デルタ航空のステータスマッチ「ステータスマッチ・チャレンジ」が更新されましたので、まとめてみました。
- ステータスマッチ
- 上級会員への近道
- 日本の航空会社のステータスマッチは?
- デルタにも永年上級会員になる方法はあった
- ステータスマッチ・チャレンジ2018
- ステータスマッチ・チャレンジを達成するためには
- ステータスマッチ・チャレンジの申込方法
- 最後に
ステータスマッチ
ステータスマッチとは、他の航空会社の上客である上級会員を獲得しようとする施策であり、米系のエアラインなど頻繁に行われています。ただし、条件もあり、3か月間お試しや一回でも自社便に搭乗しないとステータスマッチしないなど様々であります。
上級会員への近道
ANAやJALで上級会員であれば、デルタ・スカイマイルにおいて、搭乗などせずに3か月間はスカイマイル上級会員の資格を得られるほか、お試し期間の3か月間に一定の搭乗回数または、マイルを獲得すれば、最長で、19カ月間上級会員の資格を維持できます。
日本の航空会社のステータスマッチは?
日本の航空会社おいて上級会員であることでメリットが多いのは何といっても国際線を就航しているANAとJALと言えます。ラウンジの利用やビジネスクラスへのアップグレードポイントなどが大きなメリットと言えます。しかし、ANAとJALでは、一暦年の間にプラチナ会員の資格を得た場合に加入できるクレジットカードに加入し、毎年年会費を支払えば、両社が加盟するアライアンス(スターアライアンス、ワンワールド)のラウンジ利用や優先搭乗ができるエリート会員の資格を維持できる制度(ANAスーパーフライヤーズ、JALグローバルクラブ)があり、こうした制度で上級会員になれることからステータスマッチはオープンには実施していません。
デルタにも永年上級会員になる方法はあった
ANAやJALのように、永年上級会員を維持する仕組みはデルタにもありました。それはデルタAMEXゴールドカードを維持すれば、デルタ・スカイマイル・ゴールド・メダリオン会員をカードの利用やデルタ便への搭乗がなくても維持できましたが、2018年より年間の利用額が150万円でゴールド、100万円でジルバー各メダリオン会員が維持できる制度に変更となりました。ライフスタイル全般の支払いをすべてデルタAMEXゴールドにシフトすれば、ゴールドメダリオンも無理ではありませんが、ANAカードやJALカードを支払いのメインにしている人にとっては、ANAやJALの貯まり方が少なくなるため、躊躇するところであります。
ANAやJALのフライトで主にマイルを貯めている人であれば、メインカードをシフトするか150万円までデルタAMEXを利用するアメ金修行もあり得るかもしれません。
ステータスマッチ・チャレンジ2018
ステータスマッチ・チャレンジの更新された内容をまとめてみました。
期間
2018年7月01日以降にチャレンジした場合、条件をすべて満たした場合は、メダリオン会員資格は2020年1月31日まで延長と2017年と同じサイクルとなっています。
ステータスマッチをする基準
他の航空会社の上級会員からデルタ・スカイマイルのメダリオンにマッチさせる基準ですが、2018年の基準について、ANAとJALは下記の通りです。
2017年と何も変わっていません。ゴールドメダリオンになるためにはプラチナ会員ある事が必要となるため、SFC修行、JGC修行を解脱し、いずれかのプラチナが有効な時点で申請が必要となります。プラチナが切れたSFCやJGC状態ではマッチしてくれないので注意が必要です。
ステータスマッチ・チャレンジ
3か月間にマッチされたメダリオン資格を2020年1月31日まで維持するために、各メダリオンに定められているチャレンジMQM,MQS,MQD※は下記の通りです。
ステータス | シルバー | ゴールド | プラチナ |
---|---|---|---|
MQM | 6,250 | 12,500 | 18,750 |
MQS | 8 | 15 | 25 |
MQD | 750USD | 1,500USD | 2,250USD |
※注
MQMメダリオン会員資格取得必要マイル
MQSメダリオン会員資格取得必要区間
MQDメダリオン会員資格取得必要ドル(米国在住会員のみ)
こちらも昨年と変わっていません。改悪がないとも言えます。
マッチするステータスもチャレンジに必要なマイル、回数も変化がなく、改悪されたデルタAMEXゴールドよりもステータスマッチチャレンジの方が2019年1月末まで維持するのは簡単かもしれません。
ステータスマッチ・チャレンジを達成するためには
日本の会員がステータスマッチ・チャレンジを達成するためにはデルタ航空便および提携航空会社でのフライトでMQMを獲得するか、フライト回数で達成が必要となります。ゴールドの場合、12,500マイルまたは、15回のフライトで達成できます。提携の航空会社には、大韓航空、チャイナエアライン、中国東方航空、中国南方航空、厦門航空ベトナム航空など日本と接続されている安近短なエアラインも多いので、回数で達成するのがよいかもしれません。または、MQMの積算率の高いビジネスクラスで厦門航空や中国東方航空の格安なビジネスクラスの長距離フライトで一発達成という方法もあると思います。
ステータスマッチ・チャレンジの申込方法
申込方法についてはスカイマイルのサイトから申請します。ステータスマッチ・チャレンジと検索すれば、すぐにたどり着けます。申し込みには条件があり、条件に付いてはデルタ航空では下記の通りとしています。
過去3年の間にステータスマッチをご利用、または無償メダリオン会員資格を取得されていないこと。ただし、ミリオンマイラー・ステータスを通して無償メダリオン会員資格を取得された場合を除きます。
現在、対象となる他の航空会社が公示する取得条件を満たした上でその会社のエリートステータスをお持ちであること(無償のステータスもしくはキャンペーンで獲得したステータスは対象外)
現在エリートステータスをお持ちであることを証明する有効な書類、およびお持ちのエリートステータスがわかる明細の両方をご提示いただけること
以上を満たし、申請画面で名前など記載し、証憑(マイレージカードの写真と上級会員マーク(NH*G)の記載されたeチケット控えの両方)をアップロードすると3週間ほどでステータスがマッチされます。ただし、プラスチックのカードは発行されないため、デルタのモバイルアプリでステータスを確認することとなります。
最後に
デルタアメックスゴールドカードはマイル修行をしなくても、年会費を支払い持ち続ければ、永年上級会員という不思議な存在でしたが、利用額に応じてステータスが獲得できる制度に変更し、フライト修業をしなくても上級会員資格獲得とアメリカらしくなりましたが、ANAやJALのプラチナ会員以上で、年間150万円の利用はハードルが高いと感じ、デルタの上級会員も興味がある人はステータスマッチ・チャレンジを申請し、アジアのスカイチーム航空会社を割安に利用して資格をキープして、スカイプライオリティの世界を堪能してみてはいかがでしょうか。