LOTポーランド航空のミラノ発のワルシャワ経由のプレミアムエコノミー成田往復が安いため、まとめてみました。
ミラノについて
ミラノはイタリア2番目の都市であり、人口は140万人弱であります。ローマはナポレオンよりに一時フランスに占領されるもののその歴史の深さから、イタリアと言うよりもローマとしての歴史が長いですが、ミラノはイタリア北部にあり、隣国に支配された期間が長く、ローマとは少し違う背景があります。
第二次世界大戦では日本と同じく空襲を受けて、大きな被害が出るものの復興は早く、繊維産業ではファッションの中心地となるほか、自動車産業や同国の金融の主な都市でもあります。
マルペンサ空港の交通
交通では、首都ローマと高速鉄道で直結しており、東京と大阪のような関係であります。空港は同都市の玄関口であるマルペンサ空港のほか、リナーテ空港があります。
長距離国際線はマルペンサ空港一択であり、ミラノ市内までは鉄道で直結しています。距離としてはミラノ中央駅の北西約50kmに位置しており、日本の感覚で言うと都心から成田空港の位置感覚が近いです。
日本ではスカイライナーがあり、40分程で上野まで到達できますが、マルペンサへの鉄道は1時間ほどかかります。
マイル修行で時間がもったいない場合は、空港直結のシェラトン・ミラノマルペンサエアポート・ホテル&コンファレンスセンターが便利です。しかし、割高であり、安さ狙いでは市内まで出た方が良いかもしれません。
プレミアムエコノミー ミラノ=成田往復
今回はゴールデンウィークの最後にミラノから成田に戻り、夏休みの時期に成田からミラノに行く旅程で試算してみました。
旅程
5月6日の朝10:45にマルペンサを出発し、昼過ぎの12:55にショパン空港に到着します。約2時間の乗り継ぎで成田に向かいます。成田まではボーイング787-9型機のプレミアムエコノミーとなります。シートピッチは38インチ、シート配列2-3-2配列でプレミアムエコノミーとしてはスタンダードであります。
成田には翌日の朝8:35に到着します。乗り継ぎが良く、直行便ではありませんが、兎の脚と言えます。
復路は7月18日の午前10:15に出発し、ワルシャワには午後2:30に到着します。5時間30分と乗り継ぎ時間は長めであり、ワルシャワ市内をどこか一か所に絞れば観光もできそうです。
ワルシャワ出発は夜の8時で、ミラノ到着は22:15となります。
運賃・予約クラス・プレミアムポイント
運賃と予約クラスとプレミアムポイントは下記のとおりです。
運賃 約118,336円
予約クラス 全区間Rクラス(100%積算+400PP)
ただし、ミラノ=ワルシャワ間はエコノミークラスのサービス
プレミアムポイント 13,762PP
PP単価 8.60円/PP
欧州路線のためPP搭乗倍率のハンデはないものの、飛行距離とプレミアムなクラスでの乗り継ぎとなるため、400PPが効き、ANAではないもののプレミアムポイントは意外と積算され、PP単価はKUL発券の単純往復の東京並みです。
なぜ、ミラノか
なぜミラノかと言えば、それはANAが2020年夏ダイヤ以降に東京からミラノに直行便が就航する可能性が高いためであります。
ANAでは国際線の新規就航に積極的であり、米国やオーストラリアでは増便をする可能性があり、米国便では成田発着を羽田にシフトしつつ、一部ルートでは増便も計画しているようです。
欧州方面ではモスクワ(DME)やイスタンブール、アーランダ(ストックホルム)がいきなり羽田就航と予想されます。
これに加えて、ミラノが直行便の可能性が高く、マイル修行にて短時間で折り返すにはANA便以外に、スターアライアンス便の接続も必要であり、今回の試算となりました。
個人的には以前下記のような予想をし、ミラノ以外は予想通りでした。
提携しているアリタリアとすみ分けて、首都はアリタリア、ミラノはANAとすみ分ける作戦かもしれません。過去にJALとアリタリアが棲み分けていたのと似ています。
ビジネスクラスへのアップグレード
今回のプレミアムエコノミーRクラスから、スターアライアンスアップグレード特典を利用したマイルによるアップグレードはできませんが、同社独自に採用しているオークションアップグレードは利用ができます。
往路のビジネスクラスは混雑している時期であり、厳しいかもしれませんが、ダメ元でオークション金額を積んでみてチャレンジするのも良いかもしれません。
成立の場合はクレジットカードから入札のために設定した金額が引き落としとなります。
アップグレードが成功した場合でも予約クラスはRクラスであり、マイルの積算率に変化はなく、UGした金額まで含むとPP単価は落ちてしまいます。同都市発のビジネスクラスと天秤にかけて入札額を設定するのが良いかもしれません。
最後に
2020年の羽田発着枠の拡大に伴い、JALもANAも大幅に国際線の就航フライトが拡大し、それに伴い座席数も拡大します。
付随して、マイルで利用できる座席(特典枠)も拡大しますが、ここ1年の新規就航地を見てみるとパースは有償が人気なのかそれ程でもありません。
ANAにおけるチェンナイやウラジオストクはこれまで開拓してきた路線と比較すると異色でもあり、JALへの対抗のためか先食い的なプロモーションをしているとも言え、欧州のルートが拡大しても、全開に特典枠が開くのかは不明です。
こうしたことから、欧州海外発券を利用して、これまで通り、地道に安い単価でプレミアムポイントを積算していくのが王道かもしれません。
また、目的地がミラノであり、その方面に目が効けば、現地でしか販売していないレアなブランドグッズを買って日本人向けに販売するなどして、マネタイズもできそうです。