JALが8月1日に更新した期間限定の運賃について、マイル修行に適しているかまとめてみました。
8月1日に更新されたルート
東南アジア行きのおトクなエコノミークラス、プレミアムエコノミークラス、ビジネスクラス運賃発売!
フィリピン行きおトクなプレミアムエコノミークラス、タイ行きのおトクなエコノミークラス運賃、販売期間延長!
JALホームページより
販売期間はいずれも2019年8月31日までとなっています。
搭乗期間は目的地によってかなり異なります。距離と運賃から直感的にマイル修行に向きそうなルートをピックアップしてみました。その搭乗期間は下記のとおりです。
プレミアムエコノミー(予約クラスE/100%)
目的地 バンコク 2019年8月1日~8月31日(日本出発分)
2019年5月15日~2020年1月31日(日本出発分)
ビジネスクラス(予約クラスX/125%)
目的地 クアラルンプール 2019年8月1日~12月26日(日本出発分)
マニラ 2019年8月1日~2020年1月31日(日本出発分)
ジャカルタ2019年8月1日~10月31日(日本出発分)
有効期間は2日~12か月となっています。
予約変更、払い戻しは不可となっています。
ビジネスクラスは設定期間が長いため、海外発券と組み合わせて、FOPを積み上げていく方法も検討できます。
マイル修行にもっとも向いた目的地は?
マイル修行といえば、投下するコストに対して、どれだけステータスポイントが積算できるかと言うのがポイントとなります。
JALの場合、ステータスポイントはFLY ON ポイントと呼ばれており、その単価はマイル修行をする方にはFOP単価と呼ばれています。
プレミアムエコノミーやビジネスクラスではマイルの積算率が高いため、FOP単価を計算するのは比較的容易と言えます。距離の割に運賃が安いとFOP単価は下がる傾向にあります。
また、JALやANAなどの日系航空会社特有とも言えるルールがあります。日本国内線やアジア・オセアニア路線では、そうした地域を頻繁に利用するユーザー向けに、継続利用を促す意味もあり、単なるマイル数とは別にFLY ON ポイント換算率や搭乗倍率なるものを設定しています。
JALもANAも国内線は倍率が2倍、アジア・オセアニア路線は1.5倍となっています。アメリカや欧州に行く人だけがマイルとステータスが優遇されることを回避し、どの地域でもANAやJALを利用して下さいという狙いが込められていると言えます。
ベスト目的地はここ
直感的に東京からの距離と運賃から考えて、検討に値する期間限定運賃をピックアップしてみました。以下、5路線がピックアップしてみた路線です。プレミアムエコノミー2路線、ビジネスクラス3路線となります。
東京発着 | 目的地 | 最低運賃 | コミコミ合計 | 往復FOP | FOP単価 | 日程 |
---|---|---|---|---|---|---|
プレミアムEco | バンコク | 98,000 | 118,030 | 9,408 | 12.55 | 8/24-26 |
マニラ | 71,000 | 84,390 | 6,440 | 13.10 | 8/24-26 | |
ビジネスクラス | クアラルンプール | 153,000 | 172,170 | 13,318 | 12.93 | 8/24-26 |
マニラ | 99,000 | 112,390 | 7,850 | 14.32 | 8/24-26 | |
ジャカルタ | 148,000 | 171,000 | 14,346 | 11.92 | 8/24-26 |
JALのプロモーションページでは税金や燃油サーチャージなどの諸手数料は記載されていませんが、実際に発券するとなるとそれが必要となります。
今回、最安の日程(どの目的地も8/24-26往復が最安!)は以下のとおりです。
マイル修行をしている方であれば、一瞥して、何となく日本から一番遠い、ジャカルタのビジネスクラス往復がFOP単価は一番良いと思うかもしれません。
プレミアムエコノミーは絶対額が小さいため、安いかもしれないと計算してしまうかもしれません。
結果的には東京=ジャカルタ往復が一番単価的には安いと言えます。一方で、ピックアップした路線ではもっとも高い運賃の一つであり、持ち出しは結構気になるところと言えます。
最安単価路線を分析
旅程
往路は8月24日土曜日、成田11:05に出発し、ジャカルタには16:50に到着します。
機材はボーイング787-9型機であり、シートはSky Suite Ⅲとなります。1-2-1配列のヘリンボーンのフルフラット仕様となります。
復路は8月26日月曜日、ジャカルタを出発し、成田には16:20に到着します。
機材はボーイング767型機となります。シートはSky Suite Ⅱとなります。1-2-1配列のスタッガードのフルフラット仕様となります。
往復で別のシートを体験できるのはなかなか興味深いと言えます。
運賃・予約クラス・FOP単価
運賃と予約クラス、そしてステータスポイントであるFOPは下記のとおりです。
運賃 171,000円
予約クラス X(125%+400FOP)
FLY ON ポイント 14,346FOP
FOP単価 11.92円/FOP
海外発券にて、カタール航空などの大陸間の安い単価のものと比較すると距離の割に高い感じがします。
しかし、アジア路線1.5倍が効いており、FOPは1.4万まで積み上がり、単価は11円台に何とか収まっています。
最後に
8月1日から開始した特別運賃ですが、足元の8月でも安い運賃があり、週末+1日でも安かったりします。(空席次第ですが)
お盆にお金を使ってしまい、且つ10月からの消費税10%に備えるための需要落ち込みに対しての喚起策かもしれませんが、うまく利用すれば快適にFOPを積算できるとも言えます。