中国東方航空のA330のビジネスクラスシートを種類別に乗り比べてみましたので、お伝えします。
中国東方航空のビジネスクラスのシート
中国東方航空ではビジネスクラスのシートは機材毎にたくさんあります。機材別のシートタイプは下記のとおりです。
ボーイング787,エアバスA350 個室タイプ(ドア付き)
ボーイング777-300ER ヘリンボーンタイプ
エアバスA330 スタッガード、ヘリンボーン、フルフラット
エアバスA319/A320シリーズ リクライニング
ボーイング737 リクライニング
最新機材のボーイング787とエアバスA350では中国のキャリアというか世界的にみても先進的な扉付きのスイートタイプです。
同社の長距離路線のボーイング777-300ERでは1-2-1タイプのヘリンボーンタイプであり、かなりゆったりした造りとなっています。
以下はその搭乗記です。
エアバスA330-300については最新のタイプが通称33Lと呼ばれ、スタッガードタイプ(1-2-1配列)です。次いで、33Hがヘリンボーンタイプ(1-2-1)、そして、33Eがフルフラットタイプ(2-2-2配列)となっています。
今回、A330の3タイプのビジネスクラスに搭乗しましたので、タイプ別に下記にまとめています。
MU5041便 上海浦東=ソウル仁川(33E)
同区間は510マイルと新千歳と羽田間の距離であり、1時間ちょっとのフライトであります。小型機でも十分ですが、A330のフルフラットタイプのシートを利用することができました。
機材はスカイチーム塗装機でした。Wi-Fiレーダードームが見えますが、実際の接続はできませんでした。
フルフラットなシート
シートは2-2-2タイプであり、窓側のシートの場合、通路側の利用者の脚を跨いでいく必要があります。
今回は満席であり、豪華なシートですが、結構狭く感じました。
シートピッチは脚が届かない程広く、中国国際航空のシートとそっくりです。
機内食
機内食については、お菓子とフルーツのみです。飛行時間が飛行時間だけに問題はありません。また、長距離便で朝食を食べてくれば、なくても良いくらいです。
ドリンクについては、アルコールはビールのみでした。
お菓子を食べているとあっという間に仁川空港となりました。
33Eは2-2-2配列のリクライニングですが、シートピッチは広く、アジア域内では問題がないところです。長距離路線では上海浦東=ストックホルムで運用されています。
MU521便 上海浦東=東京成田(33H)
フライト距離は1,119マイルと3時間ちょっとのフライト時間があります。東航では日本国内にかなり就航していますが、東京(羽田/成田)は重要路線なのか大型機を投入しています。
安定のヘリンボーンシート
シートは1-2-1配列のヘリンボーンシートです。機内に入いると印象的なシート配列のヘリンボーンが広がります。
A330の胴体幅はそれほど広くないため、圧迫感は感じるもののきっちりと収まっています。
ボーイング777-300ERと比較するとちょっと窮屈さを感じますが、フライベート感は十分です。
サイドテーブルはそれほど、大きくなく、ウェルカムドリンクやおしぼりを置くぐらいに、ぴったりです。
シートコントローラーや電源はサイドテーブル周りにまとめられています。
シートモニターは離着陸時には壁面に納めないといけないのは少し難点です。ヘリンボーンの宿命です。
機内食
機内食はANAの日韓線のように半月単位でメニューが入れ替わる仕組みとなっています。
東京路線はフライトがちょっと長く、時間帯はお昼を跨ぐため、豪華です。まずは、ドリンクから始まります。白ワインとなります。
機内食ワンプレートで提供されます。牛肉と御飯が一緒に盛られています。スープもあり、暖かいパンもサーブされます。
メインディッシュの奥にあるお重の中は、漬物やイクラの和え物や餅と、おせち程ではありませんが、見た目の演出はなかなかです。
33Hは東航のビジネスクラスのデザインとしては一世代前となります。そのため、カラーリングがシートはブルー、アクセントカラーはパープルとなっており、経年感を感じるもののヘリンボーンによるスペース確保は嬉しい限りであり、選択したいシートです。
MU548便 バンコク=上海浦東(33L)
A330のシートとしては最新のシートの33Lを夜行便での利用することとなりました。出発時間は真夜中2時過ぎと寝るには絶好の機会です。
豪華すぎるスタッガードシート
今回はスタッガードタイプの窓側の窓側のA席を指定。もっとも個室感を感じるシートであります。
シートの生地はレザーであり、カラーは最新世代の落ち着いたカラーであります。ベルトは3点式です。
身を乗り出すと隣席が見えますが、通常のポジションからは気になりません。
シートピッチは長いものの、先端はかなり狭くなっています。見た目ほど脚の行き場は気になりません。
シーリングは各シート列の上に設置されており、最新のビジネスクラスでより開放感を出すために敢えてラックを設置しないというのもありますが、同機ではオーソドックスに設置されています。
サイドテーブルは広く、パソコンやスマホを置いても十分です。リモコン周りはサイドテーブル周りにまとめられています。
収納スペースの扉の裏は鏡です。
コンセントはユニバーサルタイプで、USBポートが下についています。シートモニターリモコンはジェスチャーコントロールも可能ですが、タッチパネルをついつい利用してしまいます。
アメニティ
アメニティついては、寝具の方にスリッパがあります。東アジア系ではスリッパはスタンダードと言っても良いでしょう。黒いスリッパ意外とクールであり、直近でエコノミーに搭乗する場合には持って帰るのも良いかもしれません。
新聞にはビニールで覆われています。機内誌は少なめです。
ぐっすり睡眠
離陸前から眠ってしまい、途中シートをフルフラットにします。
そして、ワインを一杯いただいて熟睡。目が覚めると、もう着陸態勢直前であり、結局何も食べませんでした。
CAさんがライム入りのお白湯を持ってきてくれました。この方が体には良いのでしょうが、喉を潤せず、残してしまいました。
最新のサテライトターミナルに到着かと思わせると沖止めで、いったん本館に連れていかれてしまい、次のフライトはサテライトからと、いい運動になる乗り継ぎでした。
33Lは長距離では上海浦東=モスクワ、一部のバンコク、シンガポール、ソウル便に設定されており、夜行便ではぜひ利用したい機材です。
最後に
中国東方航空のA330のビジネスクラス3タイプを利用ししまたが、同社のシートが時を重ねて良くなっていくのがわかります。しかも、2世代前のシートが存在する中、最新シートが存在するなどスピードが速いと言えます。
今後は、さらに最新のシートであるボーイング787とエアバスA350に搭乗するルートを狙いマイル修行をしてみたいと思います。