ヨーロッパ発券のビジネスクラス日本(主に東京)往復運賃の安い都市を調べてみましたのでお伝えします。
日本とヨーロッパの路線
日本とヨーロッパは人類ができた時から結びつきがあったかもしれませんが、飛行機の路線としては昭和の時代から頻繁となり、現在では以下の航空会社が日本とダイレクトに運行しています。ヨーロッパか中東か微妙なところは含めています。
スターアライアンス
ANA、ルフトハンザ、オーストリア航空、スイス・インターナショナル・エアラインズ、LOTポーランド航空、スカンジナビア航空、ターキッシュエアラインズ
スカイチーム
エールフランス、KLMオランダ航空、アリタリア、アエロフロート
ワンワールド
日本航空、ブリティッシュエアウェイズ、フィンエアー、イベリア航空、S7シベリア航空
S7シベリアを含めるとエジプト航空やカタール航空も含めることとなるかもしれませんが、経由便を含めると日本と欧州との一気通貫のフライトはさらに多くなります。
しかし、面白いのはすべて、極東地域を除くとすべてアライアンスに加盟したキャリアのみがダイレクトで就航しており、Norwegianやコンドル航空など長距離を得意とするLCCが就航していないのは大人の事情があるのかもしれません。
出発地と航空会社の関係
日本への直行便がある都市は概して、運賃は高くなります。原価計算すると経由便の方が燃費、滑走路利用料、人件費など高くつきますが、タイムイズマネーであり、移動の時間の短い方が重宝されるため、高くても利用する方が多くなります。
そのため、航空会社は直行便を出すか出さないか逡巡して、迷いに迷って直行便を出したりしていると言えます。
経由便は利用者には不便でも航空会社にはメリット
経由便は概して、航空会社の本拠地を経由するため、共通コストを低減させることが可能であり、ユーザーにとっては不便なものの、航空会社にはメリットがあります。
こうしたことから言えるのは、直行便よりも経由便の方が、ユーザーに提供する運賃は下がる傾向にあり、日本から直行便のない都市は狙い目と言えます。
一方で、直行便就航都市であっても、ライバルがその直行便の需要を奪うために安くすることもあり、日本直行便が複数就航している都市でも意外と安い場合があります。
安い都市はどこか
北欧都市は狙い目
北欧(スカンジナビア地域)の都市は日本への直行便はスカンジナビア航空がコペンハーゲン、日本航空とフィンエアーがヘルシンキに就航していますが、ストックホルムとオスロに就航していないため、同都市からは乗り継ぎで日本に行くこととなります。普通に考えるとヘルシンキかコペンハーゲンは北欧各都市から近いため、有利でありますが、その需要を覆そうと日本と欧州を大量にサプライするキャリアは奪おうとするとことを考えているようです。
欧州のキャリアではルフトハンザグループかせ北欧発券が安くなっています。また、欧州キャリアではないものの、燃料費などのコストを抑えられる航空会社(カタール航空)も割安であります。
東ヨーロッパ都市は安定
東ヨーロッパ都市(ハンガリー・プダペスト、チェコ・プラハ、ポーランド・ワルシャワ)についても日本行きの運賃が安い都市であります。
もともとハンガリーにはナショナルフラッグキャリアとして、マレブハンガリー航空(ワンワールド当時加盟)、チェコではチェコ航空(スカイチーム加盟)、ポーランドではLOTポーランド航空(スターアライアンス加盟)と西欧のキャリアと比較すると規模は小さいものの大陸間のフライトを就航しています。
北欧と同様の考え方で、欧州メジャーキャリアが経由便の不便さを安さでペイする方法をとっており、東欧発券も安くなっています。
しかし、東欧のキャリアも西欧のメジャーキャリアに対抗していることもあり、競合が激しく、結構安い運賃が年間であることが多く、安定した安さがあります。
大都市でも穴場
ヨーロッパを代表する都市を思い浮かべると、ロンドン、パリ、ローマ、フランクフルトの順番ではないでしょうか。
しかし、実際のビジネス(特に金融)でみるとロンドンはニューヨークを凌駕するくらいのビジネス都市であり、ビジネス需要は絶対的と言えます。フランクフルトについても、ビジネス需要が多く、観光需要を同地に無理に呼び込む必要はなく、同地発着の運賃は強気でも良いと言えます。
ヨーロッパで1位、2位を誇るパリは世界的認知度もあり、観光客も多い年ですが、ビジネスと考えるとロンドン、フランクフルトと比較すると弱く、シャルル・ド・ゴール空港をハブとするエールフランスが飛ばしている長距離便の有効活用がポイントであります。
パリを直行便または経由便でもエールフランス便のアジア路線(日程によっては当きょあま含まれます)のビジネスは結構安く、発券してみようかなと思います。
最後に
日本発欧州のビジネスクラス運賃は猛烈に高く、エコノミーにしようと思ってしまいます。一方で、欧州発券は出発点により、ビジネスクラス運賃では大きく差があり、比較するに値する運賃であります。
マイル修行を欧州往復で考える場合は、発券地を厳選して、日本発のような損を回避して、マイル修行がベストと言えます。
北欧や東欧は安いために訪問するだけでなく、新たな体験やエキサイティングにしてくれることも多く、これら都市をマイル修行で訪れるのはきっといいことが姉と言えます。
北欧の都市、ストックホルム、ヨーテボリ、オスロについては、物価は高いですが、とてもきれいで、エクスカーションするところも多く、海外発券ために行く以外にも価値があります。
東欧の都市、ブダペスト、プラハ、ワルシャワについては深い歴史が現在まで残存していつつ、旅行のコストは安上がりとなり、それでいて満足感が高く、個人的には定期的に行きたいところであります。
もちろん、世界最高峰と言っても過言ではない都市であるパリ発券を繰り返し、パリ通になるのも絶対的に良い事ではあります。