シンガポール航空にてシンガポールと米国本土を結ぶ路線が確定したため、ビジネスクラスのシートがどうなるか想定してみました。
シンガポール発北米行き超長距離路線
シンガポールは緯度的には標準時と7時間の時差があり、緯度的にはアメリカ、イギリス、中国、日本など30-40度の差があり、水の確保を除けば常夏で、安定した気象であり、人間にとっては寒暖差がないため、やさしい場所でありますが、世界的には遠い都市と言えます。そのようなことを踏まえてか、シンガポール航空では、金融の強いアメリカ主要都市への直行便を技術革新に伴う、新型機でフォローしようとしているようであり、シンガポールとニューヨーク(ニューアーク)やロサンゼルス、サンフランシスコの間を香港や韓国、日本を経由しないで所要時間を縮めたルートの開拓を進めており、超長距離の航続性能を持つ、エアバスA350-900URL機でカバーするルートを2018年度から積極的に進めています。そうしたルートは下記の通りです。
シンガポール=ニューアーク 9,535マイル(直行便の片道マイル数)
シンガポール=サンフランシスコ 8,446マイル(直行便の片道マイル数)
シンガポール=ロサンゼルス 8,770マイル(直行便の片道マイル数)
最長距離のシンガポール=ニューアーク線が最も早く就航し、2018年10月から就航予定です。一部の地域からの発券では、とてもその距離呼応した運賃よりも破格であり、こうした時期に休暇をとって、ギネスフライト並びにプレミアムポイントを貯めたいと思ってしまう程であります。
エアバスA350-900ULRのシート配列
超長距離をノンストップでフライトする機材では、燃費が鍵となり、燃料の原価と乗っていただく顧客の数が競争力の源泉となり、単価の高いユーザーが欲しいところであり、こうしたことから、超長距離では、ビジネスクラスとプレミアムエコノミーのみの設定となっています。過去にシンガポール航空では、エアバスA340-500と言う機材でビジネスクラスでだけでシンガポールとニューアーク、ロサンゼルスをノンストップで就航したことがありますが、数年で終わったこともあり、今回は燃費の良い機材で、より裾の広い顧客獲得ができるプレミアムエコノミーに拡大してどこまで勝算があるか見てみたいところであります。
ビジネスクラスのシートは既存のA350-900と同一になるのか
通常のエアバスA350-900のシートはボーイング777-300ERと同様に改装されたシートであり、ファーストクラスと言っても過言ではないシートですが、それを踏襲するのか、最新のリリースであるエアバスA380のリニューアル仕様のビジネスクラスになるかは不明です。エアバスA380で新たに導入されているシートはより個室化が進み、1-2-1配列であり、中央席では2席の仕切りを取り払うとダブルベット仕様にもなり、使用する乗客の数にもよりますが、ダブルベッドのように快適に過ごすこともできます、ただし、A350-900ULRでは、長距離をノンストップで飛ぶ使命があり、あまり重量を重くすることができないため、ビジネスクラスのシートの装飾は関心事であります。
最後に
シンガポール航空は成田からの以遠権を保有し、日本と北米間でも、日本の航空会社と比較して、サービスの割には安い運賃を提供していますが、今後、シンガポールと北米間の直行便が当たり前になるとちょっと寂しいも気もしますが、マイラーとしては、より航続距離の高いプレミアムなクラスに搭乗し、プレミアムポイントを積算するチャンスでもあり、悩ましいところであります。