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大韓航空ビジネスクラス搭乗記 A321neoフルフラットシートを堪能

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大韓航空A321neo

小型機としては、最新珍しいフルフラットのシートを備えた大韓航空のA321neoのビジネスクラスに搭乗しましたのでお伝えします。

小型機のビジネスクラスがここにきて進化

ナローボディ機

小型機とは短通路機であり、ナローボディとも言われます。文字通り、客室の胴体断面が大中型機(A380、A350、A340、A330、B777、B787、B767)と比較して小さく、客室内には通路を胴体真ん中に一本にしか機材であります。

エコノミークラスでは3-3配列ほぼ一択であり、最前部のビジネスクラスでは2-2配列でリクライニングのみと言うのが半世紀ぐらい続いてきた慣例でもあります。JALの国内線ではクラスJが2-3配列は世界的にも異例かも知れません。

こうした中で5年くらい前からナローボディ機のビジネスクラスについて大きな変化が出てきました。

アメリカの航空会社であるjetBlueではミントクラスと言うビジネスクラスをさらにグレードアップしたクラスを設定しています。そのシートは2-2、1-1配列でフルフラットのビジネスクラスの機材を運航開始となかなか航空の故郷とも言えるアメリカにおいては革新的であります。

また、スカンジナビア航空で大西洋横断路線にナローボディのA321LRを投入し、その機材内にフルフラットのビジネスクラスを設定していたりします。

フライドバイビジネススイート

最近では大株主がドバイ政府であるフライドバイ(エミレーツとは兄弟かいとこ)が1-1配列でヘリンボーンタイプのフルフラットのビジネスクラスシート導入の発表をするなどここに来てナローボディ機でのビジネスクラスのグレードアップが続いています。

ここに来てビジネスクラスのシートがグレードアップしているのはナローボディ機の飛行距離が改善していることが言えます。これまでは3-5時間のフライトが限界であったところが6-7時間の飛行も可能となり、一択であった中型機の選択肢がなくなり、大中型機に多大な設備投資をかけずに済むようになったことがあると言えます。

その反面、サービスとして競合よりもリクライニングシートでは劣位となり、大中型機と比較して狭いと言う不利がありながらも、大中型機購入と比較するとはるかに安い設備投資で済むため、グレードアップが盛んになっていると思われます。

こうした流れも有ってか、大韓航空で新造機であるA321neoにおいてフルフラットのシートを設置しています。そのことが功を奏したか別として、大韓航空はSKYTRAX社のレーティング・2023年において、5スターエアラインとなっています。

欧州内での普通席の真ん中のシートを潰してビジネスクラスとするのは距離が短いと言え、古くなってきているのかもしれません。欧州キャリアは広告とかはお金をかけますが、プロダクト自体はアジアやアメリカよりは遅くも感じるところでもあります。

搭乗記

遠い140番ゲート

KE2106便

今回はかなり早い9:20発の金浦行きであります。朝は早いですが、この時間帯は金浦空港に就航しているキャリア(JAL、ANA)などと重なる時間帯でもあることを後で痛感することとなります。

140番ゲート

搭乗口は140番口と一番端っこであります。かつて、Visit Japan Webのふるい分け検問所が有った一帯でもあります。かなり遠い場所であります。

140番口PTB

ただ、第3ターミナルとしては一番新しいゲートの一つであり、PTBもモダンであります。110番ゲート付近はかなり劣化が進んできているのとは対照的であります。

フルフラットシート!

大韓航空 A321neo ビジネスクラス

A321neoにおけるビジネスクラス(大韓航空ではプレステージスリーパーと呼ぶ)のシートは2-2配列の縦2列であり、合計8席とこれまでのボーイング737系の8席のリクライニングと変わりませんが、シートはフルフラットタイプであります。

色合いはダークカラーとゴールドゴールドしていない抑制された輝きでトリミングされた縁の色調で統一されています。また、窓側に10~20°傾いており、前後のスペースを確保しているようです。

こうしてみると、エバー航空のA330のアジア域内のシートにも似ている感じであります。

シート操作系は近年複雑になり過ぎた反省なのかシンプルに帰依しています。実際のところ、シートはフルフラットにするか戻すかぐらいですし、シートモニターもタッチパネルの方が何だかんだで便利と言えます。

大韓航空 プレステージスリーパー 電源

シート電源は見当たりませんが左耳後ろの付近にヘッドフォン置き場とヘッドフォンジャックがあります。そして、USB TypeCポートがあります。結構攻めていますね。

大韓航空プレステージスリーパー 足元

そして肝心の広さであります。シートピッチは公称ではシートピッチ188cmであり、シート幅51cmであります。先細りではありますが、フルフラットにしても足元は確保されています。

大韓航空 ワイヤレス充電

隣席との境となるセンターのひじ掛け部分にはワイヤレス充電(Qi)が設置されています。以前にKTXエウムに乗車した際もワイヤレス充電が設置されており、韓国ではこうしたインフラは一般的なのかもしれません。

