ANAの海外発券を比較する記事ですが、第5弾となります。今回は、2017年2月に就航したメキシコシティからの発見について考えてみます。
メキシコシティ便
2010年にJALが東京=バンクーバー=メキシコシティのルートのうち、以遠ルートであるバンクーバー=メキシコシティから撤退して以来7年ぶりの2017年2月よりANAが成田からノンストップで就航しています。他社では、地元メキシコのアエロメヒコが成田に就航しています。成田とメキシコシティの距離はマイルでいうと7,003マイルとANAでは最長距離の区間です。
また。メキシコシティは標高が高く、メキシコシティ・ベニート・フアレス国際空港は標高2,000メートル超で、長距離を飛ぶ飛行機にとってはなかなか厳しい状況です。ANAでは、そうした環境を考慮し、他の路線の機材向けのエンジンとは別に標高が高い地域用のエンジンを装着したボーイング787-8を運用し、メキシコシティとの直行便を実現しています。
スケジュールついては以下の通りです。
便名 |
出発 |
到着 |
NH180 |
成田16:40 *1 |
メキシコシティ13:55 *1 |
NH179 |
メキシコシティ01:00 *2*3 |
成田06:35+1 *2*3 |
*1 2017年6月1日~8月31日は成田発16:35、メキシコシティ着15:20
*2 9月2日~10月28日はメキシコシティ発02:20、成田着06:40+1
*3 2017年6月2日~9月1日はメキシコシティ発02:20、成田着06:20+1
フライトとしては14時間超と非常に長いフライトです。
ANAのメキシコシティ発券
検索前提
検索サイト
ANAホームページ(安い運賃に空席がない場合は、他の予約サイト(エクスペディア))
検索条件
10月にメキシコシティを出発する前提で各方面を検索し、プレミアムポイント獲得において効率的なルートを深堀します。深堀する想定旅程は、10月の1週目にメキシコシティに行き、海外発券チケットを利用して、いったん日本に戻ります。翌週末に直行便で、アジア地域に向かい弾丸旅程で日本に戻ります。戻った翌週の土曜日にメキシコシティに向かいます。今回は、距離が長く、折角の距離を生かしてプレミアムポイントを獲得できるプレミアムエコノミーで考えてみたいと思います。エコノミークラスでの運賃は10万円程度格安ですが、プレミアムポイントの観点からすると割高のため、それ以上のパフォーマンスをもつプレミアムエコノミーで考えてみました。
地域別検索結果
北米・ハワイ・欧州
設定がありません。メキシコから上記地域に東京を経由した設定はありません。
日本
東京行きは東京発と比較するとほぼ前日にわたって30万円台と安定しているようです。
メキシコシティ発東京行き
東京発メキシコシティ行き
東アジア(中国・台湾・韓国)
以下、東アジアの運賃です。北京行きは高めですが、他はプレミアムエコノミーで往復25万円前後となっています。
メキシコシティ発北京行き
メキシコシティ発ソウル(金浦)行き
メキシコシティ発ソウル(台北/桃園・松山)行き
オセアニア(シドニー)
設定はありません。メキシコからオセアニアに行くのであれば、ロサンゼルスかサンチャゴで乗り換えた方が早そうですし、安そうです。
東南アジア・インド
東南アジアの主要都市(バンコク、シンガポール、クアラルンプール、マニラ、ニューデリー、ジャカルタ)を検索してみました。東アジアと変わらない運賃もあり、プレミアムポイントを獲得するという観点からすると距離が長く、プレミアムポイント倍率1.5倍が適用される東京=東南アジア路線は魅力的といえます。
メキシコシティ発バンコク行き
メキシコシティ発シンガポール行き
メキシコシティ発クアラルンプール行き
メキシコシティ発マニラ行き
メキシコシティ発ニューデリー行き
メキシコシティ発ジャカルタ行き
ジャカルタ行きの運賃を深堀
東南アジアの中で、唯一赤道越えのジャカルタ行きが他の東南アジア路線よりも安くなっています。そこで、より現実的な日程を当てはめて深堀してみました。10月8日(月)にメキシコシティを出発し、翌週の14日(土)に東京からジャカルタに行き、翌日15日(日)に東京に戻り、28日(土)に成田からメキシコシティに戻る旅程です。運賃は以下の通りです。
上記ルートのうち、メキシコシティ=成田間はフライト時間が長いので、マイルかアップグレードポイントにてアップグレードできるのであればしたいところです。予約クラスはプレミアムエコノミーのEクラスのため、アップグレードは可能です。
往復で獲得できるプレミアムポイントは26,442ポイントで、PP単価は10円以下を実現できます。また、ANAダイヤモンド会員(2年以上継続、ANAカード保有)であれば、獲得できるマイルは48,829マイルと東京=シンガポールをビジネスクラス往復できるほどマイルも獲得できます。
予約クラス |
E |
区間マイル |
10,615マイル |
PPポイント(往復) |
26,442PP |
運賃 |
257,350円 |
PP単価 |
9.73円 |
まとめ
メキシコシティ発券はエコノミークラスでは、往復10万円程度の運賃もありますが、プレミアムエコノミーの方がアップグレードの適用可能であり、獲得できるマイル数、プレミアムポイントが効率的に獲得できる観点からメリットがあると思います。