静岡から京都までローカル路線をタイトな乗り継ぎを実施してみましたので、お伝えします。
初日は午後からのスタート
東京からはぷらっとこだま
最初の目的地は掛川であり、こだま号を利用することとなりますが、ただチケットを買うのもと思い、ぷらっとこだまを利用してみました。
ドリンク一本付のグリーン車であり、東京駅に早く着きすぎてしまい、ドリンクはホームで飲み干してしまう結果となりました。N700のグリーン車はデザインこそ地味ですが、機能性と快適性は国内随一です。
ぷらっとこだまの利用については発駅と着駅での利用が前提であり、それ以外の駅での乗り越しの場合などは、乗り越し区間の精算ではなく、東京からフル課金されてしまうということであり、区間設定のある静岡でいったん改札を出る必要があります。
こだまの良いところは駅での停車時間が長いところであり、静岡では3分の停車でした。東北新幹線のように駅のホームがかなり高い位置となると危うい時間ですが、静岡駅はそれほど高くなく、新幹線出口を出て、事前に購入した静岡=掛川間のチケットで再び入場して同列車に乗り込んでかかった時間は1分41秒でした。静岡タッチを成功して、掛川駅で下車します。
天竜浜名湖鉄道
掛川駅から天竜浜名湖鉄道に乗車します。鉄印は天竜二俣駅であり、まずは、そこを目指します。二俣駅までの景色はこれと言った見どころもなく、のどかなローカル感が漂っていました。
そのまま二俣駅に到着し、鉄印をゲットします。鉄印は通常300円ですが、同社・社長直筆版があり、500円となります。折角なので代表者の直筆を購入。時間がかかり、4分後に出発する新所原行きは無理かなと思っていたのですが、間に合うことができ、二つ先の西鹿島で降り、遠州鉄道に乗り換えます。やっと鉄橋を超える景色が見えます。
遠州鉄道は途中に東名高速をクロスするため、名古屋方面のバスも確認しますが、接続時間は良くなく、終点浜松までの乗車となりました。
タイミングが合えば、途中下車して高速道路に上がってバスを利用していたかもしれません。
愛知環状鉄道・中岡崎
浜松駅では小一時間乗り継ぎ待ちとなるため、明日と明後日がタイトな乗り継ぎとなることを考え、MUJIでTシャツと靴下を確保し、新幹線で豊橋を目指します。新幹線ひと区間の安い自由席であっという間に豊橋に。
豊橋からはJRと名鉄で迷うものの、中岡崎からの切り返しを考えるとJRの特快で南下した方が良いと判断します。♪めいてつとっきゅうパノラマスーパーも乗りたかったのですが、ここは時間との勝負です。
東海道線の景色はあんまり良くないと思っていましたが、結構海が見えたりします。
わずか二駅で岡崎に到着し、あいかんに乗り継ぎます。鉄印に参加している事業者は40社ありますが、唯一、汎用のICカードが利用できる事業者でもあります。Watchをそのままかざすことも考えましたが、あえて改札を出て、紙の切符を購入します。
中岡崎までは二駅であり、すぐの到着となります。有人改札に向かい、紙切符を出して、鉄印をもらいます。あいかんの特徴としては鉄印をいただく駅独自のデータ印も押していただけるというところがあります。
この日は金山にステイすることとなり、金山を目指します。中岡崎駅の目の前に名鉄の岡崎公園駅があり、ここから行くのがベストのようです。南下して途中の優等列車乗り継ぎがベストですが、敢えて逆行して、東岡崎に向かいます。
東岡崎では特急が停車し、それに乗車すると最も早く金山駅に到着するため、コストはかさみますがそうすることとします。
東岡崎到着後、いったん改札を出て、ミュー(ミャーじゃない)チケットを購入します。特別車両の座席はセントレアに行くシートと同じであります。安いこともあり、結構乗車しており、特別車両としては成功している方なのかもしれません。
この日は金山駅に到着し、駅前のホテルに滞在することとなります。
