ANAマイレージクラブにおけるエアカナダの積算率について、記事にしてみました。
エアカナダのプレミアムエコノミーは結構安い
これはエアカナダのロサンゼルス発券のプレミアムエコノミードバイ往復であります。
ロサンゼルスからトロント、トロントからドバイの二区間、復路はそれを戻るルートであり、大都市間機材のためかいずれもプレミアムエコノミーとなります。
予約クラスはAクラスであります。ロサンゼルスとトロント間は2,175マイル、トロントとドバイ間は6,899マイルであり、アジア太平洋感覚で言うとハノイから東京で乗り継いでニューヨークに行くような旅程であり、プレミアムエコノミーで往復21万円台は安いと感じます。
ANAマイレージクラブでの加算
ANAマイレージクラブにおけるエアカナダの積算率を見てみます。今回の予約クラスはAクラスであります。
この情報は2014年1月1日に更新されて以来変わらず、その間にエアカナダではプレミアムエコノミーを立ち上げていますが、プレミアムエコノミーとしての整理はないようです。
残念な点としては、プレミアムエコノミーはAクラスでありますが、積算率は50%であり、トホホであります。幸い、ロサンゼルス=トロント間は国際線であるので、かろうじてマイル積算ができます。これがバンクーバー=トロントとなると国内線となり、加算なしと言うところでした。
一応、PP単価を出してみます。プレミアムポイントはトータルで9,076PPであり、PP単価は23.31円/PPとトホホであります。
ちなみに、プレミアムエコノミーですが、ANAマイルからのアップグレードはY/B/Oクラスのみであり、こちらは各クラス最強しか受け付けないのは致し方ありません。
ユナイテッドは頻繁に積算率を更新
上の表はユナイテッド航空のマイレージプラスのエアカナダ積算率一覧であります。プレミアムエコノミーAクラスは100%積算であります。ANAマイレージクラブとユナイテッド航空のマイレージプラスのそもそもの建付けが違うため、何とも言えませんが、Aクラスはプレミアムエコノミークラスとして単独で認識され、100%加算となっています。
何よりも今年の3月に更新されており、隣国同士なのでシビアに更新しているようにも見えます。
太平洋を隔てているとは言え、ANA、エアカナダともに両国間で直行便があるので、定期的に更新してほしいところ手あります。
回避策
プレミアムエコノミーと言うアッパークラスでありながら、50%加算はひどいの一言に尽きますが、時間と苦行に余裕があれば、回避策はあります。
上記の旅程はホノルル発券のエアカナダのプレミアムエコノミーのドバイ往復です。
往路の経路はHNL-YVR-YYZ-DXBであり、全区間エアカナダ運航、プレミアムエコノミーのシートはYVRからDXBまでとなります。
予約クラスはHNL-YVRはエコノミーB、以降はプレミアムエコノミーEクラスとなり、ロサンゼルス発券とは異なり、いずれも100%+400PPとなかなか良い路線です。
そして、復路はDXB-YYZ-SFO-HNLであり、最後のSFOからHNLだけはユナイテッド運航となります。シートはDXBからSFOまではエアカナダのプレミアムエコノミーのシートとなり、SFOからHNLまではユナイテッドのエコノミーです。
エアカナダ区間のクラスの積算率(E)は100%+400PPであり、ユナイテッド区間(B)は100%+400PPとなります。結果的に全区間100%+400PPとプレミアムエコノミーらしい積算が最後まで続きます。
プレミアムポイントについては往路は12,889PP、復路は12,757PP、合計で25,646PPとなります。
運賃は267,010円であり、PP単価は10.41円/PPと運航数制限やご時世とエネルギー高騰を考えると優秀と言えます。エアカナダのエネルギーに対する価値観は過去からあまり変わっていないようです。
ちなみに、ビジネスクラスへのアップグレードについては、アメリカ西海岸とハワイ区間のみが往復のみアップグレード(ACのBクラスとUAのMクラス)というアイロニー。期間限定のエア・カナダ アップグレード入札で対応するかどうかであります。
最後に
エアカナダは結構、世界中に就航地があり、太平洋方面は最西端はデリー、大西洋方面の最東端はドバイまで就航しています。どちらも意外と近く、実際フライトは西も東も大差がないかもしれません。
また、アフリカではカサブランカへもグループ便含めて就航しているため、プレミアムポイント獲得と世界各地への訪問を考えると活用できるかもしれません。
しかし、ANAマイレージクラブにおける同社の積算レートは8年ほど変化しておらず、スターアライアンス加盟の他社では頻繁にリフレッシュされているのと比較すると対照的であります。
しかしながら、現行の制度でもホノルル発券など駆使するとエアカナダのプレミアムエコノミー利用の価値はありますが、それ以外ではちょっと残念であります。
プレミアムエコノミーの設定があるにも関わらず、マイレージ加算がビジネスとエコノミーの2段階のままと言うのはエアカナダ側の意向かわかりませんが、いけてないと言えます。
ドメ専で沖縄往復で解脱を考えれば、無縁な話でありますが、世界中飛び回るとなるとシビアであります。