期間限定で四国で展開されているDC(ディスティネーション キャンペーン)で販売されている特急乗り放題のきっぷのデジタル版を購入してみましたので、お伝えします。
四国DCとは
四国DC(ディスティネーション キャンペーン))とは下記のとおりです。
デスティネーションキャンペーンとは、Destination(目的地)とCampaign(宣伝)を組み合わせた造語で、JRグループ6社と地方自治体、観光関係団体等が協力して実施する国内最大級の観光キャンペーンであります。
四国ツーリズム創造機構ホームページより
期間は2021年10月1日~2021年12月31日までの3か月間となっています。
タイトルは「しあわせぐるり しこくるり」ということで、四国をぐるりとい巡って楽しんで欲しいというキャンペーンのようです。
折しも、コロナの感染が収束しており、出かけるにはちょうどいいタイミングでもあります。
その中で特徴的なのが「しこくるり」というアプリがあります。iPhoneでもアンドロイドでも利用可能です。
内容としては観光スポットの紹介やそうした観光ポイントを現金で支払うよりもお得に利用できる旅パスポイント、デジタルチケットであります。
そして、個人的に驚いたのが、JR四国の乗り放題パスもこのデジタルチケットで活用できるというところであります。
SuicaのようなICカードまたは機能の付いたスマホではこれまでも乗れましたが、それとは別にデジタルチケットとして列車に乗れるのは結構斬新であります。
四国DC満喫きっぷ
四国満喫きっぷとはJR四国エリア内の特急列車と普通列車(快速含む)の自由席が乗り放題の切符であります。
JR四国ではこれまでも乗り放題切符は色々出しており、週末乗り放題きっぷや四国フリーきっぷなどがありますが、今回の四国満喫DCきっぷはそうした切符のフリーエリアに加えて、土佐くろしお鉄道線もフリー(特急自由席も)となっています。
概要
詳細は下記のとおりです。
発売期間 2021年9月22日から2021年12月26日まで
利用期間 2021年10月1日から2021年12月28日まで
利用期間内で、土曜・日曜・祝日を1日以上含む連続した3日間利用可能です。
最終は12月26日出発分まで発売し、利用開始日を遡っての発売はしないということです。
有効期間 3日間
金額
紙のチケット 10,000円
デジタルチケット9,000円
デジタルチケットは先述の四国をぐるっと楽しむ旅アプリのアプリである「しこくるり」またはせとうち観光ナビアプリの「setowa」経由のオンラインのみで購入ができます。
紙のチケットはJR四国の駅のみどりの窓口、みどりの券売機プラス、ワープ支店、駅ワーププラザと実際に四国に行かないと購入はできません。
販売は利用開始当日でも良いので、列車に乗る直前でも購入が可能です。
デジタルチケットは1,000円安くなっており、DC満喫きっぷと同じエリアであるものの誕生月限定のバースディきっぷよりも安くなっているのは驚異的であります。
注意点
注意点としては指定席の利用の場合であります。このきっぷは普通列車と特急列車の自由席は利用できますが、指定席を利用する場合は乗車券のみが有効となる点であります。
どうしても指定席やグリーン車指定席を利用したい場合は特急料金含めた指定席券をあたらめて支払う必要があります。指定席にたくさん乗る場合は通常料金で購入する場合よりも高くなる可能性があります。
一見乗り放題で似ていますが、JR九州のみんなのきっぷやJR西日本でこれから開始されるどこでもきっぷとは仕組みが違うところであります。
とは言っても、自由席比率が多いJR四国内の特急であり、速達性と安さを優先するとなるとベストチケットと言えかもしれません。
実際に購入してみた
四国に赴いて、実際の券売機の前に立たずとも購入できるため、購入してみました。
まずはアプリをダウンロード
まずはアプリをApp Storeなどからダウンロードします。しこくるりと検索すればすぐに出てきます。
インストールすると初回のみ年齢や住んでいる場所、四国に行った回数を聞いてきますが、それ以上の入力はありません。
デジタルチケットの購入
アプリトップ画面の下側に同切符のはバナーがあり、それをタップします。すると同切符のメニュー画面がでてきます。
この画面は道中では良く目にすることとなります。
今回は購入ですので、購入ボタンをタップします。タップすると購入したい枚数(大人、子供)で枚数を決め、利用開始したい日にちを入力します。
土休祝のいずれか入っていればいいので、土日連続よりも選択肢は広くなっています。
後はメールアドレスを入力します。(購入成立時にメールが届きます)
そして次の画面に行くとカード番号、有効期限などを入れて、タップすると購入ができてしまいます。
購入できたかの確認は購入履歴から確認できます。
実際の利用は
実際の利用は四国DC満喫きっぷのメイン画面の利用する(チケットを表示する)をすると切符が表示されます。
きっぷと言っても、iPhoneのウォレットのようにQRコードが表示されることはなく、チケット風の凝ったデザインでもありません。
利用日と有効期間と利用人数が表示されているのみです。そして、スクショ・コピー対策のためか背景が動いており、秒単位で現在時刻が表示されています。
短時間で有効か確認する駅員や車掌とっては単純で変わりやすいものの方がいいのかもしれません。
通信エリアでない場合どのような動きになるのか不明ですが、おそらく、端末実装の時計機能とアニメーション機能を活用していると思われ、トンネル等でも表示されると思います。
個人的に気になるのはスマホはデジタルチケットとしてだけでなく、他の機能でも利用し、電池が切れてしまうと証明ができないというところであります。
そこはちょっと怖いのでバッテリーや充電器を余計に持つ必要がありそうです。肝心のJR四国の車両でコンセントがついている列車はまだ限定的なので、南風やしおかぜなど最新の車両が投入されている列車を利用した方が良さそうです。
最後に
実際してみると、まだ紙のチケットを提示している人が多く、浸透していくのは何度かこうしたキャンペーンでプロモーションしないといけないと思いますが、意外なチケットレスに感心してしまいました。
JR四国はフリー切符の選択肢も多く、誕生月かつ、阿佐海岸鉄道のDMVが開業するまで待ちかと思っていましたが、今回のデジタルチケットに背中を押されて行くこととなってしまいました。