JALとANAのファーストクラス運賃で最も高いルートを比較してみました。
JALとANAのファーストクラス路線
JALとANAではファーストクラスの設定があり、いずれも東京(羽田・成田)に就航しています。海外の就航先は以下の通りです。スケジュールは2019年冬ダイヤです。
JAL
米国
ニューヨーク 2往復
シカゴ 1往復
ロサンゼルス 1往復
サンフランシスコ 1往復
ヨーロッパ
ロンドン 1往復
パリ 1往復
JALはファーストクラスはボーイング777-300ERの機材のみの設定であり、東京発総路線は7往復であります。
ANA
米国
ニューヨーク 2往復
ワシントン 1往復
ヒューストン 1往復
シカゴ 2往復
ロサンゼルス 3往復
サンフランシスコ1往復
ホノルル 2往復
ヨーロッパ
ロンドン 1往復
フランクフルト 2往復
ANAの機材はボーイング777-300ERとエアバスA380-800(ホノルル路線限定)にファーストクラス設定がされています。
ANAの国際線が強さを示すところでもあり、東京発15往復のファーストクラス設定があると言うのはなかなかです。
特に、人気路線のホノルルでは毎日2往復設定しており、ホノルル路線は好調のようなので、戦略が現時点では順調に推移しているようです。
どちらが優位
JALとANAを比較すると、JALだけが就航しているのはパリであり、その他はANAでも運行しています。
一方で、ANAのみ就航しているのはワシントン、ヒューストン、ホノルル、フランクフルトであり、ファーストクラスとしてはANAの方が圧勝のようです。
JALとANAのファーストクラスシートスペック
ANAとJALではファーストクラス機材は2019年以前はボーイング777-300ERのみでしたが、2019年5月以降はANAではA380-800と言う機材を導入し、JALと差別化しています。
さらに、2019年より新プロダクトを投入しており、羽田=ロンドン便と、羽田=ニューヨーク便では新プロダクトを導入しています。
ANA
新プロダクトはファーストよりもビジネスの方がインパクトは大きいですが、ファーストもスペックアップしています。
レガシー機材のスペックは下記のとおりです。
ANA シートピッチ76インチ、シート幅33インチ、シートモニター28インチ
新機材でのファーストは下記のとおりです。
ANA シートピッチ76インチ、シート幅38インチ、シートモニター43インチ(4k)
JAL
JALホームページより
JAL シートピッチ78.5インチ、シート幅33インチ、シートモニター23インチ
ANAが新プロダクトを投入したことにより、スペックではANAが上となっています。
運賃を比較してみた
今回は、両社がファーストクラスを設定している3都市(ニューヨーク、ロンドン)を比較してみました。
日程については東京オリンピック期間(7月24日に日本を出発し、8月9日に現地を出発する旅程で比較し、予約クラスは航空券では最高クラスのFクラスで比較してみました。
ニューヨーク
世界の首都とも言えるニューヨーク行きの運賃を比較してみます。
ANA
ANAの場合の運賃などは下記のとおりです。
運賃 2,262,850円
予約クラス 予約クラスFクラス(150%加算+400PP)
JAL
運賃 2,223,250円
予約クラス 予約クラスFクラス(150%加算+400PP)
このクラスとなると、運賃の差は気にならないと思います。まして、積算するPP/FOPなどは気にしないと思いますが、両社同等であり、運賃が安いJALの方がステータスポイントは積算率は良さそうです。
ロンドン
続いて、ヨーロッパ随一の金融都市のロンドン便の比較となります。
ANA
ANAの場合の運賃などは下記のとおりです。
運賃 2,778,000円
予約クラス 予約クラスFクラス(150%加算+400PP)
往復合計で24時間弱のフライトで、ハイブリットの自動車が購入くらいの運賃であり、価値と言うものが良くわからなくなる世界です。
JAL
運賃 2,735,740円
予約クラス 予約クラスFクラス(150%加算+400PP)
ANAとほぼ同じような時間帯でのルートであり、ガチンコ勝負であります。運賃としてはANAの方が高く、日本一高いファーストクラス運賃の座はANAのようです。
まとめ
ANAとJALの運賃をまとめると以下の通りになります。
ニューヨーク
ANA 2,262,850円
JAL 2,223,250円
ロンドン
ANA 2,778,000円
JAL 2,735,740円
ANAのファーストクラスの方が、高いようです。ちなみにファーストクラスの区間で最も高額なのは検索すると、ANAのフランクフルト往復が最高額のようで、ANAの一人勝ちとも言えます。
特典航空券マイル数
上記のようにいずれも自動車が買えてしまう運賃であり、日本一高い運賃をコンプリートしたい人は別ですが、旅行などで憧れのファーストクラスに搭乗したい場合は、マイルでの特典航空券が現実的となります。
そこで、ANAとJALのファーストクラスの特典航空券に必要なマイル数をまとめてみました。下記の通りです。
まず、ANAです。
ANA 北米 15~16.5万
ANA欧州 16.5~18万
ANAハワイ 12~12.9万
続いて、JALです。
JAL 北米 14万
JAL欧州 16万
マイル数でもANAの方が高めですが、特典枠の数や就航便数などもあるため、一概に言えませんが、ANAの方が就航路線や便数も多いため、選択肢は多そうです。
最後に
日常とかけ離れたファーストクラス日本発の運賃を調べてみると、その高額さに驚いてしまいます。
コツコツとマイルを貯めれば無理ではないということもわかり、マイルを貯めて今年こそはファーストクラスに搭乗してみたいと感じてしまいました。