新しくなった羽田空港第3ターミナルにあるJALのサクララウンジを訪問しましたので、お伝えします。
エリア
新JALサクララウンジは第3ターミナルにあります。第3ターミナルは国際線専門のターミナルであり、国際線搭乗者専用のラウンジとなります。
手荷物検査・出国審査後にある、いわゆるエアサイドのラウンジであります。
第3ターミナル内での場所は114番ゲートの反対側からエスカレーターで1フロアのあがった4階となります。
何か見慣れたエスカレーターで上がっていきます。昔の記憶を呼び起こしてみます。
左が2023年のラウンジ案内であり、右が2019年のラウンジ案内であります。変わらないのはサクララウンジ(スカイビュー)と6階のキャセイパシフィックのラウンジであります。5階はTIATからデルタスカイクラブに変わっています。
そして、ANAラウンジとANAスイートラウンジがあったところは現在、サクララウンジとなっています。オセロのような入れ替え劇でありますが、ANAはそもそもターミナル2でも国際線を運航させる計画なので、こういう事なのかもしれません。
まあ、ANAはT2で運用していなく、110番口ではかなりひっ迫しているようでSKY LOUNGEアネックスも借りているようですが。
アクセス基準
アクセス基準は下記のとおりです。
JALダイヤモンド会員、JGCプレミアム会員、JALサファイア会員、JGC会員、ワンワールド・エメラルド、サファイア会員(各同行者1名可能)
JAL運航便
ファーストクラス、ビジネスクラス、プレミアムエコノミー、エコノミーY運賃
ファーストクラスでは同行者1名が可能であり、プレミアムエコノミーではエコノミーから当日アップグレードは対象外、エコノミーではグアム、韓国線は不可となっています。
ワンワールド加盟航空会社提携する航空会社の場合、サクララウンジへのアクセスカードをチェックイン時にもらえる場合などに限られます。
ここは昔とほとんど変わっていないようです。
ラウンジレポート
なんか物凄い既視感を感じる入口であります。受付後に右に行けはスイートな感じでありましたが、サクララウンジでは左右どちらにも行けます。ぐるりと一周するだけですが。
JALホームページより
フロアマップで台形を90度回転させたような形となっています。水回りなどはANAラウンジと変わらず(中身は当然リニューアルしていますが)と言ったレイアウトです。
食事の提供ブースは2か所であり、ドリンクの提供ブースは3か所とかなり大規模なラウンジとなっています。
広大なラウンジ
第一印象は広い、且つ、混んでいるであります。とにかく人が多く、ANAスイートラウンジが混んでいると言う比ではありませんでした。
窓側のゆったりとしたソファエリアは外人が占有していました。朝方という事でパリ行きなどが控えていたのもそうした理由にあるのかもしれません。
滑走路とエプロンに面したダイニングエリアもかなり混雑していました。窓に面した座席はほぼ座れず、カウンターデスクのようなところに構えます。
当然ではありますが、ラウンジ内にはトイレがあるほか、シャワールームもあります。シャワールームはスマホで予約して利用するシステムとなっていました。
マッサージルームとあるので手揉みでもあるのかなと思うと電動マッサージチェアがパーテションで区切られ4基ほどありました。こちらも満席でした。
ラウンジ内のWi-Fiはラウンジオリジナルであり、ANAラウンジと同様にNTT BPによるものでした。
電源とUSBポートはカウンター席は1席に1セットあります。シートタイプによっては電源のないところも有りましたが、ケーブルが届くように位置にほぼ有ると言う感じでした。そして、机には食事のモバイルオーダー用のQRコードが貼り付けられていました。
フードドリンクは効率的になったのか
ラウンジ中心部にあるドリンクカウンターは航空機や風、空などをテーマにしたアートワークが彩る開放的な空間であり、カウンターには過去のJALの機材の写真がディスプレーされていたりします。
カウンターに腰を下ろして昔の飛行機を見るのも一興ですが、おそらくここに座る人は背後にあるドリンクをわんこそばのように飲む人が座るのかもしれません。
ワインは泡1種類、白2種類、赤2種類でした。ワインは自らキャップを開けて注ぐタイプではなく、専用のマシンにてボタンを押すと注げるタイプです。こちらの方が手間なく、衛生的で効率的という事なのかもしれません。
よくある試飲マシンとは違い、フリーストップなのでこぼさないようにしないといけません。
ただし、スパークリングワインだけは泡立ってしまうのか、従来通りであります。ANAは深いワインクーラーに入れられていますが、JALの場合は氷の上に置かれているタイプでした。
焼酎やウィスキーなども有ります。日本酒はワインと同様に専用の注ぎマシンに入れられていました。
朝だけなのか食事のオーダーはほぼ、モバイルオーダーのような仕組みになっていました。メニュー的にはJAL特製オリジナルビーフカレーのサイズ別(大サイズと小サイズ)があるほか、和食セット、サラダ単品、アメリカン風サラダのモーニングのようなものがありました。
スマホから専用のオーダーサイトを開いて、航空券のバーコード部分を読み取り、アクセスできました。メニューによって早さは違いますが、あっという間でした。
と言ってもメニューからすると簡単な盛り付けでできるものばかりであり、実際にモバイルオーダー受け取りカウンターに行くとスタッフの方が味噌汁を注いだり、サラダを盛りつけたりしていました。
和食セットはご飯をたくさん食べさせるような塩気の濃いおかずでした。若干10年くらい前に話題となった宅配おせちのように見えますが。。
朝だったからかわかりませんが、自由に好きなだけピックアップできるのはパンだけでした。モバイルオーダーで食べたい人だけに提供すれば、残ってしまって取り換えないといけないこともなく、フードロスというかコスト効率化につながるという事なのかもしれません。
最後に
かなりの面積を占める窓側のエリアから第1ターミナル方面が見え、管制塔が見えたりします。風向きによっては離陸着陸も見えたりするので景色的には良いと言えます。
JALのサイトでは『最高の眺望でご出発前の高揚を』と記載されており、ちょっと前まではANAだったのにとか思ってしまいました。
以上、新しい羽田空港国際線のサクララウンジ訪問記でした。もともとのANAラウンジとスイートラウンジ分をまるまる使ったフロアであり、規模としてはかなり広大であります。
ただ、それを凌駕するかのように混雑しており、インバウンドとアウトバウンド需要が回復していると言うことかもしれません。