが、先頭付近は空力への配慮から、狭くなっており、オーバーヘッドビンの大きさも変化しています。個人的には弾丸旅程のため、荷物の置き場の広さはほとんど意識しませんが、結構違うものです。
離陸
朝6時の真っ暗なチャンギ空港であり、離陸はライトの明かりが流れていきます。今回は4Kにて収録しました。滑走路の照明などがポイントとなりますが、音については他の787シリーズよりも心持ち静かな印象があります。
機内食タイム
機内食メニューが配布され、まずはシャワシャワのシャンパンをお願いします。
飛行機の冷蔵庫はかなり冷たいのか、想定以上に冷えています。個人的にはグッドであります。
早朝便のため、朝食としてワンプレートにて提供されます。
メニューは下記のとおりです
前 菜 海老 穴子煮凍り ほうれん草のお浸し 厚焼き玉子
主 菜 赤魚煮付け 白御飯
味噌汁、香の物 フルーツ
であります。赤魚がポイントであり、シンガポール発としてなかなかの和食であります。
SQラウンジで飲み過ぎたこともあり、緑茶で小休止です。
食後は映画など観ようと考えたのですが、あまり気も乗らず、オリジナルチャンネルのA380塗装を見てしまいました。
シートモニターは最新のため、ナビゲーションもきれいであります。
到着前の食事
飛行機は成田に向けて巡航中であります。
到着前と言っても、決まったメニューはなく、選択することができます。
イカ墨リゾットケーキ 海老とムール貝 軽いシャルドネソース
をメインとしつつも、物足りなさを感じてしまいました。
さらに、
小丼 (鶏もも 肉揚げ チリソース掛け)
を注文してみます。
前者はRegent Hotelとタイアップしており、満足な味わいであります。後者についてもセカンドプレーヤーではありますが、しっかりとした味付けで満足であります。
最後は白ワインとおつまみをいただきます。
機内を散策
機内を散策してみます。プレミアムエコノミーの区画は座席数が少ないためか、意外と狭く感じます。一方で、シートモニターの大きさが印象でもあります。
そして、ボーイング787-8のドア二番目付近にあったバーコーナーはなく、ギャレイのみです。
着陸
成田到着と言えば、九十九里浜の堪能でありますが、今回も堪能できました。成田着陸は飛行機旅の醍醐味があります。
成田空港はまさかのゲート51であり、最も歩かなくて済むゲートであります。ラッキーこの上ないゲートであり、飛行機の撮影もグッドです。
そして、ダイヤモンド2020に
今回のフライトで2020年のダイヤモンドが確定しました。ANAポイントが9万を越え、来年はアップグレードがさらにできそうです。来年のダイヤモンド特典も期待できるため、楽しみであります。
最後に
ANA B787-10型機の導入は新世代に突入した感があります。最新機材は今後の飛行機旅を占うものであり、楽しみもあります。
落ち着いたデザインは好感であり、今後も継続して大人なデザインにしてほしいと感じました。