二日目は半日以上、乗りっぱなしの旅
ホテルにチェックイン後、明日の計画を再精査してみます。明日、最終のチェックポイントを伊勢方面にするか滋賀方面するか結構悩んでいましたが、盲腸路線の滋賀方面を早期に通過した方が後々の自由度が生まれると判断し、滋賀方面と決定。
冷静に考えるとJRは普通列車しか乗らず、東海と西日本の境を超えることもあり、青春18きっぷの一枚券があれば、ベストと気づきます。
ホテル近くのチケットショップを探すと近くにあり、営業終了間際に何とか一枚券を調達します。
岐阜県内の乗り継ぎ
今日の旅のほとんどは岐阜県内であります。まずは金山駅から中津川方面に直通で行ける始発列車に乗り込みます。朝6時台ということもあり、途中寝てしまうものの、恵那駅に到着します。
明智鉄道
恵那からは明智鉄道で明智駅を目指します。恵那駅で時間があったため、ここで鉄印を済ませます。明智鉄道はロングシートの一両編成でありますが、土曜早朝もあり、結構ディスタンスは取れていました。
途中に極楽という地名があり、思わず撮影してしまいました。
ここの温泉は本家極楽湯なのかもしれません。そんなくだらないことを考えていると明智駅に到着します。
明智駅から戻らずに、ここはバスでショートカットします。バスは6分後ぐらいで出発となります。目的地は瑞浪駅であります。
路線バスながらシートにはUSBポートが付いています。このUSBポートのおかけでこの日はスマホの電源切れを回避できた貴重な存在です。
路線バスではありますが、結構な峠越えでもあり、途中乗ってくる人がほとんどいないまま、定刻に瑞浪駅に到着します。
瑞浪駅からまた、数分の乗り換えで中央線下りに乗車します。
多治見から関までだるい乗り継ぎ時間
中央線で瑞浪から多治見まで南下します。そして、多治見から美濃太田まで目指すのですが、太多線は名古屋方面からの乗り継ぎを優先してか、中津川方面からの乗り継ぎはあと3分で乗り継げないなど非情な乗り継ぎが多いです。
そうであれば、JRに頼らずバスを検討するも、意外と距離があり、切り札のタクシーも使えないくらいです。強いていうとカーシェアが使えそうですが、それでも戻すポイントを考えるとロスタイムもあります。
仕方なく、30分後の太多線・普通で美濃太田を目指します。美濃太田からまた30分超の乗り継ぎとなります。駅前を歩いても土曜日ということと新コロの影響なのか閑散としています。
幸い長良川鉄道は15分前に入線しており、車内で待機します。意外と乗客が多い印象です。ここから30分ほどで関駅に到着します。
関駅の窓口は線路を渡ったところにあり、次の乗り継ぎ時間もあり、車内での精算を一番にして、鉄印をもらいに行きます。
窓口の方は降りてくると鉄印需要があるのか鉄印を複数前用意しており、配るように販売してくれます。
明智鉄道もそうでしたが、中部流は自分で日付をいれるようで、日付空白のままの提供でした。関駅まで到達すると乗り継ぎ時間の長いだるい旅程にさらばとなります。
ローカル路線バス乗り継ぎで本巣駅
次のチェックポイントは樽見鉄道の本巣駅です。樽見鉄道はJRでは大垣駅で接続しており、関駅から鉄路で行こうとすると結構乗り継ぎが多く、本数を考えると難儀でもあります。
一方で、意外と路線バスが豊富な岐阜県内のバス路線を利用すると往復のないルートが可能です。
関駅に隣接する関シティターミナルから岐阜市内まで行き、そこからまたバスで本巣市役所に向かうと1回の乗り継ぎで戻ることなく、樽見鉄道の本巣駅(市役所から駅までは歩きますが)に行くことができます。
関では10分ほどの乗り継ぎで、路線バスに乗車できます。
当初は岐阜市内で微妙に乗り継げない本巣方面のバスがあり、それをキャッチアップするため、関からの路線バスを市内に入る前に降りて、そこから迎車したタクシーで長良川対岸を走り、本巣方面行のバスに追いついて、乗車することも検討しました。