シートテーブル

シートテーブルはセンターのひじ掛け横から取り出す機構であり、半分折りタイプであります。ANAのA32P同様にタブレット掛けもついています。色調がなかなか高級感があるのが良いところであります。滑りにくさは32Pの方が強いですが、あちらは樹脂感丸出しです。

インマルサツト

機内インターネットはインマルサットアビエーションGXを利用しているようですが、利用はできませんでした。GoGoやPanasonicが機内インターネットでは主流のようですが、今後、スターリンクをどれだけ航空機で利用できるが試してみたいところであります。

離陸

ウェルカムドリンク

相変わらず、アルコールフリーなウェルカムドリンクであります。ピンクグレープフルーツを選択してみます。

モーニングカーム
セーフティカード

日系と違い、紙媒体の多さはある意味良いかも知れません。通信頼みのデジタルコンテンツはイライラさせられ、文字サイズが小さいので見るのをやめてしまいますが、紙媒体はとりあえず、ペラペラしてしまいます。

目の前の大きなモニターにBLACKPINKが出てきたので、セーフティビデオが変わったかと思いましたが、Kカルチャーの代表としてと書いているので違いました。

大韓航空セーフティビデオ

男子のK-popスターが引き続き、セーフティビデオの担当のようでした。

JAL773

140番ゲートを離れてT3中心部から滑走路に向かいます。JALの77Wがいます。既にボーディングブリッジは離れています。ロンドン行きの43便でしょうか。

羽田空港D滑走路

結構、飛行機がいるので、D滑走路から離陸となると離陸まで30分くらいかかるかなと思うと意外にも10分くらいで離陸となりました。珍しいC滑走路の16Lから離陸であります。従って、D滑走路を横切っての上昇であります。着陸では横切るD滑走路も離陸と言うのはなかなか新鮮でした。

飛行ルート

ほぼ南に向かって離陸したため、東京湾で旋回して埼玉県から長野県方面を目指します。富山や小松行きに近いルートでもあります。この後は若狭湾や鳥取など日本海側の地名を目にするルートで飛んで行きます。

やはり韓国な機内食

ビビンバメニュー

機内食タイムであります。日本発の場合、韓国料理メニューが目立つのでついつい選択してしまいます。プルコギかビビンバが多いようです。

今回はビビンバにしてみました。メインは写真のとおり、プルコギでありますが、ご飯はパックご飯でした。パックご飯の割には独特な香りは気になりませんでした。

後は海老のスープに、玉ねぎの甘酢漬け、唐辛子多めのキュウリのキューちゃんのような漬物であります。

コチャジャン

韓国線搭乗すると必ず目にするチューブ入りのコチュジャンであります。ビビンバの混ぜ混ぜの要でもあります。以前に韓国お土産で同じ形をしたチューブを貰ったことがあり、コチュジャン?と聞いたらハンドクリームですとちょっとムッとされたことがありました。飛行機乗り慣れは怖いものであります。

大韓航空 ビジネスクラス 白ワイン

ワインについては以前と銘柄は変わりませんでした。もう少し冷たいと良いかなという感じでした。朝なので1本でやめておきました。サクララウンジで飲み過ぎたという事も有りますが。。

フルフラットは絶大

大韓航空 A321neo ビジネスクラス

羽田から金浦までは2時間ちょっとであり、食事とドリンクをしていればそれなりに時間が過ぎるのですが、着陸前まではちょっと時間を持て余します。

そうした所にフルフラットにしてオットマンに足をのせていると朝早いことも有ったのか数分間だけでも寝落ちできるので、パソコンの再起動のようにリフレッシュできました。

隣席の人は最初からフルフラットにしてほぼ寝ていましたが、リクライニングでは味わえない世界でもありました。フルフラットは正義であります。

仁川空港

ベルトサインで起きて、シートを着陸体制にして窓の外を見ると仁川空港が見えます。GMPとICNは意外と近いので空路的にはどちらかの空港が良く見えることがあります。

金浦空港

ほぼ予定通りに金浦空港に到着です。各国の中型機が到着と言った感じであります。普段なら、色々なキャリアが到着していると思うところですが。この後が大変でした。

最後に

金浦空港到着ホール

飛行機は11:45位に到着しましたが、入国できたのは13:00過ぎでした。トイレに行ったりしたのも有り、行列に並んだのは12:00くらいからであり、90分も並ぶ結果となりました。個人の経験としてはティファナからアメリカに入国する際にこれくらいかかった記憶はありますが、飛行機としては最長だったかもしれません。

こうしたことなら、金浦入りは夕方便などずらした方が良いかも知れません。

混雑はさておき、ナローボディ機で初めてフルフラットのビジネスクラスを利用してみました。離発着や食事の際は既存のリクライニングと大して変わりませんが、まったりした時間にちょっと眠りたいと言う時には格別であります。

もちろん、こうした利用はレアケースであり、もっと長距離ではその性能を発揮するところと言えます。

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