バンコク・スワンナプーム空港にあるスカイチーム加盟のエールフランスとKLMのラウのラウンジを利用しましたので、お伝えします。
スワンナプーム空港ではマイナーなスカイチームラウンジ
各アライアンスの設置状況
スワンナプーム空港はタイ国際航空の本拠地であり、同社では、ファーストクラスラウンジから、マッサージスパ、そして、ビジネスクラスラウンジを数か所設置しています。
また、スターアライアンスではエバー航空とターキッシュエアラインズ、シンガポール航空がラウンジを設置しており、ラウンジの数と総面積で言うとスターアライアンスのひとり勝ちと言えます。
ワンワールドについては、JALのサクララウンジとキャセイパシフィックのラウンジがあります。スターアライアンスには規模では及びませんが、JALのラウンジがあり、JALの人に良さそうです。
スカイチームは今回利用したエールフランス/KLMラウンジとチャイナエアラインとなります。チャイナエアラインのラウンジのオープン時間は限定的であり、欧州へのフライトが多い、深夜便ではあまりカバーできず、AF/KLラウンジが一択となると思ってしまいます。
スワンナプーム空港は独立系ラウンジと垣根を超えた利用が醍醐味
冒頭に、スターアライアンスのラウンジが総面積では優位ですが、スワンナプーム空港の特徴としては、独立系のラウンジが多く、その規模がキャリア系ラウンジと同等であります。
特にミラクルラウンジは広く、代表的なラウンジであります。
独立系と言えば、プライオリティパスでの利用ですが、当然利用できます。
加えて、航空会社ビジネスクラス搭乗でもミラクルラウンジを利用できるところがあります。
それどころが、ワールド・スカイチームの一部のキャリアのビジネスクラス利用でタイ国際航空のロイヤルシルクラウンジを利用できます。
一方で、エールフランス KLMラウンジ、ターキッシュエアラインズ、オマーン航空のキャリアラウンジはプライオリティパスでも利用できると言う、垣根を超えた世界が展開されています。
こうした背景にはラウンジの運営する側の事情もあり、ビジネスとして考えると相互に利用できる方がめりっはあるのでしょう。
以上ですが、ラウンジアクセス基準はスカイチームのエリートプラスやスカイチーム便運航のビジネスクラスでの利用、プライオリティパスでの利用が可能です。
航空会社の指定による場合は、チェックインカウンターや乗り継ぎカウンターで搭乗券と一緒に貰うバウチャーが必要となります。
場所
スワンナプーム空港のターミナルは1つであり、コンコースが多数存在し、かなり歩かされる広大なターミナルです。
そうした中でエールフランス KLMラウンジはコンコースDとEとFとGが交差する十字路のF側寄りにあります。
国際線搭乗の場合、出国審査を抜け目とコンコースDの真ん中にたどり着き、比較的スムーズにアクセスできます。
スワンナプームの場合、Dコンコース以外の端っこに設置されたラウンジはないので、ラウンジの利便性は他のラウンジとあまり変わりません。
ラウンジレポート
スワンナプームに早く着き過ぎてしまいました。アウェイの航空会社の利用のため、チェックインカウンターが開いておらず、インターネットチェックインでバーコードを画面に出します。
それをもとにビジネスクラス利用の優先検査口にアクセス、エスカレータで昇り、手荷物検査もスイスイ。出だしは良いスタートです。
出国審査をして、どこのラウンジに行くか迷いますが、今回はスカイチーム便であり、スターアライアンスで乗り慣れたロイヤルシルクラウンジが利用可能でしたが、独立系のミラクルでもない、エールフランス/KLMラウンジに行く事に。
2年前に利用した際はバウチャー貰っていたので、バーコードだけでは厳しいと思いに入室すると案の定、バウチャーをリクエストされました。
しかし、乗り継ぎカウンターがオープンしたら、バウチャーを貰ってきて、提出してもらえばよいと言うことで、アクセスできました。ミラクルやTGロイヤルシルクではこのような対応になったかは今となっては不明です。
ちなみに、アクセスした時間はカウンターが開く、1時間ほど前であり、出発時間の24時間前にアクセスしたわけではありません。
ラウンジ全景
ラウンジはかなり縦長のスペースです。iPhone11proの超広角で撮影するとその長さがわかります。
向かって最奥はダイニングエリアであり、テーブル席となっています。
全体として、ウッディーな造りであり、天井や壁にはルーバー上に組み込まれた木材が多用されています。
これにシナベニヤとグレーチングが出てくれば「渡辺篤史建もの探訪」になるのですが。
ラウンジの端からはコンコースの見える場所があります。形的にはシャルル・ド・ゴール空港にも似ていますが、安定のコンクリートむき出しの空間です。
ラウンジ設備
同ラウンジにはシャワールームもあります。ロイヤルシルクラウンジでも同等の規模以上にシャワー施設があり、イーブンと言えます。
マッサージチェアーはレザーシートであり、結構使い込まれている感があります。南アフリカ航空のビジネスクラスのシートのような色合いです。
PCブースもあります。パソコンはMacであり、ちょっと経年感があります。
Wi-Fiは路線バスの整理券のような感熱紙印刷仕様であります。定期的にパスワードを変えていることが想像されます。
フード・ドリンク
フードコーナーはラウンジの規模に反して、充実しています。料理はつまめるコールドミールから、ホットミールは洋食から中華まで用意されています。保温器が曇っていて見えませんが、ローソン級の大きさの中華まんが配備されています。
洋食から中華もあります。写真は割愛しますし、頻繁にメニューは変わるのでラウンジ訪問時の楽しみとしてください。
ドリンクについては、お酒にこだわる欧州の人の利用が多いのか、濃いお酒は多種多様です。
ワインについては、赤白はオーストラリア産、スパークリングは南アフリカ産(capeとついているのでなんとなくわかります、味についてはすっきりしていて、もうちょっとドップリとしても良いのではと感じます)があります。
ロイヤルシルクラウンジではこうした経験ができないので、この点はグッドポイントです。
縦の長いラウンジ、わざわざ歩いて往復しないようにフードブースは2か所設けられています。
レイアウトから見ると当初から設計された感があり、最初からこうした懸念まで熟慮されていたとすれば、凄いかもしれません。
最後に
ラウンジ形状は縦長であり、受付はその中心にあり、第一印象としては、広く感じないレイアウトであります。しかし、レセプションから見て左右に広い縦長のルートは絶妙なプライベート感があります。
そして、フードやドリンクは同空港で最大規模のロイヤルシルクラウンジよりも良いと言えます。
何よりも、プライオリティパスで利用可能ですが、そうした利用客は、時間帯によるかもしれませんが、何となく少なく感じます。
今回も利用しましたが、前回同様満足であり、同空港内ではスカイチーム利用としてはベストなラウンジかもしれません。