しかし、そこまでせずとも、岐阜市内に入り、本巣市役所行きに10分ほど乗り継げるため、無理はしないこととしました。
関からのバスは市内に入ると遅延が大きくなり、5分ほど遅延するものの市内で乗り継ぎ路線がだぶらない停留所である徹明町で無事に乗り継げました。
本巣市役所行きはすれ違いもままならないような住宅街を抜けて、時折、道を譲ったりするものの、オンタイムで市役所に近づいていきます。
これは楽勝かと思うと最後の最後の本巣市役所手前の幹線道路の交差点で交通量が多く、そこでロスが発生し、結局4分遅れとなれます。
樽見鉄道の大垣行はあと16分で出発というところであり、市役所から駅までは鉄印の時間も考え、走り気味にします。
グーグルのルート検索がまたダメであり、駅は踏切を渡った先と示しており、踏切まで行くと駅が見当たらず、踏切手前に戻るという顛末。
発車10分前には鉄印のお願いができたものの、マスクのまま走り、炎天下もあり、蛭子さんの漫画のように汗が噴き出し、吐息も荒く、「まだ時間大丈夫ですから」と駅の方に言われてしまう始末でした。中部式かなと思うと樽見鉄道は貼り付けタイプではない、きちんとした記帳でした。
晴れて列車に乗ると意外と混んでおり、若者は車端部に立っている人が多いようでした。さすがに座らないときつく、程よいスペースが一つ空いていて着席ができました。
大垣から信楽に
大垣からは王道である東海道本線を利用して信楽高原鉄道の終点である信楽に向かいます。東海道線は青春18きっぷシーズンでもあり、色々な雰囲気の人が乗っていて興味深いところです。鉄旅の人から、流浪風な人、夜の仕事で京都や大阪に出掛ける感じの人など人間模様を伺えます。
関ヶ原駅ではローカル路線バスの旅Zで利用していたコミュニティバス乗り場が見えます。
米原での接続は1分であり、対面でそそくさと乗り継ぎます。草津駅からは関西ローカル丸出しの草津線となります。
換気対応空調でないためか窓が全開で開けられている部分があり、音が結構うるさくもあります。
貴生川に到着するとホームに不思議な改札があったりします。ICの退場と入場をするマシーンでありますが、こんな形にしなくてもと思ってしまいますが、この方が量産コストで安いのかもしれません。
本日最後のチェックポイントである信楽に行く信楽高原鉄道の車両が入線します。車両は一両のロングシートですが、内部は木目調であります。
どうして高原鉄道かと思いましたが、実際乗車してみるとそれがわかります。貴生川から次の駅の紫香楽宮跡までかなり距離があり、列車はエンジン全開で上っていきます。
どんどん景色は良くなり、高原というのが理解できます。ここから信楽までは高地を走る感じであります。
あっという間に信楽駅に到着し、焼き物の狸が出迎えてくれます。16:59到着と受付時間ギリギリに到着となります。鉄印は切符販売窓口ではなく、扉を開けた同社の事務所のカウンターで買うことができるのですが、それがわからず2分ほどロスをしてしまいました。
17時は過ぎていましたが、人はたくさんおり、すんなりいただけました。外国だったら、ピシャッと閉まっていたことでしょう。
鉄印は無事いただけましたが、列車到着後2分後に出発する石山駅方面の大石小学校行きのバスは行ってしまった後でした。これに乗れば、京都方面は最短でしたが、致し方ありません。
来た列車で貴生川に戻り、京都直通のJRで大津まで共にして、同タイムで出発する新快速に同一ホームで乗り換え、山科で地下鉄を4分で乗り継ぎ、三条駅に到着です。
最後に
鉄印集めで密集する中部地区を一気に何とかすべて集めることができました。今回は普通列車とバスがキーとなり、このような詰込みロジは今回でお仕舞にしたいと思います。
次回からはゆったり旅情を味わえればいいのですが、弾丸好きなので、詰め込んでしまうかもしれません。