ANAアップグレードポイントが新型感染症による措置により、有効期間が延長されましたので、その使い道を考えてみました。
ANAアップグレードポイント有効期間の延長
ANAでは先日発表したステイタスの有効期間延長に続いて、ファーストクラスやビジネスクラス、プレミアムエコノミー、国内線ではプレミアムクラスにアップグレードできるアップグレードポイントの有効期限が延長となっています。
対象:2020年4月1日~2021年3月31日に有効なアップグレードポイント
延長後の有効期限は2022年3月31日
自動的に延長されるため手続きが不要ですが、2021年4月1日から反映される4月下旬までは一旦失効し、2021年3月末の時点の保有数が付与されるというデッドセクションが発生します。
デッドセクション中は2021年度に付与されたアップグレードポイントがあればそれを利用することとなり、なければ約1か月は我慢することとなりそうです。
今年度、飛行機に乗ることがなければすべてのポイントを来年度も利用出来ます。
また、今年度に搭乗し、プレミアムポイントを積算すれば来年度アップグレードポイントが付与され、これら二つを合算して利用することも可能となります。
アップグレードポイントが120ポイントあったら
60ポイント+60ポイント
個人的には2020年度にアップグレードポイントは60ポイント保有しています。いまだ利用の目途は立っておりません。
一方で、今年後半は飛行機に搭乗しようかなと考えています。仮に2020年の搭乗がANA便のみで10万PP到達することとなると40ポイント、SFC会員のため4ポイント、さらにダイヤモンド会員特典により16ポイントと合計60ポイント付与されます。
そして、前年度から延長されたポイントと合わせて120ポイントとなります。
120ポイントあったら
120ポイントあると相当な数のフライトをアップグレードすることが出来そうです。主な路線でのアップグレードできる回数をまとめてみました。
クラス | 路線 | ポイント数 | 回数 |
---|---|---|---|
プレミアム | 国内線全路線 | 4 | 30 |
ビジネス | 東南アジア | 8 | 15 |
欧米 | 10 | 12 | |
ファースト | ハワイ | 16 | 7 |
欧米 | 20 | 6 |
国内線プレミアムクラスはマイル修行にとって重要な要素のため、あまり利用することはなさそうです。アジア路線のプレエコ/エコノミークラス(E,Mなど)からアップグレードが有望と言えます。
ただし、こちらは平時でも常套手段であり、折角120ポイントもあるとなると少し変わったことをしたいとなるとやはりファーストクラスへのアップグレードとなります。
ファーストクラスのアップグレードは欧米線で6回、ホノルル線で7回利用できます。注意点は、ファーストクラスへのアップグレードについては、ビジネスクラス(Zクラス以上)からのアップグレードのため、コスト重視の場合はインド発券北米行きや東欧発券東京往復などと限定的となりそうです。
また、ダイヤモンド会員特権の2倍のアップグレードポイントを活用すればPクラスでもアップグレード可能となります。
発券地の選択肢はかなり広がりますが、利用回数が減るとともに、そもそも座席数の少ないファーストクラスが直前の空席状況からした選択できないこのシステムでどれくらい成功するかと言う点も気になります。
発券地を選べば通常のアップグレードで可能なのでファーストクラスに乗りまくることもできそうです。
2021年4月から1年間のダイヤモンド会員模様
ステイタスの延長措置や2020年前半に実施されたプレミアムポイント2倍対応により、2021年4月から1年間は様々なダイヤモンド会員が存在することとなります。大きく分けると下記の3種類になります。
正規のダイヤモンド会員(前年10万PP~)
延長ダイヤモンド会員(前年0~9.9万PP)
特別対応ダイヤモンド会員(前年5万PP~)
もちろん、各施策を意識せずに搭乗する人が多いので、各施策で獲得したプレミアムポイントが混在することはありますが、一年のうちに色々なダイヤモンド会員が存在する珍しい年度となります。
正規ダイヤに加えて、新型感染症によりステイタスが1年延長となり、何もせずともダイヤモンド会員になったコロナ・ダイヤ、半分のプレミアムポイントでダイヤモンド会員になった半可・ダイヤと言ったところです。
こうした会員の動静がスイートラウンジ等でどうなるかわかりませんが、会員は増加しつつも、人と人との距離をとる行為自体はしばらく続きそうなので、どうなるのか注目点かもしれません。
来年も今のような現状が続けば、ラウンジ自体は人が少ないかもしれませんが、そもそもそこまでANAが豪華なラウンジ設備を維持できているか心配にもなってしまいます。
最後に
ステイタスに続き、アップグレードポイントの期間延長が発表となり、これまで1年スパンで計画を立てていたところが2年スパンで計画が立てられ点は良いでしょう。
楽しみは後に取っておく、残り物には福があるのか、それとも、使うべき場所で適宜使うのがよいのか良くわからないアップグレードポイントですが、こんな選択もできる異例な2020年です。