シンガポール航空の小型機(B737型機)のビジネスクラス刷新され、これまであまり不向きであった海外発券地について考察してみました。
小型機のビジネスクラスの刷新
2021年11月16日に同社は小型機(B737)のビジネスクラス、エコノミークラスについて新しいシートを設置することを発表しています。
それによると、ビジネスクラスで10席、エコノミークラスで144席の2つのクラスに154席の配列としています。
シートはThompson AeroSeatingで製造され、エンターテイメント装置はパナソニック アビオニクスが担当し、機内Wi-Fiサービスにより、インターネット接続も用意されるとのことです。
シンガポール航空はもともと、短通路の小型機を保有していませんでしたが、グループであったシルクエアとの統合というか飲み込むことにより、SQブランドに変えています。
シルクエアはグルーブではありましたが、ANAマイレージクラブでは積算対象外であり、SQブランドに変ったのはマイレージ積算対象となって喜ばしかったのですが、外のペイントだけ変えて、中は古いシートであったため、ちょっと躊躇するところでもありました。
と言っても、コロナ禍でその実感はない中で、中身もグレードアップするという事で、アフターコロナではSQでのマイル修行に弾みが付きそうであります。
新シートの概要
ビジネスクラス新シートの概要は下記のとおりです。
シート数 10席
シート 配列 2-2,1-1,2-2
シートピッチ 44インチ
シート幅 最大22インチ
リクライニング フルフラット(ベッド長 76インチ)
シートモニター 16インチ
シート電源 ACポートとUSB2ポート
シートは千鳥配列であり、ANAのビジネスクラスのスタッガードシート同様ですが、、一陣似ているのはスイスインターナショナルエアラインズのビジネスクラスのシートと言えます。ナローボディ機としてはかなり豪華な配置であります。
ナローボディ機でこうしたシートを配置しているのはスカンジナビア航空(大陸間路線)やJetBlueなどがあり、SQではそうした路線は大型機がメインとなることから、もっとリージョナルな路線となるとやはり豪華と言えます。
展開されるルート
同社では各国政府認可後とは言え、下記の国への就航を予定しています。
ブルネイ
カンボジア
インドネシア
マレーシア
モルディブ
ネパール
タイ
既視感のある国としてはタイやインドネシアやマレーシアやモルディブでありますが、こうした国の首都とは中型機以上で運航されており、これまでの考えで言うとあまり変わらないようにも見えます。
どちらかという、インドネシアであればスラバヤ、マレーシアであればペナン島、タイであればプーケット、モルディブはまれそのものでありますが、そうした路線での活用に期待できます。
こうしたところは行ってみたいと思っても、シルクエアとなるとマイルが貯まらないため、諦めていたため、それが改善されるのは良いかもしれません。
また、首都間路線でもタヴンサイジングが便によっては今後はありそうで、そうした時にきちんとしたビジネスクラスのシートが利用できるとなるとメリットは大であります。
ネパールではカトマンズが期待され、カトマンズは距離もあるので結構期待しています。
今回はこうした路線ですが、コロナが完全に終息すると、広島路線なんかも対象になってくると想像され、期待はできそうであります。
海外発券を考察
今回対象なる国の発券地のビジネスクラス運賃を考察してみます。
カトマンズ発券東京往復ビジネスクラス
今回は2022年の6月の往復となります。この頃には各国の規制が解かれていることを祈るばかりであります。
旅程
往路は海外発券なので、カトマンズ発であります。6月13日の終わりにカトマンズを出発し、チャンギ空港には朝6時半に到着します。この機材はB737となります。新しいシートであると嬉しいところであります。
チャンギ空港では約3時間の乗り継ぎで成田に向かいます。フラッグシップな12便であります機材は77Wであります。成田には夕方5時半の到着となります。
復路は6月18日に成田から11時過ぎに出発となります。こちらも機材は77Wとなります。チャンギ手の乗り継ぎは良すぎて95分となります。
そして、再びB737でカトマンズに向かい、同日22時過ぎに到着します。
運賃・予約クラス・プレミアムポイント
運賃・予約クラス・プレミアムポイントは下記のとおりです。
運賃 約163,553円
予約クラス Dクラス(125%+400PP)
プレミアムポイント 15,390PP
PP単価 10.63円/PP
10円は切れないものの、SQのビジネスとしては10円台はなかなかであります。クアラルンプール発券のNHがあまり期待できない中、プレミアムポイントを積むのであれば選択となるかもしれません。
最後に
今回のシートアップグレードで俄然アジア域内でもSQを利用する機会が増えたとも言えます。ANA特典航空券で対象外とならないことを祈りたいところでもあります。
また、シンガポール=マレーシア間はシルクエアがバンバン飛んでいた印象があり、ANAのクアラルンプール発券のシンガポール経由に活用できないか考えてみましたが、SQ便がかなり減っているようです。
そして、ANA発券ではクアラルンプールのラウンジの関係があるのかマレーシア航空とマリンドエアの接続ばかりであり、あまり恩恵はなさそうです。