ルフトハンザドイツ航空の長距離ビジネスクラスであるミュンヘンからインドのデリーまで搭乗しましたので、お伝えします。
ルフトハンザのインド路線
GDP世界4位のドイツと7位のインドの間のルフトハンザの路線は意外と多いです。フランクフルト路線では、デリー、ムンバイ、プネ、バンガロール、チェンナイであり、ミュンヘン路線では、デリー、ムンバイ、バンガロールと意外と路線は多いです。そして、機材もA380-800やボーイングB747-8、エアバスA350-900など大型機材も投入されており、両国の結びつきは深いようです。日本とインド間はデリーとムンバイであり、それ以外の路線はなく、今後の両国間の協議により拡大するかもしれません。そうすると行先が増えて楽しいとも言えます。
ビジネスクラス搭乗記
エンジンが4つある
今回、デリー路線を選択したのは最新鋭のエアバスA350-900に搭乗するためでもあり、それを楽しみにゲートに行き、ゲートから航空機を眺めるとエンジンが4つあり、ゲートを間違えたかと思い、ゲートのサインを見ると便名と行き先は間違いありませんでした。カウンターの係員に機材変更があったか確認するとA340-600に変更になったとのことでした。通知はないのか聞くと、ルフトハンザアプリユーザーのみ通知されるとのことで、この辺は改善の余地があると感じました。
反省点としては、A340-600は通常4クラス制であり、LH762便では3クラス制のため、機材変更が生じたタイミングでシートをチェックしていれば開放ファーストも可能でしたが、移動の忙しさにそれがおろそかになり、同一のシート番号となりました。
シート
シートについては、A350-900もA340-600も同一シートであり、2-2-2配列のフルフラットのシートです。ルフトハンザの場合、窓側は2列配置のため、窓側の場合、通路側に乗客がいると大きく跨ぐ必要があり、ちょっと不便と言えます。
真ん中の2列の場合、いずれも通路側のため、そうした苦労はありません。
今回は、機材変更のためか、隣席が空席であったため、ゆったり過ごすことができました。
寝具については、ブルーを基調とした鮮やかなデザインですが、肌触りが良く、顔を被って寝てもよいです。
アメニティはスーパーの買い物袋に使えそうなバックに梱包され、アイマスクやソックス、オーラルキットが詰められています。シンブルですが、長く使えそうなバッグであり、スーパーのビニールバッグは今後有料化が進展していく中ではなかなか良いお土産でもありました。
読書灯や眼鏡かけなど読書や眼鏡をかけることが多い人を想定しているのもドイツらしい設計と言えます。
モニターは安定飛行中の際には、横にスライドして適正位置に配置することができます。
モニターコントローラーは1世代くらい前のドイツ車のセンターコンソールに設置されていたようなコントローラーであり、慣れるまで時間はかかりますが、慣れると使いやすいです。
ヘッドフォンはBOSE製であり、ドイツと言うとゼンバイザーとかと思うとそうではありませんでしたが、ノイズキャンセリングはパワフルであり、映画に没頭できます。
シートコントローラーは同社をイメージする黄色で点灯し、視認性は抜群であります。シートの調整は細かくできますが、結局、フルフラットか着陸態勢モードのみしか利用しませんでした。
ウェルカムドリンク
ウェルカムドリンクはシャンパンに加えて、ナッツのつまみ付きです。プラカップでドリンクのみ提供する5スターエアラインもありますが、格式などにこだわりのある人が多い欧州ではきちんとしていると言えます。
機内食
昼食
離陸前に機内食メニューが配布され、離陸後の昼食(フルコース)選択をします。魚と牛と鶏がありましたが、敢えて、鶏肉を選択してみました。
サラダ
サラダはシンプルでトマトとヘビーリーフとレタスとシンプルであります。胃袋の緩衝材的な役割もあり、きちんと食べてしまいました。
前菜
前菜は鰆らしき焼き魚と、コールスローとポテトのスパイシーな和え物であり、かなりボリューム感があります。ワインが進む品でありました。
メインディッシュ
メインディッシュはチキンカツレツであり、ファミマチキンと変わりがないと言えばそうでありますが、かぶりつきたくなる香りと色合いであり、食欲をブーストしてくれました。
デザート
ムースにラズベリーソースが添えられており、まさに口直しでした。寝る前にはフルな赤ワインを注文し、睡眠。
消灯
消灯するも、右側窓側の利用者がなぜか、常に窓を半開きにしていたため、明るくなかなか寝付けませんでした。そうしているうちに、あっという間に機内は着陸前の食事となり、明るくあります。
ファーストクラスのトイレ
今回は開放ファーストのため、機体最前方にあるファーストクラス専用のトイレも利用することができました。便座は大型化され、レザーシートとして腰掛けることも可能であり、着替えのためにフックが多く、着替えを前提していると言えます。また、木目の壁面が施され、豪華感を演出しています。アメニティについては、マウスウオッシュは共通ですが、エビアンのリフレッシュスプレーは最前方のトイレにしか設置されていませんでした。
二度目の機内食
機内の照明が点灯されます。開放ファーストのため、カーテンが明けられており、ファーストクラス区画とビジネスクラス区画の照明の色温度の違いが判ります。
リレフッシュのドリンクは白ワインにしてみます。
二度目の機内食は到着時間を考慮して、少しボリュームのある夕食となります。インドのホテルとのコラボメニューをオーダーします。豆主体のサラダと出汁の効いた副菜とカレーチックなメインディッシュです。海老が満載なのはビジネスクラスらしいです。
CAさんはモデルのようにすらっとして、端正な顔立ちをしている人もいました。若手なのか、かなり動き回っていました。
デリー到着
ミュンヘンからデリーまでは、危険な地帯は少ないため、比較的直線的なールートであります。いつの間にか、カスピ海を通過し、インドの首都であるニューデリー。窓側でないため、外は撮影できませんでしたが、フライトマップの3D表示により、着陸を体感できました。デリー空港にはほぼ定刻通りに到着し、混沌としたデリー空港を体験することとなりました。
最後に
当初はA350-900に搭乗するため、同ルートを採用したのですが、土壇場で機材変更があり、最早、古いともいえるA340-600でしたが、燃費を考えとると贅沢であり、ファーストクラス仕様のトイレも利用できたこともあり、満足です。なによりも、以前のルフトハンザドイツ航空と比較するとサービスが向上しており、機材変更の不満も解消してしまいました。