エストニアの首都タリンからリトアニアの首都ヴィリニュスまで、ターボフロップ機のATR72-600を利用しましたのでお伝えします。
ATR72-600とは
ATR72-600とはATR社製のターボフロップエンジンの双発旅客機であります。ガスタービンエンジンから得られるエネルギーをギアを介して、プロペラの回転力に変えて飛ぶ機体です。
ダッシュ600型機は2010年から引き渡され、日本では日本エアコミューターが2018年に導入しています。
外見はちょっと古臭いですが、意外と新しい機種であります。
エストニアの航空会社Nordica
nordicaはエストニアの国営航空会社であり、2015年にエストニアンエアーの倒産を受けて設立されています。
フライト名はLOTポーランド航空のLOT(LO)を使用しています。ノルディカ自体はCRJのジェット機を保有し、子会社がプロペラ機であるATR72-600を保有し、スカンジナビア航空の運航をしていたりします。
ハブ空港はタリン空港であり、コペンハーゲン、ヴィリニュス、ワルシャワ、オデッサ、コンスタンツァ、スプリト、ニース、トロンハイム等に就航しています。
ノルディカと言うとスキー靴を思い浮かべてしまいますが、同ブランドは2016年3月から使用されているブランドのようです。
搭乗記
おしゃれなタリン空港のゲート
タリン空港はとても個性的な空港であり、ゲートもとてもお洒落であります。
北欧らしいデザインの空港であり、リンゴがカゴに入れられてタダで配られていました。
搭乗
搭乗時間となり、バスで飛行機に移動。沖止めの場合、飛行着良く見えるのが楽しみであります。
便名はLOTポーランド航空ですが、機体のペイントはNordicaオリジナル塗装です。トンボがシンボルマークであるので記憶に残りやすいです。
シートは黒いレザーシートであり、スターフライヤーと同じくお洒落であります。
シートピッチは狭いですが、隣席は空いており、乗客も少なく、のんびりとしていました。
機内誌もあります。LOT便なのにエチケット袋はスカンジナビア航空のものです。
パイロットが遅刻
定刻となっても扉は空いたままであり、アナウンスが流れます。「パイロットがルフトハンザ便の遅延により、まだ到着していないため、しばらくお待ちください」というものです。パイロットはドイツから飛行機でタリンに来て操縦するのは何とも不思議であります。
結局20分後に到着して、後ろから走ってきてコックピットに入っていきました。途中謝っていましたが、搭乗客からは拍手という、のんびりとした雰囲気でした。
離陸
エンジンがかかるまでしばらくかかるだろうと思っていると5分くらいでプロペラが回転しだし、動き出しました。
ATR72のターボフロップエンジンの始動するのを動画にしてみました。あっという間に高速回転となります。
離陸すると空港に隣接するウレミステ湖が見え、その先にタリン市街、さらにタリン港が見えます。弾丸旅程でしたが、タリンともお別れです。
アルコールの機内販売もあり
コーヒーなどの無料のドリンクの他にアルコールも販売しています。スパークリングワインを購入してみました。
日本の国内線の有料販売と違い、おつまみは付きません。カップはプラカップでこれは共通しています。
着陸
途中、黄昏のリガ湾を見てしばらくすると雲の中に突入し、着陸となります。
上空はまぶしい位の日差しでしたが、着陸すると既に暗く、冷たい雨が降っています。到着も沖止めであり、バスでターミナルに向かいます。
ヴィリニュス空港もコンパクトであり、出口まではあっという間でした。
最後に
タリンからヴィリニュスまでの移動はあっという間であり、なかなか直行便は少ないのですが、ノルディカでは直行便があり、たまたまスケジュールにフィットしたため、利用しました。
全体的にブランドカラーのブルーとシンボルマークのトンボが印象的であり、クールですっきとしたフライトでした。