シンガポールでANA便に乗り継ぐためにマレーシアの航空会社のマリンド・エアに搭乗しましたので、お伝えします 。
マリンド・エア
マリンド・エア(Malindo Air)は2012年に設立されたクアラルンプール空港をハブとするマレーシアの航空会社です。インドネシアのLCC「ライオン・エア」とマレーシアの企業が共同で設立しており、機体のデザインも、「ライオン・エア」と似ています。運賃も比較的低価格であり、LCCかと思うと、ビジネスクラスも設置されており、預入荷物についてはビジネスクラスでは40kg,エコノミークラスではジェット機で25kg,プロペラ機で15kgが無料です。また、エコノミーの座席にはシートモニターが設置され、シートピッチも32インチとフルサービスキャリアと変わりません。日本でいうとスターフライヤーのような存在でしょうか。
マリンド・エアホームページより
就航地
マリンド・エアホームページより
クアラルンプールをハブとして、西はジェッダ(サウジアラビア)、南はパース(オーストラリア)、北は武漢(中国)に就航しており、アジアの主要都市(バンコク、シンガポール、ジャカルタ、ムンバイ、デリー、台北、ジャカルタ、バリ、ヤンゴン、ホーチミン、ハノイ、香港、台北、コロンボ、広州など)約40都市に就航しています。
ANAとインターラインシティ契約
マリンド・エアは2017年後半にANAとインターラインシティ契約を交わし、相互のチケットを予約・販売することが可能となりました。最近、ANAのサイトで検索すると、クアラルンプール発のシンガポール経由のANA便を検索すると、これまでのシンガポール航空やシルクエアやマレーシア航空に加えて、「マリンド・エア」も接続便として出てきます。
客室乗務員の制服
マリンド・エアホームページより
東南アジアの航空会社の客室乗務員の制服はバラエティー豊かです。シンガポール航空やマレーシア航空のようにサロンケバヤのように洗練されたエスニックな大人な制服や、エア・アジアのようにコーポレートカラーの赤をベースにしたタイトなスーツでセクシーな制服がある中、マリンド・エアの制服はサロンケバヤでありながら、上着は純白の薄手の生地を重ねたデザインであり、下は紫に近い色の生地を利用しており、純粋さとエスニックを調和し、どことなく、可愛らしさがあります。オペレーションコストを意識しているのか、現地の人口ピラミッドの影響なのかCAさんは若い人が多いようです。ちなみに搭乗したフライトでは男性乗務員はいませんでした。
搭乗記
マリンド・エアはクアラルンプール空港ではKLIAからの出発となります。ANAやJALと同様にターミナルMからの搭乗となります。シンガポールでのスコールの影響で予定時刻から遅れての搭乗となります。
ビジネスクラスは2-2の配列でナローボディーの機材としては立派なシートです。新世代のボーイング737であり、ラットハックや照明がそれを物語っています。
エコノミーのバルクヘッドは余裕の空間です。
今回、ANAが勝手に割り振った席は8Aで、窓側ということで、クアラルンプールとシンガポールの夜景でも楽しめるかと思うと窓のない席でした。新年早々残念な気分となってしまいました。セーフティーボードは一番前面にあり、ANZEN重視なのでしょう。そのあとに機内誌と機内販売誌があります。
モニターはタッチパネル式であり、USBポートもついています。
シートピッチは広くありませんが、窮屈でもありません。ANAの国内線よりは広い感じがします。
本来は、ドリンクのサービスなどあるのですが、窓側なのに窓がなく、深夜便を乗り継いできたこともあり、短距離ではあり、熟睡のまま、チャンギ空港に到着。チャンギ空港のターミナルはT3であり、ANA便に乗り継ぐためには、ターミナル2に移動する必要があります。
以前、ターミナル3で入国手続きするのが面倒でターミナル2に移動して、ANAのチェックインカウンターに行こうとしたところ、入国審査で「ターミナル3に到着したらターミナル3で入国してください」と注意されたことがあり、ターミナル3で入国し、ターミナル2に移動し、ANAのチェックインカウンターで手続しました
チャンギ空港は乗り降りがスムーズだけでなく、乗客を楽しませることでも有名ですが、ターミナル3には滑り台もあります。きちんと係員もおり、子供の退屈を解消するのには最適です。
最後に
ANAのマイルもプレミアムポイントも加算されない「マリンド・エア」ですが、機内の設備は最新で快適であり、CAさんの制服もデザインが効いていてかわいく、なかなか良いフライトでした。3月末以降はANAでは、クアラルンプール発の羽田便においてボーイング787-9で運航が開始される(予定)のため、プレミアムエコノミーなどのサービスも提供される予定であり、「マリンド・エア」を利用する機会は少なくなると思いますが、思いのほか再び搭乗したみたいと感じたフライトでした。
マリンドエアホームページより