ANAプレミアムポイントキャンペーンが2023年以降に継続されるか考えてみましたので、お伝えします。
ANAプレミアムポイントキャンペーン概要
既にご存知で、利用されている方も多いかと思いますが、プレミアムポイントキャンペーンの概要は下記のとおりです。
ANAおよびANAグループ運航国内線・国際線に対象運賃でご搭乗いただくと、2023年度プレミアムステイタス獲得に向けたプレミアムポイントを通常の2倍積算いたします。
さらに、一部対象路線にご搭乗の場合、1回のご搭乗につき追加で500プレミアムポイントを積算いたします。
参加登録は不要、搭乗ポイントも含めて2倍。
対象搭乗期間
2022年8月1日(月)から2022年12月31日(土)まで
対象路線
国内線・国際線ともに対象は全路線
※国内線は他社運航のコードシェア便は対象。国際線は他社運航のコードシェア便は対象外。
国内線は特定路線でさらに+500PP
国内線は以下の空港発着の路線において、さらに+500PPが加算されます。
大館能代、八丈島、能登、富山、米子、鳥取
函館、青森、秋田、仙台、福島、新潟、松山、萩・石見、高知、福岡、大分、熊本、長崎、宮崎、鹿児島
仙台、小松、大阪(伊丹)、五島福江、宮崎
女満別、根室中標津、稚内、青森、秋田、仙台、新潟
運航実績から振り返る
運航実績について、足元で公表されているものは2022年の9月実績であります。以前のピークとも言える2019年との比較は下記のとおりです。
国内線
国内線 | 2019/9 | 2022/9 | 対比 |
---|---|---|---|
旅客数(人) | 3,535,474 | 2,363,241 | 66.8% |
利用率(%) | 73.3% | 59.8% | ▲13.5pt |
座キロ(千キロ) | 4,455,819 | 3,708,888 | 83.2% |
旅キロ(千キロ) | 3,266,821 | 2,219,666 | 67.9% |
国際線
国際線 | 2019/9 | 2022/9 | 対比 |
---|---|---|---|
旅客数(人) | 821,304 | 297,954 | 36.3% |
利用率(%) | 75.8% | 70.6% | ▲4.4pt |
座キロ(千キロ) | 5,797,454 | 2,715,310 | 46.8% |
旅キロ(千キロ) | 4,396,554 | 1,915,966 | 43.6% |
国内線は以前と比較すると7割弱まで回復しており、座席キロ(旅客輸送容量の単位。総座席数×輸送距離)においては83.2%であります。飛行機に乗れる機会はかなり以前に近くなっています。
一方で、国際線は旅客数では4割に届かず、座席キロでも半分に至っていないと言うところであります。9月に入り、アウトバンドもしやすくなり、外国人のインバウンドは増えているとは言え、以前の半分の利用者もいない、乗る機会も半分以下の提供となっています。
2023年に継続される可能性
先述のとおり、運航実績は2019年比では国内線は約7割、国際線は約4割であり、国内線と国際線では大きな乖離があります。
そもそも2020年の特別対応からスタートしたプレミアムポイントキャンペーンでありますが、飛行機に乗る機会が少ないことが発端となっており、大幅な減便によるところです。
この観点からすると国内線についてはすでに元に戻りつつあるどころか、国内の需要の他にインバウンド需要もあり、今後は逆に路線によっては、増便しないといけないくらいであり、キャンペーンは不要な域に達しています。
一方で、国際線はまだまだであり、座席数を見ても半分に到達していjません。長期的にみると国際線は収益の柱にしたいところでもあり、潜在需要は掘り起こしたいところもあると考えられます。
国際線のキャンペーンは継続またはいったん、オフにしても、年度替わりの4月からとか開始される可能性もあります。
最近、ネット広告でやたらと同社のビジネスクラス「THE Room」を目にすることがあり、本人の関心はあるにしても、それ以上の頻度で出てくるので、一気に作ったものの、販売せねばという気概さえ感じてしまいます。
以上からすると国内線はなくなり、国際線のみに展開される可能性はあるかもしれません。いみじくも現在、昔の姿に近い、遠い程、高額となっており、飛べば飛ぶほどプレミアムポイントが貯まるという事で報われると言うことになりそうです。
最後に
以上のように国内線はキャンペーンなどなくても利用者が復活しており、むしろ、ないぐらいの方が良いかもしれません。
一方で、国際線は利用率は4割弱であり、需要に多きく響く運賃が操作できない領域(燃油サーチャージ、円安)で高いため、まだまだ厳しいかもしれません。運賃は倍になっても、マイル積算率は50%だったりするとやはり、2倍キャンペーンは必要と言えます。
プレミアムポイント2倍キャンペーンは残り40日程であり、ラストスパートをかけている人も多いかもしれません。
そして、来年のマイル修行を考えると2倍があるとないで、かなり目論見が変わってくるところであります。1倍モードまたは2倍モード、さらにハイブリッドで考えている人もいるかもしれません。
継続するなら12月には何かしらリリースしてほしいところであります。