アメリカの話ですが、デルタスカイマイルアメリカンエキスプレスカードのデザインがリニューアルされましたので、まとめてみました。
リニューアルされたカードデザイン
これまでのカードのようにデルタの特徴である赤がなくなり、ブルー、ゴールド、プラチナ、リザーブの各色(青、金、白金、紫)の一色で統一され、表面にはカード番号がなくなり、青いアメリカンエクスプレスのロゴもなくなっています。
カード番号が表にないのは先日、リニューアルした三井住友カードも表に番号の記載がなくなり、トレンドのようです。
カード番号が見えにくくなることで、情報セキュリティの面で効果的と言うことですが、スマホやスマートウォッチで決済する機会が増えており、カード自体を持ち歩かないことも多く、カード番号と言うものをあまり意識しなくなっているからかもしれません。
非常にすっきりしたデザインでANAスーパーフライヤーズプレミアム各カードのゴチャゴチャ感からすると、とてもすっきりしています。
また、プラチナとリザーブカードは金属製のカードとなり、日本では発行されていないApple Cardのチタン製と似ており、プレミアムなカードは金属化していくトレンドなのと見えます。
非接触型の決済が増えるため、券面自体に傷がつくことが少なくなり、美しい金属を用いるようになったのかもしれません。プラスチックよりも金属の方が再生利用しやすいこともあるのでしょう。
クレジットカードではありませんが、マイレージカードもダイヤモンド会員で15万PPを5年以上継続、かつミリオンマイラーの場合はメタルカードを発行し、資格落ちするまで利用できると面白いかもしれません。
地球の裏側のカウンターやラウンジで通用しないかもしれませんが、スマホアプリで会員証を提示できるので、ステイタスの一つとして欲しいしいところです。
日本での新デザインは
アメリカンエクスプレスのホームページを見る現行のカードが掲載されています。
マリオットもアメリカでは新しいデザインとなっていますが、日本ではSPGと言う文字が印字されたもので発行されているので、こうした点からもしばらくは現行での発行は続きそうです。
クレジットカードの未来
クレジットカードはそれ自体を持たないと決済ができない、ポイントが貯まらないという時代は終わりそうな気配もあります。
スマホやウェアラブルデバイスにカードは支払うという行為を奪われても、逆にクレジットカードの未来は広がるでしょう。
既にどこかのカード会社の会員でないと仕事や生活はとても面倒となっており、便利なサービスをすぐに利用したいためには金融機関の口座よりもカードの会員口座の方が重要に感じるくらいです。
将来は支払うためにタッチする、かざすと言う行為自体がなくなり、通信するだけになるかもしれません。どんなデバイスがクレジットカードの役割を果たすかなどを考えると、未来は楽しそうです。
最後に
エンボス加工のカード番号をインプリンターで転字、磁気ストライプをスワイプ、ICチップ部分を挿入しPIN入力、NFC機能搭載でタップ、スマートフォンと連携し、その生体認証(顔認識、指紋)を活用して決済とIT技術を活用しながらセキュリティと利便性を向上させてきたクレジットカードですが、デザインから見てもそうした進化が感じられます。
デザインが変わると言うのは単にイメージチェンジでなく、利用スタイルの変化や機能アップという要素が大きいと言えるかもしれません。